ビジネススキル研究所公式ブログ

株式会社ビジネススキル研究所公式ブログ。鶴田 慎一 主宰。営業研修/ビジネス講演/社員教育/社員研修/方針発表会/各種講演に関する最新情報など。営業マインド強化合宿の情報も。公式Facebook

2019年07月

【 日刊ゲンダイにコメント 】

日刊ゲンダイに「どこで道を間違えた?吉本・岡本社長に学ぶ失敗のセオリー」というタイトルで、今週初めにインタビューを受けて、24日に私のコメントが出ました。
執筆した訳ではなく、インタビューに答えて、記者がまとめるというスタイルですが、20年来時々コメントしています。
以下に記事本文をご紹介します。
20190729_120825

『 「おまえらテープ回してないよな」「(会見を)やってもいいけど全員連帯責任でクビにする。俺にはその力がある」――。恫喝男が一転して涙で謝罪。吉本興業・岡本昭彦社長(52)の会見は実に衝撃的だった。
  岡本氏は宮迫博之(49)らの処分撤回と自身の処分(1年間、50%減俸)を発表。「非常につらい思いをさせてしまい、本当に申し訳なく思っています」と泣きながら頭を下げた。宮迫と田村亮(47)を脅した勢いはどこにいったのか。

「今回の騒動は愚かなリーダーがたどる典型的な失敗例です」とはビジネススキル研究所代表の鶴田慎一氏だ。
「岡本氏は“上に弱く、下に強い”タイプ。だから宮迫さんの芸人生命を奪うという挙に出た。社長は何をやっても許されるという全能感から、部下を厳しく処断する自分に酔い、宮迫さんたちがすべてを暴露するとは思いもしなかったはずです。
ところが宮迫さんらが会見したためびっくり仰天。さらに重鎮の明石家さんまさんや松本人志さんが出てきて、やっと自分がしでかしたパワハラに気づいたのです」
 だが時すでに遅し。岡本氏は大幅減俸に追い込まれた。社長が自分で自分の首を絞めるとはまるでヘタなドラマみたいだ。こんな人物が芸人6000人を束ねる組織の長とはお粗末きわまりない。

  岡本氏はどこで道を間違えたのか。
 「宮迫さんらが金銭を受け取ったと報告した時点で謝罪会見を開かせればよかったのです。岡本氏も『私にも責任があります』と頭を下げれば美談で終わったはずなのに、現実は正反対になってしまった。これから岡本氏がやるべきことは宮迫さんらとの“手打ち”。さんまさんと松本さんに間に入ってもらい、宮迫さんと握手する姿を公表しないと、吉本興業の信用回復は難しい。自分自身の信用回復はそのあとの問題です」

  鶴田氏によると最近、経営のテキストとして江戸時代の儒学者・佐藤一斎の「重職心得箇条」が注目されている。そこには「部下の基本心理は服従なのだから、上役は無理を押し付けたり、自分の威厳を見せつけてはいけない」「心の狭いふるまいをするな」と記されているという。いまの岡本氏以上にこの教訓が必要な人物はいないだろう。』
(以上が本文です。)



6/5の新着にも佐藤一斎「言志四録」に触れていますが、ここで「重職心得箇条」についても少し触れておきたいと思います。。
佐藤一斎は美濃国岩村藩の家老を務める家柄で、幕府直轄教学機関である昌平坂学問所の塾長を務めました。
儒学・朱子学・陽明学も修めて『陽朱陰王』と呼ばれ、門下生は三千人とも六千人とも言われます。
弟子も山田方谷(ほうこく)・佐久間象山・渡辺崋山・横井小楠など、いずれ劣らぬ英傑ぞろいです。
「重職心得箇条」は岩村藩重役の心構えを、聖徳太子の十七条憲法に模して十七条にまとめた戒めです。
詳しくは出版準備中の『「武士道精神」 ~日本人の美学~』に書いておりますので、是非またいずれお読みいただくとしてエキスを少しだけ。

