5月も中旬になり、すでにクールビズになっている企業も多いと思います。

昨年も書きましたが、エコロジーや節電は日本経済のためにも、日本国民全体で努力すべきテーマでしょう。

私も永年お世辞にも燃費がいいとは言えない愛車に乗ってきましたが、ついに来月からはエコカーにチェンジです。

昨年秋から肩痛で、ゴルフも半年以上やっていないので、車を運転することもめっきり減ってしまいましたが、、、

エコカーとはいえ、今度の車はエコモードからノーマルモード、スポーツモードとモードチェンジができるので、TPOに応じてドライビングが楽しめそうな車です。

「エコ」ばかりに走り過ぎると、「楽しさ」が減退することもあるでしょうから、「楽しむ」ということを忘れないのも「生き方」としては大切なことだと思います。



さて、このところの話題は東電の「料金値上げ」と「原発再稼働」、そして「消費税上げの審議入り」です。

東電が「標準家庭」の値上げ額として示す月480円(6,9%)は、利用者1件当たり契約電力と使用量の「平均値」をモデル化したものです。

しかし、「夫婦2人の共働き世帯がモデル」ということですから、これは明らかに小さく見せる技術。

お子さんが二人でもいれば、実際は1000円近くの値上がりになるのでしょう。


関電もそうですが、もっと困った問題は「原発再稼働」を前提条件として、値上げと節電要請をしていることです。

「電力不足」という「人質」を取って、丁寧な言葉で脅しているのです。

更に実質国有化されるということは、実質破たん企業ということですから、賃下げ幅もあまりにも小さ過ぎます。

役員報酬も未だ平均3600万という話も聞きます。

少し下げたとはいえ、まだまだ一般企業から見れば羨む水準なのですから、自民党の河野太郎氏がいう「値上げする前に賃下げしろ」というのは、至極当然の要求です。

永年経済産業省と二人三脚でやってきた電力会社は、天下りの大きな受け皿でもあり、官僚とは盟友関係ですから「詭弁の宝庫」と言ってもいいのはないでしょうか。



国会に目を転じても、状況はとても似ていますね。

いよいよ消費税上げを審議入りさせて、「消費税を上げなくてはこの国が立ち行かない」と言いながら、議員定数減・議員の歳費減などは口先だけで、消費税の前に決めるという姿勢はありません。

こんな時にも「既得権益だけは確保しよう」と思っているとしか考えられない実情です。

国民の大半は消費税上げを、「いずれ止むを得ないこと」と考えているでしょうが、「すっきり納得させてほしい」とも思っているのです。

納得できる材料を提供しないで、危機感だけを煽って同意させようとしているのであれば、非常に卑怯なやり方だと言わざるを得ません。


原発問題も「再稼働」「電力需給」だけの問題ではなく、使用済燃料や廃棄燃料の処理などは棚上げされたままです。

それだけでも100年単位の問題で、何十兆円・何百兆円という費用を要す問題なのです。

騙し騙しやっていれば、そのうちに「いい手」が見つかるかも知れないと考えてきたというのが真実なのではないでしょうか。


年金問題を抱える厚生労働省としても、もしかしたら本音は「日本人の平均寿命が10年か15年下がってくれたら万事解決」だと思っている官僚がいるのかも知れません。

「正義」と「人の心」を無視して、カネとデータだけで考えたならば、こんなことまで見え隠れしてきます。



今ほど各社・各組織に「一隅を照らす人財」が求められている時はないと思います。

「一隅を照らす人財」とは、今の自分の立場と役割・職責に強烈な使命感を持って、「社会正義」のために働くということです。

目の前にあまりにも多くの課題があって、忘れがちのことかも知れませんが、今一度呼び戻しましょう。

つまり、『今』、『自分の組織で』、『自分が心血を注ぐべきこと』は何かを抽出して、優先テーマに向かって邁進するということです。



さて、明日から丸一週間、地方出張・都内での合宿研修と続きます。

ロングランの出張ですので、気合いを入れて行ってきたいと思います。

あ、そういえば、「営業マインド強化合宿」が今月で満16周年です。

ご見学も随時お受けしていますので、どうぞお気軽に私にご一報ください。



相田みつおの言葉を借りれば、『続いてこそ道』ですね。

まだまだしっかりといいものを提供して、私が「照らすべき一隅」をしっかりと見据えて、『道』を確立していきたいと思います。

こんなことを書いていると、久しぶりに高村光太郎の『道程』『最低にして最高の道』を思い出しました。


       『道程』
僕の前に道はない
僕の後ろに道は出来る
ああ、自然よ
父よ
僕を一人立ちさせた広大な父よ
僕から目を離さないで守る事をせよ
常に父の気魄(きはく)を僕に充たせよ
この遠い道程のため
この遠い道程のため


       『最低にして最高の道』
もう止そう。
ちいさな利欲と ちいさな不平と
ちいさなぐちと ちいさな怒りと
そういううるさい けちなものは
ああ、きれいにもう止そう
わたくし事の いざこざに
見にくい皺を 縦々よせて
この世の地獄に 住むのは止そう

こそこそと 裏から裏へ
うす汚い 企みをやるのは止そう
この世の 抜け駆けは止そう
そういう事は ともかく忘れて
みんな一緒に 大きく生きよう。
見えも かけ値もない裸の心で
らくらくと、のびのびと
あの空を仰いで われらは生きよう。
泣くも笑うも みんなと一緒に
最低にして 最高の道をゆこう。


2012.5.14.  ビジネススキル研究所  鶴田 慎一  拝