ビジネススキル研究所公式ブログ

株式会社ビジネススキル研究所公式ブログ。鶴田 慎一 主宰。営業研修/ビジネス講演/社員教育/社員研修/方針発表会/各種講演に関する最新情報など。営業マインド強化合宿の情報も。公式Facebook

2018年06月

【『社会通念トレンドの変化』】

福岡などでは大雨に襲われています。
お見舞い申し上げますと共に、大きな被害が出ないことをお祈り申し上げます。

そんな中、今日の東京はピーカンで、午前11時に気象庁は関東甲信地方が梅雨明けしたとみられると発表しました。
これまで最も早い梅雨明けは2001年の7月1日で、6月に梅雨明けするのは、統計開始以来初の出来事です。
梅雨明けは7月というのが「社会通念」でしたが、あらゆることに観測史上初ということが起きてくるのではないでしょうか。
梅雨の期間は23日間で、こちらは1978年と並ぶ最短記録タイとなりました。
とにかく、平年よりも22日も早く梅雨明けしたことで、今年の夏は一段と凄い猛暑や水不足が心配になってきます。

自然現象に対して抗することは難しく、あらゆるリスクに事前対応をしておく習慣が必要です。
また、世界や世の中の大きなトレンド変化も然りで、世界の平均寿命は毎年6ヶ月も延び続けているそうで、世界の人口は今世紀中に100億人を突破するといわれています。
医療技術の進化などで健康寿命も延びて、世界高齢化が進みます。
日本人の平均寿命は、男性が81年・女性が88年に肉迫していますし、男女ともに過去最高を更新し続けています。

今年3月1日の発表で、日本の高齢者の数は65歳~74歳が1764万人超、いわゆる後期高齢者の75歳以上人口は1770万人超、つまり3534万人超となります。
もはや「少子高齢化時代」ではなく、「少子超高齢化時代」で、すなわち「少産多死化社会」です。
昨年の死者は134万人で、2040年の約168万人のピークまで、今後増加の一途となり、大死亡時代の到来となります。

言い方はよくないのですが、老人だらけの社会ではこれまでの「社会通念」による常識や見解は成り立たなくなっていきますから、「慣習の放棄」が激増していきます。
全人口の40%以上が高齢化すれば、「やりたくてもやれない」とか、「やってくれる人がいない」とか、やむなく「社会通念トレンド」が変化していくのは必然となるはずです。

すでに以前から傾向は出てきていますが、これまでの冠婚葬祭に対する社会通念も大きく変化してくると思われます。
結婚なし、子供なし、結婚式なし、披露宴なし、通夜なし、葬儀なし、墓なしという「慣習の放棄」が増え続けると思いますし、放棄しなくとも派手なものは減り小規模化の一途となるでしょう。
社会通念とは人間社会の「暗黙の了解事項」ですから、何の法的拘束がある訳でもありません。
ですから、初めは「えっ、葬儀もやらないの?」であっても、そのうちに「最近はやらない人が多いから、ウチもやらなくていいんじゃない?」と、通念は変化していきます。

「社会通念トレンド」の変化は、関連産業にじわじわと影響を拡げていきます。
全国的に引き継ぎ手のいない家が増えていき、ゴーストタウン化した空き家だらけの町やマンションも増えていくでしょう。
空き家率が30%を超えると、スラム化が進むという説もあります。
お寺さんにしても、お墓や葬儀という収入源となる檀家もいなくなり、これまで通りでは成り立たなくなるところもあるでしょう。

当然のことながら、あらゆる産業が「社会通念トレンド」の変化に影響を受けることになります。

マーケティングの重要課題は「社会通念トレンド」の変化に対応することであり、また劇的な生産性向上を生む「技術トレンド」の変化から目を離さないことです。
これまでの産業の歴史を見ても、長寿企業は「変化対応」と「進化創造」に腐心してきたからこそ生き残れたのだと思います。
今一度、「社会通念トレンド」・「技術トレンド」の変化を洞察していただければ幸いです。

2018.6.29.
 株式会社 ビジネススキル研究所 代表取締役 鶴田 慎一  拝
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【『人間万事塞翁が馬』】