要は、「会社の重要業務を扱うべき役の幹部が、軽々しいのではいけない。威厳をもって人心や物事を鎮定できなければ重役とは言えない。幹部は自らを律し、まず【重役とは何か】の正しい理解から始めるべき。」からが始まりです。
それがしっかりと分からないままに高い役職に就くのは、「恥」というものです。
また宮迫さんたちは、明らかに「罪」を犯しましたが、その後始末で岡本社長はじめ会社側は「恥」をまき散らしたのです。
武士道では「恥は罪より重い」と教えています。
マーケティングで言えば、「恥」を生み出さないために「正直の法則」で再出発をしなければならないのです。

「重職心得箇条」には、他にも「好きな部下・嫌いな部下の使い方」「人への包容力と物事を受け入れる器量」「不易流行の捉え方」「先例主義という役人根性の害」「風土形成」などが綴られています。
そして第七条に、「部下の基本心理は上司への服従であり、だからこそ無理な押し付けをしてはならない。 細かい点を厳しく詮索 (せんさく) することを威厳だと思い込み、自分の好みを押し付けるのは小さな人物である。」とあるのです。
人の上に立つ者の戒めとして、時代違えど腹落ちするものばかりです。
「禍は口から出て、病は口から入る」 --- 逃げ口上など言わず、言葉を慎まなければ禍が起き、飲食を慎まなければ病気になるのです。
まだ最終決着は見ていないし、新たな火種も燻るものの、吉本騒動を他山の石として、我々のあるべき姿に活かしていきましょう。

拙著『師・寅次郎と主君・慶親』~幕末を疾走した男と維新を果たした名君~(日本橋出版)が8月13日発売で、Amazonでも同時発売です。 #吉田松陰本
是非ご購読ください。

表紙装丁 6.24

2019.7.27.
        株式会社 ビジネススキル研究所 代表取締役 鶴田 慎一  拝

『武士道精神の浸透が会社を繁栄させる』
『激動の幕末に学ぶ人間学』
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など、歴史に学ぶビジネスのヒントについても、講演受付中です!


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【 新刊書発売日8月13日に決定、事前ご予約のお願い 】

暑中お見舞い申し上げます

今年は梅雨寒が続き、なかなか暑中見舞いを申し上げるタイミングが難しかったのですが、いよいよ暑い季節になってきました。
ところで、西日本では台風5号の活発な雨雲の影響で、特に長崎県五島・対馬では土砂災害が発生するリスクが高まっています。
謹んでお見舞い申し上げます。

さて、拙著『師・寅次郎と主君・慶親』~幕末を疾走した男と維新を果たした名君~(日本橋出版)の発売日が8月13日になり、Amazonでも同時に販売を開始いたします。 #吉田松陰本
初刷り本は8月初めに「松陰神社(萩)」と「山口県立山口博物館」に献納させていただくことにしています。
また、数社の新聞社に書評掲載の予定も決まっています。

出版業界の特性ですが、書籍は日販・トーハン・大阪屋栗田などの取次店を通じて、全国の書店に配本されていきます。
しかし、全ての書店に置いてくれるわけではなく、せっかく買いに行かれても見つからずに諦めてしまう方もいます。
「本屋に行ったけど、なかったので残念でした。」などのメールをいただくと、著者としては「その場で注文していってよー、、、。」と100倍残念な気持ちになります。
執筆で右肩と右ひじを痛めながら、脳ミソがよじれるほど考えに考えた著書ですので、是非とも多くの皆様にお読みいただきたいと願っています。

昨日は、ある社長から電話をいただいて、「何十冊か買わせてもらいますよ。出版社に注文するか、書店に予約するか、どちらがいいですか?せっかくだから先生のリクエスト通りにしますよ。」と有り難いお申し出をいただきました。
「社長、ではお言葉に甘えて、ターミナル駅の近くの数店の書店に予約していただけたら、最高に嬉しいです。予約があれば確実に配本されるので助かります。」と申し上げました。
出版不況と言われて久しいのですが、著者と出版社の自助努力が大いに必要な時代で、活字離れしている人たちに読書の世界に帰ってきていただきたいと願います。
皆様も是非、お近くの書店に事前ご予約を、伏してお願い申し上げます。

