福岡などでは大雨に襲われています。
お見舞い申し上げますと共に、大きな被害が出ないことをお祈り申し上げます。

そんな中、今日の東京はピーカンで、午前11時に気象庁は関東甲信地方が梅雨明けしたとみられると発表しました。
これまで最も早い梅雨明けは2001年の7月1日で、6月に梅雨明けするのは、統計開始以来初の出来事です。
梅雨明けは7月というのが「社会通念」でしたが、あらゆることに観測史上初ということが起きてくるのではないでしょうか。
梅雨の期間は23日間で、こちらは1978年と並ぶ最短記録タイとなりました。
とにかく、平年よりも22日も早く梅雨明けしたことで、今年の夏は一段と凄い猛暑や水不足が心配になってきます。

自然現象に対して抗することは難しく、あらゆるリスクに事前対応をしておく習慣が必要です。
また、世界や世の中の大きなトレンド変化も然りで、世界の平均寿命は毎年6ヶ月も延び続けているそうで、世界の人口は今世紀中に100億人を突破するといわれています。
医療技術の進化などで健康寿命も延びて、世界高齢化が進みます。
日本人の平均寿命は、男性が81年・女性が88年に肉迫していますし、男女ともに過去最高を更新し続けています。

今年3月1日の発表で、日本の高齢者の数は65歳~74歳が1764万人超、いわゆる後期高齢者の75歳以上人口は1770万人超、つまり3534万人超となります。
もはや「少子高齢化時代」ではなく、「少子超高齢化時代」で、すなわち「少産多死化社会」です。
昨年の死者は134万人で、2040年の約168万人のピークまで、今後増加の一途となり、大死亡時代の到来となります。

言い方はよくないのですが、老人だらけの社会ではこれまでの「社会通念」による常識や見解は成り立たなくなっていきますから、「慣習の放棄」が激増していきます。
全人口の40%以上が高齢化すれば、「やりたくてもやれない」とか、「やってくれる人がいない」とか、やむなく「社会通念トレンド」が変化していくのは必然となるはずです。

すでに以前から傾向は出てきていますが、これまでの冠婚葬祭に対する社会通念も大きく変化してくると思われます。
結婚なし、子供なし、結婚式なし、披露宴なし、通夜なし、葬儀なし、墓なしという「慣習の放棄」が増え続けると思いますし、放棄しなくとも派手なものは減り小規模化の一途となるでしょう。
社会通念とは人間社会の「暗黙の了解事項」ですから、何の法的拘束がある訳でもありません。
ですから、初めは「えっ、葬儀もやらないの?」であっても、そのうちに「最近はやらない人が多いから、ウチもやらなくていいんじゃない?」と、通念は変化していきます。

「社会通念トレンド」の変化は、関連産業にじわじわと影響を拡げていきます。
全国的に引き継ぎ手のいない家が増えていき、ゴーストタウン化した空き家だらけの町やマンションも増えていくでしょう。
空き家率が30%を超えると、スラム化が進むという説もあります。
お寺さんにしても、お墓や葬儀という収入源となる檀家もいなくなり、これまで通りでは成り立たなくなるところもあるでしょう。

当然のことながら、あらゆる産業が「社会通念トレンド」の変化に影響を受けることになります。

マーケティングの重要課題は「社会通念トレンド」の変化に対応することであり、また劇的な生産性向上を生む「技術トレンド」の変化から目を離さないことです。
これまでの産業の歴史を見ても、長寿企業は「変化対応」と「進化創造」に腐心してきたからこそ生き残れたのだと思います。
今一度、「社会通念トレンド」・「技術トレンド」の変化を洞察していただければ幸いです。

2018.6.29.
 株式会社 ビジネススキル研究所 代表取締役 鶴田 慎一  拝
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