【参加者UさんⅠさんの結婚、縁結び合宿?!】
先週の「営業マインド強化合宿」初日の朝、昨年7月の参加者Uさんからメールが入りました。
『鶴田先生  御無沙汰しております。
昨年の7月に東京で行われた営業マインド強化合宿に参加しましたUです。
実は来月、当時一緒に参加されていたF社のⅠさんと結婚する事になりました。
「営業マインド強化合宿」が縁との事も有り、まずは鶴田先生に報告させて頂きました。
強化合宿は「マインド強化」だけでなく、「縁結びにも効果」があると御宣伝下さい(笑)
これからどんどん暑くなる季節で御座います。どうかご自愛頂きいつまでも元気な鶴田先生でいてください。
今後とも、何卒宜しくお願い申し上げます。』

丸18年やってきた「営業マインド強化合宿」の歴史の中で初の出来事。
「Uさん、Ⅰさん、ご結婚おめでとうございます!」
めでたい、珍しい、凄い!
特にⅠさんは大変な美女でありまして、この新着情報を読んだ同期生から苦情殺到では?!

いずれにせよ、これもある意味での研修効果か?!

「異性を口説く」のと、「お客様を口説く」のは、種別は違えど本質は同じ。
口説くためには、孫子の兵法で言えば、
『彼を知り、己を知れば、百戦して殆(あや)うからず』≪ 第三篇 謀攻篇 ≫
『彼を知り己を知れば、勝すなわち殆(あや)うからず。天を知りて地を知れば、勝すなわち窮(きわ)まらず』 ≪ 第十篇 地形篇 ≫
「相手(顧客)のことを徹底的に知る努力」と「自分(自社)の実力などを客観する」ことで、優位性やイニシアティブのポイントを抽出する。
そして、広く社会情勢や足元の環境要因を分析・検討して、戦略的業績課題を具体策に展開していく。

これらによって、お客様に対する「我社のお役立ち要件」を確立させて、<段取り八分>に入ります。
八割の圧倒的な緻密な準備・段取りと、二割の実務遂行によって成果は完成領域に達するのです。
ここに死ぬほどこだわることです。
ここで手抜きや安易な妥協があると、苦労した割に成果のない「小さな成功体験」や「原因を他責に求める失敗体験」となってしまうのです。
Perfection is eighty percent planning and twenty percent working.
<段取り八分>は、ビジネスでもプライベートでもオールマイティなのです。



【「指差喚呼」「危険予知(KY)活動」】
日曜日に姫路への出張の行きの新幹線で、名古屋駅に着く直前に、近くの席の方が急ぎ身支度をしていました。
何気なくその人の方に目をやると、声は小さいながらも指差喚呼。
ご存知の通り指差喚呼(しさかんこ)とは、危険予知(KY)活動で安全確認のために、信号・標識・計器などの指差を行い、確実な確認作業をするものです。
「○○、よしっ!」と確認対象の名称と状態を、指差しながら声に出して確認します。

彼は上の棚を指差して小さな声で「よし!」、シートを指差して「よし!」、足元を指差して「よし!」、「うん!」とこっくりと頷いて扉へと向かいました。
私より少し先輩に見える60歳位、きっとこの指差呼称を長年の習慣としてきた製造業や工事業などの方なのでしょう。
経営者か幹部かという感じの人でしたので、実務においても実生活においても、良い意味で愚直に長年やり続けてきたことなのでしょう。

安全確認や操作確認など、無意識の領域で愚直に完璧に100%やることと、その大事さを強烈に意識することが大切です。
指差喚呼を、『指差して「よし!」というもの』と理解したら、「ダメでもよし!」になりますから、この時大変なことが起きてしまいます。

人間である以上は、ヒューマンエラーを全くの0には出来ませんから、その価値観を全社で共有することが肝要です。
意味も意義も強烈に自覚した上の、「愚直なルーティーン」にすべきことです。

