大阪での長丁場から帰ってきました。
合宿研修明けは、疲労の蓄積でフラフラ状態なのはいつものことですが、本当に参加者の皆さんの「別れ際のハチ切れんばかりの笑顔」が救いで、17年以上続けられています。
今回の参加メンバーも初日の夕方にはノリノリでして、研修の期間中ずっと何か自分たちでやってやろうという画策で盛り上がっていたようです。
これぞ「主体性に目覚めた軍団の成せる業」で、とにかく参加者に笑わされるシーンの連続でした。
前向きなやんちゃは、会社の発展のエネルギーになります。


こうして、一つのことを続けていると、相田みつおさんの言葉だったか、「続いてこそ道」というのを実感します。
「まだまだその先の道は遠いぞ」と、自らを鼓舞して頑張らねばと改めて思うところです。
「死ぬまでかけて、生き様を創り上げていく」っていうことが、人生ですね。
人生、気づきと実践の繰り返しで、前を向いて進んでいれば運もツキもやってくるもんだというのが、この後の話の前振りです。



先週のことですが、「そう言えば、しばらく映画を観ていないなー」と思い、時間をやりくりして1本観てきました。
全然知らなかった映画に、初めていく有楽町のスモールシアター。
人伝に「意外といい」という話を聞いて、行ってみたのが「くろねこルーシー」でした。
いや、「意外」というのは失礼ながら、なかなかの演技だった占い師役の主役:塚地武雅、そして妻幸子役の安めぐみ(私の知り合いの安さんの姪っ子ですが、顔そっくり)。
一言で言うなら、「観る価値あり」でした。


物語は、甲斐性もオーラもない占い師の鴨志田(塚地武雅)が、妻の幸子(安めぐみ)と5歳の息子の陽とわびしい別居の一人暮らし。
全くお客様も寄ってこないボーリング場の占いブースで、生活困窮の毎日でした。
そんな彼の前に、「前を横切ると不吉」と言われる黒猫が現れ、横切ります。
黒猫の名はルーシー。
ルーシーは、2匹の子猫を鴨志田のアパート前に置き去りにしてしまい、ただでさえ黒猫が嫌な鴨志田は困り果てます。
放り出す訳にもいかず、仕方なしに子猫の世話をする鴨志田ですが、彼の運勢にだんだん変化が出始めるのです。

「万事、塞翁が馬」の感ですが、運とツキのメカニズムっていうのは、必ず何かあるなーと、ジワッと感じるモノです。
あ、これ以上詳しく書くと、観に行こうと思っている人に悪いので、この辺までにしますが、「観る価値あり」です。
物語から感じるモノは、劇場かネットで確認していただくとして、とにかく私の変化は「以前より猫が好きになって、私も不吉を感じていた黒猫がやけに可愛くなった」ことでしょうか。
猫好きになるかも。



話は変わって、最近テレビを観ていると、出演者の発言に「これは有効的ですね!」というのをよく耳にする気がします。
『「ゆうこうてき」って、「友好的」であって「有効的」はないでしょう?!』と、音声だけなら「Friendly」に聞こえて、イチイチ違和感が漂うのです。
「違うだろ?!それ!」と、ついテレビに向かって苦言を呈するわけですが、まぁ世代ごとに言葉も変化を続けた歴史もあるし、少し諦めムードです。
未だにファースト・フードなどでの、「いらっしゃいませこんにちは」という、句読点のない挨拶に慣れないのが、「オジサンの証」なのでしょうか。
未だ順応できない、、、いや、それは「順応」ではない。


「有効な期間」「有効な成分」ならばいいのですが、「有効的期間」「有効的成分」と言われたら、その「有効性」が疑わしく感じます。
柔道の試合で、「一本!」「技あり!」というのは凄く気分のいい響きがありますが、「有効的!」と言われたら「有効よりイマイチ!」って感じませんか?!
まぁ、自分が完璧な日本語を使いこなせているかというと、やはり若干の不安がよぎる訳ですが、、。

いつまでもツマラナイことを書くなと言われそうですが、グローバル社会で英語や中国語の必要性が高まるばかりですが、まともな日本語を使いこなすのは必須だと思います。



また話は変わって、先々週に馴染みの店(以前にも書きましたが、神田須田町1丁目の「恵比元(えびもと)」)で、私は店主のおまかせコースを食べながら一杯飲んでいたのですが、私も含め店内のお客さんが一斉に猪口を口に運んでいる瞬間がありました。
一瞬「皆で一斉に熱燗か?!」と思うような光景ですが、それは店主である哲ちゃんの粋な計らいで、全員にマツタケの土瓶蒸しが振る舞われたのです。
初モノの縁起よさ、旬を味わう情緒、日本の文化ですねー。

食べ物のみならず、峡谷の紅葉や夕方のつるべ落としや北国の雪予報など、季節感を感じる場所やことはたくさんあります。
こういう「場所」や「こと」をたくさん持っていることも、人生の豊かさの一部なのでしょうね。

また、肉でも魚でもキノコでも、その身その命を賭して、私たちの明日の体や元気に貢献してくれていることを実感するということも、大切な心ではないでしょうか?
食事の時の「いただきます」は、正しくは「貴重な命を私に捧げてくれて、ありがとうございます」ですね。
正に事あるごとに実感すべき『感謝に勝る能力なし』だと思います。


そんなことを書いているうちに、また恵比元に行きたくなってきました。
明日は朝から千葉県の市原市に行かなければ、、、飲み過ぎ注意。
市原にはメガソーラー発電所の視察に行くのですが、以前からのお付き合いの会社で今月初めに稼働開始したもので、年明けには木更津でも稼働開始の予定です。
素晴らしいビジネスモデルですから、また次回以降にでも書きたいと思います。


2012.10.16.  ビジネススキル研究所  鶴田 慎一  拝