ん?!これは武士道とは些か違うが、とても面白い動画があります。

笑ってやって下さい。


「今やオープンカーで自動洗車機に入るのが主流。 cartown.jp

http://cartown.jp/lp01/


safe_image














命懸けの自動洗車機へのオープンカー突入。

ニヒルを装いながら、洗車機のジェット噴射にサングラスを飛ばされ、愛車と共に自らも洗い、何食わぬ顔で帰って行く男。

この男、知り合いだけに、余計面白すぎです。

ストレスフルな生活の中で、プッと吹き出す笑いの提供、見事です。

是非ご覧になって下さい。



さて、話は武士道。

10/14の新着お役立ち情報【蜩(ひぐらし)の記】『現代の武士道精神』に、主君に対する主人公の忠誠を書きましたが、佐賀藩鍋島家の山本常朝(やまもとじょうちょう)の人物像とダブります。

山本常朝の「武士道精神の教え」が、『葉隠』として残されています。

鍋島光茂(佐賀藩2代藩主)に仕えた山本常朝は、光茂の死後まだ42歳の若さで出家し、「つねとも」の名を「じょうちょう」と改めました。


それまでの通例では側近として仕えた者は、殿の後を追い切腹するところでしたが、「主君の死に追腹を切らせるのは、藩から有能な人財を失わせることになる」との光茂の追腹禁止令により殉死もならず。

常朝は藩に願い出て出家し、受戒・剃髮して佐賀城下の北10キロの山間の庵に隠棲していました。


それから10年後、常朝を慕い藩士田代陣基(つらもと)が尋ねてきました。

田代は同僚たちの裏切りに遭い、失意の中で罪を問われ、常朝の教えを乞うてから腹を切ろうと思っていました。

常朝はそれを思い止まらせて、田代に「武士道」を説き、田代にその内容を口述させ、「葉隠」全11巻の編集がなされました。



まともに書くと長い長い物語ですので、カットして本日の本論に進みますが、この「葉隠」に登場する有名なフレーズ、

『武士道とは死ぬことと見つけたり』

の本当の訳について考察してみたいと思います。

戦時中には、単純に「潔く死ぬことが武士道精神」だと悪用され、実際に特攻・玉砕・自決の時に使われた事実もありますが、この解釈は「葉隠」の悪用でしかないと思います。


田代は、

『どのような御無理の仰せつけをこうむろうとも、又は不運にして牢人・切腹を命ぜられたとしても、少しも主君を恨むことなく、一の御奉公と存じて、未来永劫に鍋島のことを第一に案じる心入をなすことは、御当家の侍の本意にして覚悟の初門』

『武士道とは死ぬことと見つけたり』

と、藩士としての覚悟を教えられます。


やはり「武士道精神」とは、「死と献身の絶対服従」なのか?!と思うところではありますが、続いて

『さて気にかなはざることは、いつ迄もいつ迄も訴訟すべし』

つまり、どうしても主君が間違っていると思うことは、自らの死をも恐れず、勇気をもって「諫言(かんげん)」せよ!

仮に殿を諌めるような耳障りなことでも、もっとしっかりと前向きに意見具申をしろ!ということでしょう。


『御国家を固め申すが大忠節』

とも続いています。

現代であれば、

「ただの社長にへつらうだけのイエスマンになっちゃダメだ!会社を守り、社員を守り、会社の存続・発展のために、本気で命を張って立ち向かった者だけが本当のリーダーシップを身につける!」

「忠誠とは、社長におべっかを使うことではなく、組織最適化のために一所懸命になることだ!」

と、職務上のミッションにとことんこだわることが、本物の忠誠=「大忠節」であると説いているのです。


仏教語に「不惜身命」(ふしゃくしんみょう)という言葉があるのはご存知でしょう。

「仏の道を究めるために、自らの身も顧みないで、命も惜しまないこと。」ですが、自分が大切に思うものに対して、自分の全てを投げ打って打ち込む。

忠誠を重んじる武士の社会において、主君への忠誠はお国(藩)のためにあり、それは日本国のためにあるという奥底の大忠節をわきまえて、自分の価値観の中枢に命を掛ける。


そこに道元禅師の「不惜身命なり、但惜(たんじゃく)身命なり」(身命を惜まざるなり、但身命を惜むなり)という言葉を重ねてみると、

「真に道を得るためには、自らの身も顧みないで、命も惜しまないで取り組め、しかし短慮な無駄死にをしてはならん。不惜身命のためには、徹底的に自らを愛し、命を大切にしなければならない。」


「但惜身命」と同義の「可惜(あたら)身命」も、「不惜身命」と表裏一体関係で、「命懸けで道を得るためには、命懸けで自らの命を守る」ということになるでしょう。

『武士道とは死ぬことと見つけたり』

とは、「武士道とは自らの死を恐れることもなく、大事に臨むことであり、その前の小事で犬死してはならない。」

ということでしょう。


「この会社のことも、製品や技術のことも、私は惚れ込んでいたんです。しかし、どうしても〇〇のことが我慢ならずに、、、職を辞します。」

という例も多いものです。

そのことが大事か小事かの見極めをしなければ、武士道を取り違えることもあるでしょう。

現代は、武士の時代でもなく、刃を向け合い命のやり取りをすることもない時代です。

だからこそ、余計に「BUSHIDO --- THE SOUL OF JAPAN」を噛みしめて、日本人の価値観というものを再確認したいものです。

「不惜身命」と「但惜身命」「可惜身命」、その表裏一体を体現できる様な生き方ができれば素敵です。


2014.10.29.

 株式会社 ビジネススキル研究所 代表取締役 鶴田 慎一  拝

フェイスブックの「営業マインド強化合宿公式ページ」をご覧いただき、是非「いいね!」をお願いいたします!

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 

営業マインド強化合宿ホームページ [URL] http://営業マインド.jp

株式会社 ビジネススキル研究所 ホームページ [URL] http://www.biz-skill.jp

営業マインド強化合宿をはじめ、経営戦略策定・マーケティング戦略強化の実務指導、幹部研修・営業研修・新人研修・ビジネススキル研修など、貴社の競争力強化のご指導をいたします。

新商品開発の支援なども、お気軽にお問い合わせください。