また、先週の営業マインド強化合宿を受講していただいた方から、「若い頃に先輩の車に同乗していて交通事故に遭い、先輩は命を落とし、ご本人も大怪我で半年間の入院を余儀なくされた」という経験談を聞きました。
他の参加者にも、昨年受講予定だったのですが、研修の直前に労災事故に遭われて、頸椎骨折というあわや命を落とす大怪我をされた方もいました。
その月は急きょ代理の参加者を立てて、半年繰り延べで今回来られたのでした。


この新着には何度か書いていることですが、「1つの重大トラブルの影には29の小さなトラブル、300のヒヤリハットが隠れている」というハインリッヒの法則です。
そして、そこにはほとんどの場合、某かのヒューマンエラーが存在するのですから、安全確認や操作確認などは意味も意義も強烈に自覚した上で、「愚直なルーティーン」にしなければならないのです。



【労災事故は親の仇】
私にとって労災事故とその原因となったヒューマンエラーは、事実上の「親の仇」です。
私の父は、私が中学生になったばかりの4月に他界しました。
父がまだ独身だった若い頃、複数の同僚の重なるヒューマンエラーでの労災事故が遠因でした。
つまり、その事故の古傷から皮膚がんを発症し、長く壮絶な闘病の末にこの世を去ることとなってしまいました。
本人の満42歳の誕生日の前日でしたから、本当に無念で思い残すことだらけだったでしょう。
父の口から恨み言が出たことは一度もないと聞いていますから、私には逆にそのことで一層余計に腹立たしく恨めしく感じるのですが、、。

指差呼称、KY教育、、あらゆることをしつこいほどやっていても0にはできない労働災害ですから、そんな事故のたくさんの事例・実話も詳しく共有しておきたいものです。
残念ながら、先日韓国で大きな船舶事故が起きてしまいました。
しかも、改造や過積載や人命救助の放棄など、これはもうヒューマンエラーの領域をはるかに超えていますから、関係者は続々と逮捕されています。
被害者家族はもちろんですが、憤りを感じない人はいないでしょう。

2005年(平成17年)4月25日に発生したJR西日本の福知山線列車脱線事故も、9年経ってもまだまだ昨日のことのように思い出されます。
乗客と運転士合わせて107名が死亡という大惨事は、日勤教育というとんでもない社員教育も間接的要因として問題になりました。
(いや、これは断じて「教育」ではありません)
これらは決して風化させてはならないことです。


【時に「権力」は、その優位性によって「恐怖のマネジメント」を展開する】
経営陣はじめ管理者層が、マネジメントの「意味」「意義」を自覚しなければ、時に「権力」はその優位性によって「恐怖のマネジメント」を展開してしまいます。
簡単な話です、相手の立場に立って、「自分がやられたら、どうなるか」を考えてみれば解ります。
「マネジメントとは率先垂範」=「模範を示して、背中で教える」ことだと、経営者を筆頭に再認識していただきたいと願います。
再認識しようにも「自覚」がなければ、「自分は違う」と思ってしまうでしょうから、周りの本音を聞き出すことから始める必要があります。

会社の中に、「社員の命」より大切なものなど存在しません。
もしも「社員の命」より他に大切なものが存在しているとすれば、そのこと自体がその会社の将来の倒産リスクです。
この根幹の「価値観」が「悪しき経営思想」を形成して、どんどん「悪循環のエントランス」に突き進むことになるのです。
ご賛同いただける経営者の方は、営業マインド強化合宿の見学にご招待したいと思います。
HPからお問い合わせいただければ幸いです。

2014.4.30.
 株式会社 ビジネススキル研究所 代表取締役 鶴田 慎一  拝
株式会社 ビジネススキル研究所 ホームページ
 [URL] 
http://www.biz-skill.jp
営業マインド強化合宿ホームページ
 [URL] http://営業マインド.jp

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