今週初めに大阪に向かう新幹線車窓から、久しぶりにクリアな富士山を拝めました。
冠雪した姿が一番象徴的な富士山。

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また、遅れ馳せながらも現在日本で最も高い超高層ビル「あべのハルカス」にも立ち寄りましたが、地上60階建て高さ300mからの眺望はやはり圧巻でした。

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7-9月のGDPが下方修正され、景気の減速感が強まり、景気の先行指標と考えられる株式市場も下落。
原油価格が1バレル60円を切るところまで大幅に下落していますが、急激な円安によって相殺されることと、価格の6割が税金ですから、ガソリンの市場価格は少し下げただけです。
また、ここにきて急激な円安を原因とする倒産が激増していますから、やはり行きすぎた円安には問題があります。
105円前後のレンジでの安定感がほしいものです。

まだまだ全体的には楽観的見方が多いのですが、常にリスクには備えておかなければなりません。
政府や日銀が、金融緩和やインフレターゲットの実現に囚われ過ぎると、日本経済が大きな痛手を負うリスクを感じます。
「2%のインフレ率実現!デフレ脱却!」と喜んでいたら、実は輸入品や原材料高で、体力のない企業は市場からの退場を余儀なくされるということになります。
実質賃金が目減りを続けて、インフレターゲットだけが実現していけば、悲惨なことになるでしょう。



世界の垣根がなくなり、グローバル経済の進展によって、経済の影響要因はより複雑化してきました。
前述の原油価格もそうですが、アメリカをはじめとして頁岩層からガスや油を絞り出す技術開発、いわゆるシェール革命。
そして中国やヨーロッパの景気後退による原油の需要減。

明らかに産油国は、原油価格維持のためには減産によって供給量減少の必要がありました。
ところが、OPEC(石油輸出国機構)全体での産油量は逆に増加しました。
価格が下がった分を、増産で穴埋めしようとする国が出てきたり、サウジアラビアのような戦略的視点での増産もあるからです。

産油国にとっては皮肉なことに、原油高騰はシェールガスやシェールオイルの採算を成り立たすことになり、シェール革命を後押しすることになりましたし、その他のエネルギー開発も加速させてきました。

サウジアラビアの戦略的増産は、価格を下落させてでもマーケットシェアを取っておくことと、価格の下落で困窮するロシアやイランを叩くこと、そしてシェールガス・シェールオイルの生産コストを割高にして、新規開発を抑え込もうということでしょう。
OPECとのせめぎ合いで、この先のサウジアラビア産原油の対日売り渡し価格が一段安に向かうのか、まだまだ予断を許さない情勢でしょう。
油や原材料価格がやや下落してホッとしている企業も多いのは事実ですが、先々価格高騰+円安によるダブルパンチを食らうことも考えておかなければ、日本経済も企業業績も深刻な事態になるでしょう。

この先も、あらゆる国の事情や動向に注視しておかなければ、難解な世界経済の予測はできないでしょう。
複雑怪奇な経営環境の中で、強い経営を推進するためには、戦略的手立てを打っておくことが必要です。
そのためにも社員が問題・課題に挑んでいく「ビジネスマインド」・「営業マインド」を高めていかなければなりません。

そのためのベースが、自分の人生をより良く生きるという社員各自の「人生マインド」ですから、それを強化するためのチャンスメイクが必要です。
会社の未来のために、人に対する戦略コストを掛けるのです。
経営者の皆様、強い経営を推進するためにも、社風ブラッシュアップのためにも、是非とも少々のコストと、何より社員の皆さまに「気づきのチャンス」を与えてあげてください。



さて、いよいよ明後日は衆院選の投票日ですが、投票には是非行きましょう。
仮に応援したい候補がいなくても、白紙投票してでも自分の一票を投じることから、日本人としての責任の一端を果たすべきでしょう。
もしも、当日に面倒臭くなりそうなら、明日の内に期日前投票に行くことだと思います。


さて、そう言っておきながら、水を差すような話題ですが、投票締め切りの午後8時の段階では開票作業が始まっていませんから、開票率はゼロ%。
TV報道各社はそれぞれ独自の調査によって、一票も開票されていない午後8時の時報と同時に約200人の「当選確実」のテロップを流すと言います。
事前に行われた電話調査、各陣営の取材によって候補者を支援する業界団体や後援会が固めた票数、投票所での出口調査、無党派層の風向きなどで、大まかな選挙情勢を掴んで分析し、開票と同時に「当選確実」のテロップの発射ボタンが押されるのです。


投票終了の午後8時と同時に当確が出る候補者の多くは、締め切り前にでも流せるほど確実なものでしょうから、速報のテロップの流れる順番は、局の担当者の反射神経次第だと言われます。
言わば「一斉クリック」の結果です。
以前には「当選確実」のテロップが流れて、陣営が万歳三唱をするところがライブ映像で流れた後、当確取り消しとなったこともあります。

担当者のミスタッチなどで誤報となって、結果的に落選となるという悲劇も起きるし、「開票率ゼロでの当確は有権者をバカにしている」という苦情の電話も多いそうです。
とにかく担当者としては、「他社に後れを取ってはならじ」と、選挙管理委員会より先に情報を掴んでいくために、開票所にスタッフを送り込んで脚立の高さ・カメラアングルを開票作業の手元に合わせて、双眼鏡などでリアルタイムに観察して、一緒にカウントしているそうです。



時代はAGILE COMPETITIONです。
あらゆる業界でスピード勝負に勝つことが要求されるのが、現代のコモディティ時代の実情ですが、悲喜交々ですね。
しかし、時代の要求には抗し難いものです。
まさか「トロい」などと言われては、「人生マインド」を磨くことは難しいでしょう。
「すばしっこさ」を磨き、「機敏な立ち回り」を心掛けましょう。

2014.12.12.
 株式会社 ビジネススキル研究所 代表取締役 鶴田 慎一  拝
営業マインド強化合宿をはじめ、経営戦略策定・マーケティング戦略強化の実務指導、幹部研修・営業研修・新人研修・ビジネススキル研修など、貴社の競争力強化のご指導をいたします。
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