デクシア破綻のニュースが駆け巡っています。これは遠いヨーロッパでの出来事などと思ってはいけません。

 ピッグス諸国の国家的破綻から、金融破たんなど大きな連鎖反応を起こす可能性がありますので、是非細心の注意を払っていただきたいと思います。

 世界恐慌の幕開けにならないことを祈るばかりです。



 さて、「味覚の秋」をはじめ「読書の秋」「スポーツの秋」など、秋を例えるものには「厳しい夏も乗り切ったぞ。さあ、前向きに頑張ろう。」というのが多いですね。

 「天高く馬肥える秋」より、「いよいよ皇賞!配当の走り、財布える!」の方がピンとくる人もいるかも。

 「天」「高」「馬」「肥」「秋」の5点ヒットで、WIN5達成!(悪乗りが過ぎました、、、)

 ということで時に冬のように冷え込んだり、急に残暑に戻ったりしながらも、だんだん本格的に秋が深まっていきますね。

 昨日が「寒露」、渡り鳥が越冬のためにやってきて、菊の花が咲き始め、蟋蟀(こおろぎ)などの虫もそろそろ鳴き止む、「冬の入口に立つ」という季節感ですね。



 そういえば9月21日の「お役立ち情報」に書いた『長宗我部』ですが、後日談です。

 すぐに長宗我部友親氏に連絡をしたのですが、レスポンス(反応・応答)速度が凄く早くて、すぐにお返事を頂きまして、その後何往復かのやり取りをしました。

 近いうちにお会いして、お話が出来そうなので楽しみです。



 常々感じることですが、「仕事ができる人はレスポンスが早い」ですね。

 「本当に仕事ができる」ようになる前に、レスポンス速度をもっと上げて、せめて「仕事ができそうな人のイメージ」だけは創っておくのも仕事人としては必要なことではないでしょうか。

 第一印象で相手に期待すら持たせないようでは、ビジネスの入口を通れないわけですから。


 ところで、いつもこの「新着お役立ち情報」を書くたびに、いろいろな方にメールでご案内しているのですが、ある大学教授の先生は大体いつも送信から1時間以内にメールを頂きます。

 私よりはるかに多忙で、国内・海外問わずいつも駆け回っていらっしゃるのに、本当に凄いですね。

 ほんの短いメールで、「いつもありがとうございます。体に気を付けて頑張ってくださいね。」という感じのお返事ですが、これが「できる人」「できない人」の大きな差だと思います。




 残念なことに逆のケースも多く、例えば私に頂いた問い合わせに対してすぐにお答えしても、その後は「なしの礫(つぶて)」で、業を煮やしてこちらから連絡するということも多々あります。

 新人や若手の研修では、「定番商品」とも言える『ホウレンソウ強化』ですが、対上司以上に大事なのは「対顧客ホウレンソウ」「対外的ホウレンソウ」です。

 『ホウレンソウ』がマズイために、まとまりかけていた受注を逃したり、あと一息のところで新規開拓に失敗している人がたくさんいます。


 タイムリー・コミュニケーション
は、CRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)において非常に重要なポイントになります。

 顧客との良好な関係づくりを継続して、そのプロセスや結果としての売上増や利益増を果たしていくマーケティング手法がCRMです。

 「このタイミングでこういう接触が必要」という、顧客とのタイムリー且つ良好な関係づくりに手を抜いていては、厳しい時代に業績向上など望めない話なのです。

 社員に「CRMの重要性についての自覚が足りない」とすれば、喫緊の経営課題であり、社員教育の超重要テーマとして取り組む必要があります。




「KYな人」

「上司にいつも同じ指摘を受けている人」


「言い訳ばかりで真因を考えない人」


「まだ定年までに何年もあるのに、『後は若手に任せて』という口癖の人」


考えれば、限りなく「自覚が足りない人」が浮かんできます。


 「あ、ウチにもいるいる」という前に、常にセルフチェックをしている人が『自覚』できる人なのです。


 難しいハイレベルなスキルの前に、≪必須スキルABC≫です。

A
 --- 当たり前のことを


B
 --- バカにしないで


C
 --- ちゃんとやる


 『基本を大切にする「姿勢」と「自覚」』が大切なのです。


 今日お客様に何か課題・宿題を頂いたとしたら、ふつうは「社内で協議しますので、少しお時間を下さい」と言い残して、数日が過ぎた後に「検討の結果、こうなりました」と連絡する人が多いと思います。

 すると、お客様から「あ、もういいよ。○○会社に頼んだから」と言われ、「くそっ、何だよー。」と臍(ほぞ)を噛んだ経験はありませんか?!

 こんなことを他責(お客様のせい)にしていたら、「できる人」への道が遠ざかっていきます。

 「できる人」はあらゆることを他人のせいにしない「自責人間」なのです。


『 本日はお忙しいところ、お時間を頂きましてありがとうございました。

○○の件、早速上司に報告致しましたが、今週中には社内での最終検討結果を出せると思います。

必要に応じて随時、中間報告やご相談をさせて頂きますので、もう少々お時間を賜ります様よろしくお願い申し上げます。

来週早々にご報告に上がりたいと思いますので、○日の午後○時か○時あたりではご都合いかがでしょうか?

所要時間は30分か40分いただければ結構です。

今後も○○樣のお役に立てるよう努力してまいりますので、ご高配のほど何卒よろしくお願い申し上げます。 』


 こんな文章を書くのにどれほどの時間、何キロカロリーのエネルギーが必要でしょうか。

 ≪必須スキルABC≫を実践し続けることで、スキルレベルはどんどん上がっていきます。


 答えは明確!「やればできる」のに、「やらないからできない」のです。

 もっと言えば「やれば仕事が楽になる」のに、「やらないから仕事が苦痛」ということも多いのです。



2011.10.10  ビジネススキル研究所  鶴田 慎一  拝


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