今朝は1972年以来、26回目の「うるう秒」の調整が行われました。
ちょうどその瞬間をテレビで見ていたのですが、午前8時59分59秒の次の瞬間、午前8時59分60秒が表示されて、次に午前9時00分00秒。
とにかく、今日は8時59分台が61秒で、「1秒長い日」なのです。
もし、うるう秒による時間調整がなければ、約12万年後に昼夜の逆転があり得るそうです。
地球の自転の角速度や、秒の定義の基であるセシウム原子の振動数など、天文学と物理学で世界の時間の細かい調整をしているのですね。
気の遠くなるような小数点未満の細かい数字を、追求し続ける学者の偉大さを感じます。
しかし、この一秒でシステム変更や計器のエラー等のリスクも生じるのですから、頻繁にやらずに100年に一度位の調整でもいいのでは?!とつい思ってしまいます。
これに対して、うるう年に挿入される2月29日という「うるう日」は、地球の公転周期が約365.2422日と、365日に比べて0.2422日長いことを調整するためのものだそうです。
ちなみに、うるう日(うるう年)を設けなければ、0.2422日×750年=182日となり、750年後には真夏と真冬が逆転するという季節のズレが起きるそうです。
何せ750年後のことであれば、4年に一度の調整で充分ということでしょうね。
さて、ギリシャ国民にとっては、一秒どころか大変長い一日になったでしょう。
先日も書きましたが、本日ついにギリシャ政府がIMF(International Monetary Fund:国際通貨基金)から融資された約15億ユーロ(約2000億円)の返済期限を守れませんでした。
1944年、加盟国の出資による共同の基金を、各国の資金繰りの円滑化を助けることを目的に設立されたIMFですが、ご存知の通り、最大の出資国は米国で、日本は2番目の出資国です。
今回は、IMFへの支払いを延滞した先進国初のケースです。
ギリシャは債務の「延滞国」扱いとなり、当面、IMFからの追加融資は停止となり、国際社会からの支援にも暗い影を落とすことになりそうです。
今日、ユーロ圏の財務相電話会議で対応を協議するようですが、事実上のデフォルト(債務不履行)に陥ったのですから、難しい対応になりそうです。
6月末に期限を迎えた約72億ユーロの欧州連合(EU)などによる支援プログラムも失効して、ギリシャの財政は逼迫の一途でしょう。
とは言え、不幸中の幸いと言うか、ギリシャに対する債権者はIMFや欧州中央銀行(ECB)など公的機関がほとんど。
また、ギリシャ経済の規模も、せいぜいEUの2%ほどでしょうから、金融市場への影響はごく小さいでしょう。
やはりマーケットもすでに織り込み済みのギリシャ問題ですから、今日のマーケットもほとんど動揺を感じないものでした。
ギリシャは支援の継続を求めていますが、EUなど債権団の支援の条件である財政再建策を拒否していますから、あまりにも虫が良すぎると交渉が膠着のままであるのは自明です。
5日にギリシャで行われる国民投票は、支援の条件としてEUが突きつけている「財政再建策を受け入れるかどうか」の一点です。
つまり、国民投票の設問は「財政再建策を受け入れ」に対する「Yes or No」なのです。
国民投票で、財政再建策を受け入れて支援再開の道を拓くか、拒否して財政破綻し、ユーロ圏離脱に追い込まれるかという瀬戸際ですから、おそらく答は「Yes」。
しかし、きっとここで現れるのが、ギリシャの伝統的なお国柄、国の風土であろうと思います。
国民投票も「財政再建策を受け入れる」という「総論賛成」にはなるでしょうが、年金の減額などの「各論には猛反対」で、大混乱第二章の幕開けになりそうです。
国を捨てて出ていく人も増えていくでしょうし、治安の悪化も大きな問題となるでしょう。
私も一度は行ってみたい国の一つでしたが、しばらくは足を踏み入れない方が身のためのようです。
要するに、ギリシャ経済破綻も「風土の問題」なのです。
永年の「慣れ」「ダレ」「甘え」の蓄積で、皆が責任をなすり合うような、立ち直り様のない風土が形成されてしまったのだと思います。
その結果、国民の順法精神も納税意識も疲弊し、国民の人気取りの政策を続けた政府は、国家財政まで偽るという末期症状となってしまいました。
「良薬は口に苦し」は初期症状でのお話で、末期患者にはつける薬がないということでしょう。
私も半世紀以上も生きていると、遠くや近くで様々な企業の破たんも見てきました。
講演では、よく実例のお話もしますが、ちょっとここに文字で残すことには躊躇いを感じるエグイ話ばかり。
以前、数年の間、50名ほどの経営者の方々と、「~倒産実例に学ぶ~勝ち残る経営研究会」を行っていましたが、皆さん異口同音に「成功例の猿まねばかりしていた自分が情けない」などと、自戒の感想をおっしゃっていました。
耳に心地よい成功事例も当然参考にはなるのですが、様々な破たん企業の生々しい話からは、決して会社をつぶしてはならないという壮絶とも言える決意が生まれます。
私も、企業の立て直しを依頼されたことも何度もありますが、だいたいが社風分析の段階で「これは不味いな」ということになります。
企業の破たんの原因は、時代変化への不対応や販売不振、売掛金回収難など様々ですが、そこに至る経営状態の悪化原因は「社風」にあることが多いのです。
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