米国シカゴで10月16日(日本時間17日)に、WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチがありました。
日本ボクシングコミッションが、亀田ジムのライセンス更新を停止したことで、米国での試合となった河野公平(34)と亀田興毅(28)による日本人対決でした。
王者の河野が挑戦者同級2位の亀田興毅を下し、2度目の防衛に成功したのは、まだ皆さんの記憶に新しいものでしょう。
2回に亀田の反則のローブローで、河野は不利を余儀なくされたものの、その直後に右ストレートを打ち抜いてダウンを奪い、3回には亀田がまたもローブローで2度の減点。
その後も河野公平は最後まで攻め抜き、亀田興毅を3-0の判定で破り、2度目の防衛に成功しました。
白熱の日本人対決に、私もテレビ観戦で手に汗握り、瞬きも惜しいと思うほどの興奮で観ていました。
試合直後に亀田興毅が引退を表明。
河野公平は、この勝負で亀田興毅に引導を渡すことになった壮絶な試合でした。
先日、行きつけのシャプラというエスニックのお店(岩本町と神田にあるリーズナブルで旨いお店)に行くと、オーナーであり開店以来十数年の付き合いのイプ(バングラディシュ出身、今は日本人です)が、
「先生、今日は先生のゴルフ仲間の弁護士のOさんも来るよー。」
「あ、そうなの?!この前は雨が酷くて、ゴルフが中止になっちゃってサー、残念だったんだよなー。」
ほどなくお店の入り口が開き、O弁護士登場。
「この前は雨天中止、残念だったねー。次、いつにする?」
と話していると、その後ろから口ひげを蓄えた小柄な男性が入店。
その顔を見てびっくり、河野公平登場です。
「あらー、チャンピオンじゃねーのー。」と、俄か陸奥人(「にわかみちのくじん」って言うのかなー)のようなイントネーションでの驚きの一言と、即座に握手。
「これがあの壮絶な殴り合いで、チャンピオンベルトを死守した男の手か?!」と思うほどの、小さく華奢で優しい手でした。
私も体の割に凄く手が小さいため、何だかとてもシンパシーを感じた瞬間でもありました。
その後、39戦30勝8敗1分13KOというキャリアと苦難と努力の数々等、5時間以上に亘って話は盛り上がりましたが、彼はチャイとスイーツで素面という状況の中、私はバーボン酔っ払いと化していました。
河野公平の人物像を一言で言えば、「真面目で実直な男」です。
当然、世界を獲ったという自負は感じるのですが、全く驕りを感じさせないというのは、実に素晴らしい人格だと思います。
正に、「驕りは身を滅ぼす」の逆バージョンなのです。
スポーツでも、ビジネスでも、成功を収めた時に、人としての真価が問われるものです。
この夜、私はますます河野公平ファンになりました。
2500年前に書かれた中国古典≪孫子≫(孫武)にもある通り、
『彼を知り、己を知れば、百戦して殆(あや)うからず』 ≪ 第三篇 謀攻篇 ≫ 『彼を知り己を知れば、勝すなわち殆(あや)うからず。天を知りて地を知れば、勝すなわち窮(きわ)まらず』 ≪ 第十篇 地形篇 ≫。
まずは「彼を知り己を知る」、つまり戦う相手のことと自分のことをいかに冷静沈着に分析し、強みと弱みを徹底的に認識しておく。
「天を知りて地を知る」、つまり今の時代や闘う環境を冷静沈着に分析し、どんな状況や背景の中で闘うのかを徹底的に認識しておくのが、戦略を構築するためのベースとなります。
その上で、徹底的に訓練を重ねて強くなっていくのです。
ボクシングのことを書いていて、この孫子の著者である孫武の話を思い出しました。
孫武のことが「史記」に書かれていますが、呉王コウリョに召されて、「お前が書いた兵法書十三篇は読んだぞ。試しに兵を訓練して見せてくれ。」「女にでも訓練はできるか?!」と言われます。
王の全権を得て、宮中の美女180人を二隊に分け、王の寵姫二人に隊長を命じて練兵ことになりました。
全員に、「前と言ったら胸を見る」「左と言ったら左手を」「右と言ったら右手を」「後ろと言ったら後ろを見ろ」と繰り返し説明して、いよいよ本番。
しかし、号令を掛けても女たちは笑うばかりで、まるで言うことを聞きません。
孫武は、「自分の説明が悪かった」と再度説明を繰り返し、改めて号令を掛けますが、やはり女たちは笑うばかりで、全く命令に従おうとしません。
「最初は自分の説明不足のせいだったが、今度は再三の説明と命令を下した。もはやこれは、部下を従わせなかった隊長の責任である!」
と即座に二人を斬り捨てようとしました。
慌てた王は、「愛する寵姫二人を殺されては堪らん」と、止めさせるために伝令を走らせます。
しかし、孫武は意に介すこともなく全く無視して、寵姫二人を斬り捨ててしまったそうです。
勿論、この時の孫武は自らの命も危ういわけで、命懸けの勝負と采配をしている訳です。
言うまでもなく、次の訓練では緊張感に満ち、女たちは号令に対して一糸乱れぬ行動を取ります。
これまで格闘技でもその他のスポーツでも、「100%の勝ちを確定するまでは、何があろうと手を緩めずに勝ちにいく」という壮絶な勝負をたくさん観ました。
ナイスファイトと、殺し合いの如き非情なまでの戦いの背景には、両者の死をも覚悟した勝利への絶対的執念と、目的・目標達成への本鬼(本気)があります。
ビジネスも、目的と目標を達成するための絶対的執念と、目的・目標達成への本鬼(本気)があれば、大きなパワーを生み出すものです。
自らのビジネス人生に本鬼になって、必死で自己変革に頑張った時に、飛躍的なスキルの進化があるでしょう。
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2015.11.17.
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