一昨日は大阪で、昨日は東京での営業セミナーでした。

昨日もご参加者の中にある会社の社長がいらして、「社長自らの営業セミナー受講とは流石ですね」と申し上げたら、「私は自分が確認して、確信を持てるものしか社員には受講させない!」とおっしゃっていました。
経営トップとしての凄みと気迫を感じ、その言葉が胸に突き刺さる想いでした。

終講後には受講いただいた何人もの方が質問に並んでいただき、ほとんどはセミナーの内容についての質問ではありませんでした。
「私は今、こんな気持ちでこんな仕事をしています。もっともっと会社に貢献して、もっともっと自分の存在意義を作りたい。そのためにアドバイスしてほしい」というものです。
皆さんの前向きな姿勢には、本当に敬服の一語に尽きます。


さて、世は乱世の真っ只中。常識・非常識の合間には「未常識」も存在します。「青天の霹靂」とは突然に起こる変動や大事件です。
ところがグローバル乱世社会に於いては、リーマンショックのような事件ももはや日常茶飯事かも知れません。
ヨーロッパではPIGSの経済危機がカウントダウン状態で、連想ゲームよろしく考えていけば、ユーロが100円を割り、まさかの90円などということも十分考えられる気がします。


孫子(孫武)曰く『兵は拙速を聞くも、いまだ功の久しきをみざるなり』---短期決戦に打って出て成功した話は聞くが、長期戦に持ち込んで成功した話は聞かない。

現代では「拙速」という言葉は、「早いんだけど、出来はイマイチ」という意味ですが、ここは孫子に習い「拙速」=「あらら、ちょっと頑張ったらもう勝っちゃったよ」というスピーディな意志決定が求められるというのを採用したいですね。

時代は激しく動きますが、こんな時こそリーダーの戦略発想力と意志決定力が勝負です。


言葉の捉え方やニュアンスにも変化があるものです。言葉ひとつを例にとっても、「表面的意味」より「本質的意義」を重視すべきだと思います。

何か頼りになるものが欲しいならば、「寄らば大樹の陰」という言葉の意味はより崇高な思想・価値観・VISIONに擦り寄っていけということになるでしょう。然る後に、隣やよその芝生の色は気にもならず、VISIONの先にある将来の「幸福な自分の姿」に憧憬の眼差しが向き始めることにもなるでしょう。


「宵越しの銭は持たない」などと言わず、「明日の戦略原資となるフリーキャッシュフロー」に徹底的にこだわる。今の自分がやっていることが「馬鹿の一つ覚え」だなどとマンネリ感を感じたなら、それは際立ったスペシャリズムだと捉えばポジティブな展開になるのではないでしょうか。

変化に対応しながら、常に進化を創造する!
「人事を尽くして天命を待つ」のではなく、元々は『尽人事而自拓道』。
やることはやったとじっと待つのではなく、『人事を尽くし続ければ、自ずと道は拓ける』と前を見据えて、まだまだやることがあると頑張り続けるのが正しいのだと思います。

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ビジネススキル研究所  鶴田 慎一  拝