2019.7.20.
 株式会社 ビジネススキル研究所 代表取締役 鶴田 慎一  拝

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【 ビジネスパーソンの知性と教養 】

前回、上司の心得の重要性を書きましたが、PRESIDENT Onlineに『課長・部長・役員の4割は「読書しない」』という記事がありました。
日本の幹部・管理職の教養レベルを問うというものですし、はっきり言って教養が足りないという指摘です。
【教養】とは、①文化に関する、広い知識を身につけることによって養われる心の豊かさ・たしなみ。②(自己の)専門以外に関する学問・知識。 (出典=『新明解国語辞典 第七版』)とあります。
しかし、「読書しない幹部・管理職」が4割とは、思っていたより大きな割合でした。

自分の業務分野の知識においては、日常の業務と積んでいくキャリアで身についていくのは当然ですし、それをハイレベルに持っていく努力は必須です。
顧客が最も要求するのは「業務知識・専門知識」ですから、これを磨くのは当たり前ですが、歴史や文化、時事問題・風俗といった様々な分野における「知性と教養」は、人間関係における潤滑油であり対人関係の接着剤としても機能してくれます。
経営者は言わずもがなですが、幹部・管理職の知性と教養はカスタマー・インティマシー(顧客親密)のキーになります。

プレジデント誌が管理職・役員約1000人(40~50代中心)に、教養に関するアンケート調査を行ったところ、専門以外で「得意」や「得意になりたいテーマ」は「歴史」が29.6%とトップで、絵画や哲学などを挙げた人も比較的多いそうです。
読書で磨く活字によるロジカルな能力やボキャブラリーは、仕事にもプライベートな交友関係にも、「知性と教養」として役立ってくれることでしょう。

特に歴史は我々に多くの教えを授けてくれます。
拙著:『 師・寅次郎と主君・慶親 』~幕末を疾走した男と維新を果たした名君~(日本橋出版)は、上杉鷹山や小林虎三郎などの学ぶべき故事もちりばめながら書きました。
激動の幕末、長州藩に生まれた吉田寅次郎(松陰)は、弱冠九歳で藩校の教授を務めた天才であり、幕末・維新に大きな影響を与えた思想家・教育者としても名高い武士です。
また一見、家臣の言いなりで「そうせい候」と渾名された藩主・毛利慶親(敬親)に、低評価を与える人もいます。
それは全くの誤解で、松陰ら志士たちを擁護し、明治維新をやり遂げた腹の据わった稀代の名君なのです。
これまで何冊も本を読んでいると、この毛利慶親を「暗愚な藩主」と書いていたりして、私は憤慨していました。

私が20数年前から「いつかしっかり調べて書きたい」と思っていたのは、この名君・毛利慶親と家臣でありながら主君までもが弟子入りした吉田松陰の真実なのです。
幕末という歴史的大動乱を見定めながら維新を果たした名君・慶親と、江戸伝馬町牢屋敷で斬首刑に果てても尚、後世に影響を与え続けた松陰の、壮大で時に切ない物語は現代社会に生きる我々に「立志」「使命感」への深い気づきを与えてくれるものです。
ペリー来航によって保身のために迷走する徳川幕府と、新技術や新しいビジネスモデルなどの出現や、戦略ミス・不正行為などによって屋台骨にひびが入る企業とは似ています。
社員教育の課題書としても、お役に立てるはずです。
是非とも最寄りの書店に、ご予約・ご購読をお願いいたします。 #吉田松陰本

『武士道精神の浸透が会社を繁栄させる』、『激動の幕末に学ぶ人間学』、『幕末三舟と西郷隆盛に学ぶリーダーシップ』など、武士道は多角的に見れば見るほど素晴らしい教えですし、社員教育テーマです。
因みに幕末三舟とは、「山岡鉄舟」「勝海舟」「高橋泥舟」のことですが、それぞれがそれぞれの立場と力で武士道精神を究めていて、そこに日本人の美学があります。
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」のです。
知性と教養を磨いて、現代の仕事にもマネジメントにも活かしていきましょう。

2019.7.2.
 株式会社 ビジネススキル研究所 代表取締役 鶴田 慎一  拝
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