ウチの事務所は千代田区の岩本町にあるのですが、北へ5分で秋葉原、南に10分で人形町、西に2分で坂本龍馬も通った北辰一刀流の千葉道場跡、そのまま5分も進めば神田駅です。
面白いことに東に2分で東神田、北東に3分で神田佐久間町、神田という名を冠する町は他にも多く、岩本町も元々は神田岩本町で、この一帯は神田に囲まれた街なのです。

江戸時代の度重なる大火によって大名や旗本が郊外に移転して、跡地が町民から強制収容した土地の代替地として幕府から与えられ、明治期にも区画整理や町名変更が行われるなどして、飛び地のような神田ができたのでしょう。
東京都千代田区発足前は、北東部は東京市神田区だった訳で、地名が神田だらけというのも「さもありなん」ということでしょう。



ところで北側の秋葉原といえば、名古屋の大須(おおす)、大阪の日本橋(にっぽんばし)と共に「日本三大電気街」ということは、改めて書くほどでもないものです。
秋葉原は、まさに「世界有数の電気街」として有名になり、街を歩いていると世界各地からの観光客も溢れ返っていて、日本人の数よりも多いのでは?!と思うほどです。
そして近年ではサブカルチャーの街、路上ライブにストリートパフォーマンス、メイド喫茶に怪しげな店まで、賑やかなものです。
すぐ近くに万世橋警察署があるので、無許可の路上ライブや違法な客引きなど、通報からお巡りさんの到着までが滅法早いものです。
「お巡りさんがきたぞ。撤収しようぜ。」なんて光景を見るのもしばしばです。

本来、「あきはばら」だという説も「あきばはら」だという説も、どちらかが正しいという歴史的資料はないようです。
今では「アキバ」と呼ぶ方がポピュラーでしょうが、江戸から明治にかけて「あきばっぱら」とか「あきばのはら」と呼ばれたことで「アキバ」となったかどうかは不明ですが、その方がラショナル(論理的・合理的)な感じもします。

もう10年も前のことになりましたが、2008年6月に発生した秋葉原通り魔事件で7人が死亡、10人が重軽傷というとんでもない事件が起きました。
ちょうど私は合宿研修明けで、頭と体の疲れをリセットしようと現場の方向に向かい散歩をしていました。
事件現場の300メートルほど手前で、「今日はホコテンだから、人混みだし、騒がしいなー。」と反転して日本橋方面に歩くことにしました。
それから数分後、けたたましいサイレンの音が聞こえて、ほどなく7機ほどのヘリが頭上を旋回し始めました。
これは何か大変なことが起きたに違いないと、事務所に戻ってテレビをつけて驚愕しました。

「人間万事塞翁が馬」 --- 人生、福かと思えば禍(わざわい)となったり、また禍かと思ったら福となったりで、人間の運命とは分からないものです。
私も途中で気が変わらなければ、ドンピシャのタイミングで事件現場に遭遇していたのですから、犠牲者の一人になっていてもおかしくはないのです。



ところで先日、アキバのお店で食事を終えて、ビルの5Fからエレベータに乗り込みました。
9人乗りEVに8人乗ったところに、小柄な女性が乗り込むと「ブー」と定員オーバーのブザーが鳴るのです。
彼女は申し訳なさそうに降りたのですが、思わず私は「8人しか乗ってないのに変だよなー。」と呟きました。
すると、私の前に立っていた女性が、「実は9人なんです」と言うので、「??」と反応。
彼女は自分のお腹を指差して、「まだ目立たないけど、ここに一人います」と。

1Fに着いて扉が開くと、同乗していた人たちが口々に「元気な赤ちゃん、産んでねー」と声をかけ、なんとも暖かい空気が流れました。
「人間万事塞翁が馬」 --- 「エレベータに乗り損ねたお姉さんにも、後できっと何かいいことが起きたんだろうな」と思いながらの帰路になりました。

2018.6.6.
 株式会社 ビジネススキル研究所 代表取締役 鶴田 慎一  拝
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