先週末は、金曜日から日曜日まで盛岡にいました。

ちょうど土日には盛岡の中心街では「東北六魂祭」が開催されていて、2日間で計24万人以上の人出で賑わっていたようです。

私はせっかく近くにいたのですが、仕事で缶詰だったため全く祭りを見ることはできませんでした。

しかし、まるで富士山のような壮大な岩手山の山裾で、景色も空気も最高の環境の中での研修は、非常に集中力も高まる効果的なものでした。

東京に帰ってから調べてみると、岩手山は奥羽山脈北部の岩手県最高峰で標高2,038m、二つの外輪山からなる複成火山、日本百名山の一つに選定されています。

登るにはかなりトレーニングを積んでおく必要がありそうですが、下から眺めるだけでも実に美しい山で、わざわざ出掛けるだけの価値は充分です。



さて「東北六魂祭」と言えば、東日本大震災からの復興への願いを込めて、東北6県の6大祭りを一堂に集めたもので、昨年の第一回が仙台で36万人の人出で賑わい、今年は岩手県盛岡市での開催となったものです。

実行委員会は「東北6県を一巡させたい」としておりますが、私は各都市輪番でずっと続けてほしいと思います。

メイン・イベントの6大祭りパレードは、「青森ねぶた祭」「山形花笠まつり」「仙台七夕まつり」「福島わらじまつり」「森岡開きまつり」と続き、最後は地元の「盛岡さんさ踊り」、「秋田竿燈(かんとう)まつり」は4か所の会場で披露されたそうです。

東北6大祭りのハイライトが一度に全部見ることができるのですから、これは実にすばらしい「ビジネス・モデル」でもあると思います。

実行委員会は「今秋にも来年の開催地を決める方針」と言っているようですが、ここが惜しい。

フィナーレで、いや会期中ずっと、「○○祭りの本番は8月○日!本番でまた盛り上がりましょう!」「来年○○市の六魂祭で、また会いましょう!」と、しっかりと「リンケージ(つなぐ・結合・連鎖)」「シナジー(相乗効果)」構築をした方がいいですね。

本番のフィナーレで、現開催地首長から来年開催地の首長に『復興の誓いのたすきリレー』みたいなことをやって、東北以外や国外の観光客やメディアを通じて観ている人たちに、一層強く「東北復興に向けて、日本中の心が一つになること」を訴えたいものです。

これは土木・建築などの復興施設工事にも同じく言えることで、近視眼や視界狭窄にならないで、広く東北を見渡して最大効果と最適立地などの視点でしっかりとしたスケジューリングをして、機敏に展開するということをやってほしいと願って止みません。



話は変わって、昨日は永年親しくして頂いているN先輩と一杯やる約束で、築地に出掛けました。

帰りに日比谷線の一番前の車両の一番前(運転手さんの真後ろ)に立っていて、ふと疑問が湧いてきました。

「何故いつもブラインドを閉じて、乗客から見えなくしているんだろう?!」

「乗客が見張る訳ではないけど、見られているという意識だけでも、運転手さんの意識は違うだろうに。」と。

昨今、「○○の見える化」というのが流行っていますが、生産でも営業でも「ブラックボックス」になっていることは意外に多いもので、それを透明化・明瞭化しようとするのはいいことです。


「見えるようにする」というのは、「見張りやすくする」のとは違います。

お客様からいつも「見られている」、上司はいつも「見てくれている」ということを強く意識付けるということです。

「見られている意識」というものをしっかりと持っていれば、自ずと「身だしなみ」や「立ち居振る舞い」「表情」「笑顔」などの言動に気を付けるようになるものです。

それを気にしない人は、「プロ意識希薄症候群」でしょう。

その原因は「本人が症候群ではなく、本物の病気」か、社内での教育体制の中に「共感性の醸成」という意識が薄いのか、「テクニカルやアカデミックな教育に偏っている」かということが考えられます。



普通に自然に考えれば当然のことですが、「上司」も「部下」も同じ「人間なのですから、「見張られながら仕事をしていて、嬉しい訳がない」し、モチベーションは高まりません。

相手が「愛」「思いやり」「期待」を持って、「見ていてくれる」と感じてこそ、「頑張ろう」「チャレンジしよう」とポジティブな反応をするのが人間なのです。

マネジメントは近年、学問的にも大変な発展を遂げてきましたが、時に「人の心」を無視したものもあると思います。

「人間の本質」を見るということは、根本的課題です。


合理的で、普通のまともな考え方を『ラショナル・ビリーフ』と言いますが、難しい課題こそ、本質を踏まえてシンプルに考えてみてはいかがでしょうか。


「因果」とは「原因」と「結果」ですが、ABC理論で言うところのAは「出来事」、Cは「結果」、その間に必ず「B(ビリーフ)という信念や思考」が働くということです。

「結果」にたどり着くまでの「B(ビリーフ)という信念や思考」が、非常に大切なのです。

ですから先日の研修も、私は「ファシリテーター(促進者)」として、ご参加の皆さんに「成功に向かうための思考の方向性」「目指すゴールに向けて最適な方法・手段」「議論を前に向けるためのポジティブな交通整理」で、道筋を創り続けました。

当事者の「B(ビリーフ):信念や思考」が、一番大事なのです。


とは言え、逆説的ながら全く新しいアイデアを生み出そうというマーケティング検討は、他人から「お前、頭おかしいんじゃないの?!」と言われれば、「チャンス到来!」かも知れません。

『逆もまた真なり』です。



2012.5.29.  ビジネススキル研究所  鶴田 慎一  拝