先日、新型の「ZERO HALLIBURTON」を手に入れました。
アメリカのアポロ計画の際、ゼロハリバートンの鞄が「月面採取標本格納器」(月の石を採集するケース)として使用されたのは、有名なお話です。
アメリカ航空宇宙局(NASA)より製造を依頼されたケースですが、宇宙用として特殊に改造したものではなかったようです。
一般に市販されているケースを、少しだけ加工しただけであったという話も聞きますが、1969年のアポロ11号は月面着陸を果たし、ゼロハリバートンの鞄に月の石を入れて持ち帰ったのです。
当時は私はまだ小学生で、テレビの画面に月の上を歩いている人がいることがよく理解できませんでしたが、、。

ゼロハリ愛好家は、「ゼロハリと言えばアルミ製だ」というこだわりを持つ方も多いと思います。
私もその一人で、このところのゼロハリはずっとポリカーボネート製だったので、アルミ製の「ゼロハリらしいゼロハリ」が欲しいなと思っていたところでした。
少し前にお店を覗いた時に、アルミ製が久々に発売になると聞き、即予約しました。
そして「その日に買うから!」と、入荷の日を心待ちにしていましたが、遂に念願のアルミ製ゼロハリのたぶん日本第一号(とお店の人が言っていました)をゲットしました。

年中出張ばかりの私にとって、カバンは大切なパートナーで、日帰り用から5日用まで、1日刻みで大きさを使い分けています。
それ以上になると、各ホテルに宅急便を送って荷物の詰め替え作業です。
今回手に入れたZERO HALLIBURTONは、三日間の出張用にと考えていたサイズです。
これまでのダンヒルのものはキャスターがなくて、以前は「移動中のウエイト・トレーニング」などと強がっていましたが、流石に辛くなってきました。

国内線の機内持ち込みギリギリの大きさと、カバンの中のスペースの使いやすさが必須条件でしたが、私のニーズにピッタリフィットでとても気に入りました。
中のポートフォリオの部分も良く仕分けられていて、快適な使い心地です。
もともとポートフォリオは、「紙挟み」や「カバンの中の仕切り」ですが、今では投資用語として使われることの方が多いと思います。
つまり、自分の資産を複数の金融商品に分散投資して、リスクヘッジするということで、紙挟みやカバンの仕切り板から派生したものです。


他のカバンにも少々こだわりがあって、一日用はダンヒル、二日用は国産の職人の手作り、四日用はグローブ・トロッターなど他にもいくつかのカバンを用途別に使い分けています。
流石にどれも値段は少し高かったのですが、ダンヒルのカバンは修理しながらもう15年以上使っていますし、他も皆長寿を誇っています。
カバンのみならず、修理を重ねながら長くお世話になっているものも多く、傘などは24年使っているものもあります。
良いものを大事に使うと、結果的にはお買得になるものも多いものですね。

そして、私の好みの一つはグローブ・トロッターのように、物語や古い伝統的なクラフトマンシップ、こだわりの職人技があるものです。
グローブ・トロッターのトラベルケースは、今も1897年の創業当時とほとんど変わらないハンドメイドで作られています。
ロンドンから少し離れた小さな町で、職人が長年の経験で培った技術を駆使して、ヴィクトリア朝時代から使われている古い機械で、今でも一つ一つ丁寧にハンドメイドで作られているのです。
材質は特殊加工を施したヴァルカンファイバーという紙で、職人が何層も何層も張り合わせて作り、元祖「象が踏んでも壊れない」という鞄です。
イギリス王室御用達で、確かエリザベス女王が新婚旅行に持って行ったのが注目され、ダイアナ妃も帽子ひとつまでこの専用カバンがあったように記憶しています。

何だかカバンのコマーシャルのようになってしまいましたが、ヴィクトリア朝時代から使われている古い機械を、丁寧にメンテナンスしながらモノづくりを続けているのはとても素敵です。
古いものを大事にしていく、同時に革新的現代技術も活かして、ベスト・ミックスを成立させることは、以前にも書いた「不易流行」につながるところがあります。
大胆に変えていかなければならないもの、何としても変えてはならないものを踏まえて、「チェンジ」のマーケティング・テーマを見定める。
そして、果敢に「チャレンジ」する。
「チャンス」を生み出したら、経営資源の重点配分をして、タイミングを逸することなく成果をモノにする。
みんなが当たり前に解っているようで、意外に「できていないこと」が多いのではないかと思います。

近日、ある指導先の幹部に集まって頂き、「チェンジ」「チャレンジ」「チャンス」の『幹部実践マーケティング研修』を行う予定です。
コミットメント・テーマは、ある赤字事業の来年度内黒字化(MUST 1年・WANT 半年)です。
「できる」「やれる」「やってみせる」という気概があれば、そして皆が自分のミッションに凝り固まってしまえば、「できる」ものなのです。
まずは『幹部実践マーケティング研修』で、「チェンジ」「チャレンジ」「チャンス」の核心と確信を創りたいと思います。
まだまだ安心感の足りない日本経済回復ですが、気分がポジティブになっている「気」の時に、「不採算脱却」「既存顧客の深耕開拓」「新規見込顧客へのロジカルな提案」などを、全社一丸となって取り組む時なのです。

2013.3.29.  ビジネススキル研究所  鶴田 慎一  拝

新型「ZERO HALLIBURTON」、これも長い付き合いになりそうです。
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