アメリカのコネチカット州では狂気の無差別殺人で、26人もの尊い命が犠牲になりました。
しかし、いただけないのは、その後のライフル銃や拳銃の異常な売れ方です。
「オバマが銃規制をやるらしい」→「今のうちに買っておかなければ」という発想をしているうちは、同様の事件が起き続けるでしょう。
今回の事件も何年間も銃による殺人事件が発生していない街で、安全な街・安全な学校とされていました。
巷に銃が溢れている以上、常に安全な場所など存在しないし、銃がなくても無差別殺人は起きているのですから、もう少し考えないものですかね。

全米ライフル協会の影響力が大きいことも要因の一つですが、彼ら曰く「事件は銃ではなく、人が起こしている」、その上「全ての学校に銃で武装した警備員を常駐すべき」ですから、かなり大きな価値観の違いを感じます。
その上、ついに小学生が「身を守るため」と言い、学校に銃を持って行って捕まっていました。
そんなに簡単に子供が銃を手にするという環境から何とかしないと、全米で事件が起きて辟易するまで手を打たないことになりそうです。


話は変わって、日経MJのヒット商品番付。
東の横綱は、今年上半期の一人横綱の「東京スカイツリー」ですが、これはもう皆さんがお認めになることでしょう。
さて、西の横綱に躍り出たのは「7インチタブレット」で、従来の10インチより小型になって運びやすいとのことです。
私は一番大きいクロッシータブレットに換えて、凄く使い勝手が良くなりましたが、世間とは逆行でしょうか。
先々月、今月と立て続けにスマートフォンも機種変更しまして、慣れるまでは一苦労です。
しかし、タブレットは大変に機動力を発揮していまして、今週も指導現場を歩きながら気になる場所を撮影して、自分宛にメールを送っておいて、後でじっくりと考えるのです。
また、ツール類などその場で調べて、「こんなツールの方が効率上がりそうだよ」と、即その場で検討もできます。
正にタブレットもツールですから、その特性を活かし切ってこそB/C(費用対効果)が成り立つというものです。

B/Cは、CBR(コスト・ベネフィット・レシオ。費用便益比)の略称として用いられていますが、Cはコスト(Cost・費用)Bはベネフィット(Benefit・便益・効果)です。
例えば国土交通省が道路を造るのにかかる費用を算出し、それによって新たに生まれるベネフィット・経済効果をB/Cで表すということです。
企業の投資効率を考えるために考案されたのが始まりですが、公共事業の道路やダム工事の投資効率を測るために応用されています。
穿った見方をすれば、上手くCを小さめに表現したり、Bを大きめに表現したりという作為があれば、どうにでもなりそうな感じですが、、。
もうそんなことは、無しにしていただきたいですね。


今回の衆院選では、一言で言えば「自民圧勝」と「民主大敗」ですが、そう単純でもなく史上最低の59.32%という「投票率」と、全国の小選挙区の「無効票」が計約204万票に上りました。
投票率が過去最低になった上、投票所には足を運んだものの投票先を決められないまま白票を投じたというケースが増えたとみられています。
速報値によると、今回の小選挙区の投票総数は約6,166万票で、そのうち有効投票は約5,962万票です。
投票総数に対する約204万票の無効票の割合は3.31%で、これまでの最多だった2000年の衆院選の約187万票2.99%と比較しても、非常に増えているのです。


都道府県別データでは、無効票割合のトップは高知5.23%で、大阪4.62%、熊本4.43%、東京4.20%、佐賀4.05%と続きます。
最も多かった高知県では無効票が約1万7千票で、そのうち約9千票が白票だったといいます。
通常、白票は無効票の3~4割程度といいますから、半数を超えている今回は、やはり「投票には行ったものの候補者を選べなかった」という事なのでしょう。
政党を選ぶ比例代表の無効票は約148万票で、無効票割合は2.40%でしたから、候補者は選べずに政党だけ選択した有権者が多かったのでしょう。

国として、国民が政治を諦めないように、本腰を入れて取り組んでほしいと切に願います。


企業も同様で、「お客様」と「社員」から諦められたら、淘汰の時です。
特に社員の言動から「諦めスパイラル」が感じられたら、まずは「諦めスパイラル」を断ち切ることに全力を傾注すべきです。
「どうせウチの会社は」
「どうせウチの上司は」
「どうせウチ程度の規模では」
「どうせウチ程度の知名度では」
「どうせウチの財務力では」
並べればキリがないほどのネガティブ・トークで、「社内モラルのデフレ・スパイラル」です。


共感性を高めるための行事や、「ウキウキ楽しい営業研修」を全部門対象に行う会社もあります。
そうです、総務部でも品質管理部でも製造でも配送でも全員参加です。
全社的な総合的な営業バックアップ体制を整えて、全社一丸営業体制の確立を目指す。
そして我社をもっともっと元気ないい会社にして、自分たちももっと報われたいということに異論はないから、「ウキウキ楽しい営業研修」は成立するのです。

「皆で良くなるための」「皆で楽しく仕事をするための」「もっと収入が増えるための」という『冠』が付けば、まだまだモチベーションも高まりますし、智恵も湧き上ってきます。
先日の現場でも、私のイメージで改善の方向性をそのラインのリーダーに話していたら、突然「あ、先生!それできます!俺、やりますね!」とレスポンス。
守秘義務の内容なので、詳しく書けないのが残念ですが、毎月の利益貢献はかなりの金額になるでしょうから、社長賞<金一封>当確!諦めないで正解!

ビジネススキル研究所  鶴田 慎一  拝


出張先のホテルの部屋からの夜景に、ホッと一息。
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