昨日ほんの少し隙間時間をつくって、久々に映画を観ました。
2011年5月2日に実行された、国際テロ組織アルカイダの指導者オサマ・ビンラディン捕縛・暗殺作戦の裏側を描いた『ゼロ・ダーク・サーティ』です。
タイトルの「ゼロ・ダーク・サーティ」とは、軍事用語で午前0時30分を指し、キャッチには、~世界は真実を目撃する~ビンラディンを追い詰めたのは、一人の女性だった~衝撃の実話、解禁~

アカデミー賞確実と言われていますが、オバマ政権の反対派は、映画の公開予定日が昨年11月の大統領選挙の直前の10月であり、ビンラディン殺害指令を国民に思い出させ、オバマ再選を支援するものであると主張していたようです。
これから観ようと思っている人のために、予告編はここまで。
とりあえず、さて「事実は?!」、本当の「真実は?!」と考えながら観る価値はあります。



そう言えば、先日の盛岡のホテルで見ていた朝のテレビ・ニュースで、
「今日は少し暖かいでしょう。気温はマイナス4.6度になる見通しです」
東京にいる私にとって、マイナス4.6度は信じられないくらいにとんでもなく寒いです。
「なに?!マイナス4.6度が暖かいだって?!」
盛岡の後すぐに長野に行ったのですが、長野はマイナス7度でしたから、確かに盛岡の方が暖かかった。


ご存知の通り、これが「絶対評価」と「相対評価」との違いです。
前日の気温がマイナス7度であったとすると、相対的にはマイナス4.6度は暖かい日だということになります。
物事は絶対評価と相対評価の両方で見なければ、「一つの事実に判断基準を委ねる」ことが起きてきます。
一つの「事実」は目の前にあるのですが、よく見るとその事実の奥に「真実」が隠れているのです。
本質を見る努力とは、事実の奥にある「真実」を見通すことなのです。


寒冷地のハシゴ状態から帰って、直ぐに関空に飛び、和歌山で紀陽ビジネスクラブでのセミナーでした。
「久しぶりに暖かいぞ!和歌山!」と喜んでいたら、冷たい雨が降り、とても冷え込んでいて、和歌山でもまだまだ冬。
和歌山から帰ったら、また東京で研修を終えて、また明日から出張、、まだまだ疲れも麻痺するようなスケジュール続行中です。



中国がpm2.5をフル生産(?!)し、日本も韓国もかなり迷惑なことになっています。
理由は、今年は特に寒いので、燃料費の安い石炭ストーブを全開で燃やして、その上自動車の排ガス規制が緩いため、急増した車が排出する排気ガスが負のシナジーを生んでいること。
中国はガソリンの質が悪いのですが、政府は規制に消極的です。
何故なら、中国共産党幹部には国営石油会社出身者が多く、利害がぶつかり規制が厳しくできないのです。

「豊かになった一億人と取り残された12億人」、「投票権のある8000万人と、ほとんど何も知らないし何の選択権もない残りの人たち」という構図です。
だから真実が「万民の知るところ」となれば、自ずと安定は崩壊するのでしょう。
安定のために弾圧を行えば、その反発力が巨大化するというのは歴史的に常識なのです。

北朝鮮では核実験、シリアでは国が国民をなぶり殺し、中国は見方によれば国民を使った壮大な動物実験なのかも、、。

ロシアでは隕石の通過と爆発で発生したソニックブーム(衝撃波)が、大災害を引き起こしましたが、本当に何が起きるか解らないですね。
隕石の爆発は地上15km~25kmという高高度で発生したため、まだあの程度の被害で済んだということでしょうが、もっと地表近くであれば周辺は壊滅したでしょう。



たまたま今日の国会中継を見ていて、質疑で「デフレの真因は?」という質問が出ていましたが、若干丁寧さを欠く上滑りの議論が展開されていたと感じました。
「真因」とは「真の原因」ですから、もっともっと深い話のはずです。
デフレとはいえ、「サービス」は値上がりしています。
デフレの真因は「財の値下がり」、すなわち「工業製品の値下がり」が最大のものでしょう。

では何故、モノが余り、価格が下がるのかですが、、。
同一製品でも性能が向上して値段が同じであれば、「値下がり」と算出されます。
本来なら価値が上がった分だけ価格に反映するのですが、「ベター・プロダクト」で改善・改良を加えても、売上増・利益増に直結させるのは難しく、健闘しても価格維持ということです。
「モノづくりの価値創造」のためには、「What‘s new?新しい何か」をとことん考えて、徹底的にこだわりを持って生み出すことです。



最近、「やっと景気に薄日が射しているが、糠喜びしている企業は少ない」と感じます。
以前は私のような「経営コンサルタントや士業に知識レベルのことを求める」ご依頼が多かったのですが、このところ「共に智恵を出すことを求めている会社が多い」と感じます。
「考えることへのこだわりが強い会社ほど、経営レベルが上がり、強い社風が形成されている」と感じます。

知識は「道具」でしかありませんから、便利な道具をたくさん持ちながらも、徹底的に「思考」にこだわり、「智恵」を生み出していくことが、これからの強い経営への大きな分岐点となるでしょう!

「新しい価値創造競争」は、「事実」から「真実」への「智恵比べ」に他なりません。
「事実」というものは、ある意味「現象」でしかないのですから、まだ不完全であったり、間違いであることもあります。
「事実」ではなく「真実」こそがゴールですから、「智恵」を出すしか「本物の価値創造」はできないのです。
考えましょう!迷い込まずに、悩み込まずに、とことん考えて「本物の価値」を考え抜きましょう!


世界の乱世・混沌はまだまだ続くでしょう。
『世界中のみんなが「もういい加減にしようよ!」と言った時にこそ、日本の出番だ』、と言ったアインシュタインの見解を聞いてみたかった、、。
「価値」とは何か、「本物の価値創造」とは何か、深く考えてみましょう。
日本の誇りと力を取り戻して、世界平和の中核に位置して、次のレベルに進んだ世界に貢献していきましょう。


2013.2.18  ビジネススキル研究所  鶴田 慎一  拝


関西国際空港でいつも「?」と思っていたけど、先を急いでいたので気にもせず通り過ぎていた「トイレの暖簾」。

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なるほど、そのトイレは「のれん街」という飲食店街の一角にあったのです。
何でもないことでした。