トランプ米大統領は「ロシアゲート疑惑」の渦中、トランプVSメディアのバトルは白熱の一途です。
もしも大統領が、一年も持たずに早々の辞任に追い込まれるとしたら、為替市場・株式市場は辞任ショックで大揺れになる可能性もあります。
ロシアゲート疑惑は、昨年の大統領選挙でロシア政府がトランプ側に有利になる介入を行ったのではないかという疑惑ですが、それを捜査するFBIコミ―長官を突然更迭したことから、ますます疑惑が増幅しています。
ニクソンショック以来の、大統領辞任というトランプショックの予感が漂うところです。
ロシアゲートというネーミングの由来は、1972年のニクソン大統領が時の野党民主党本部に盗聴器を仕掛けようとした事件と操作妨害などが問題となり、最終的にニクソン大統領が辞任することになった「ウォーターゲート事件」です。
ウォーターゲート事件でダウ平均株価は40%以上の下げ幅を記録、ロシアゲート事件による辞任劇があれば、ニクソンショック同様にダウ平均株価は急落、安全資産とされる日本円はリスクオフ資産として買われ、円が急騰する、当然日経平均も暴落というような連鎖反応も考えられるでしょう。
また、逆の見方をすると、トランプ大統領辞任不況よりも、やっとアメリカの政治経済が安定して、期待感から株価上昇、為替もドル高円安に振れるということも考えられますから、正解は神のみぞ知るというところでしょう。
新大統領就任時も、暴落後に暴騰ということもありましたから、意外と楽観する向きも多いのかも知れません。
「〇〇ショック」というのは、いつの時代も景気の足を引っ張る厄介なものです。
2008年9月15日にリーマン・ブラザーズが破綻して、続発的に世界的金融危機が発生した「リーマン・ショック(和製英語)」は、まだ記憶に新しいところです。
英語では、「The Financial Crisis」と呼びますが、負債総額約6000億ドル(約64兆円)という史上最大の倒産ですから、世界連鎖的金融危機を招くのは当然です。
サブプライム住宅ローン問題に端を発した「リーマン・ショック」ですが、どう考えてもまともではない仕組みを考え出した人は、経済を巨大なマネーゲームの舞台にしてしまったという大罪人だと思います。
大雑把にいえば、充分な信用力を有している顧客には、比較的低金利のプライムローンが提供されるのですが、「所得に対する借り入れが50パーセント以上」「過去1年間に30日間の延滞が2回以上」「過去5年以内に破産あり」など、信用力のない顧客に対して、高い利率の貸付を行ったのがサブプライムローンです。
一言で言えば、返せる人のローンがプライムローンで、返せない可能性の高い人のローンがサブプライムローンです。
あえて手口と言いますが、住宅ローンが証券化され、それを債務担保証券の形に再証券化されて、それを格付け機関に持ち込んで高く格付けさせ、金融商品として投資家に販売されるというもの。
高リスクのサブプライムローンを証券化・細分化して、他の証券と組み合わせて仕組債のような金融商品を構成し、ローリスク・高利回り・ハイリターンのように見せかけているというタチの悪いもので、頭のいい奴の悪だくみに他なりません。
複雑な形で組み合わされて世界に広がり、被害額も算定できないほどのとんでもない化け物を生んでしまったのです。
昨日少し時間が空いたので、米の「カーローン・ショック」について書き始めたら、今朝の日経新聞に大きく取り上げられていて、少々がっかり感。
「またか!」の感があるのですが、住宅ローンのサブプライム問題に懲りずに、ここ数年規制の緩い自動車ローンに目をつけ、低所得者層向けの自動車サブプライムローンが新たな問題として燻っています。
米の自動車ローン市場は1兆ドルほどですが、そのうち20%ほどがサブプライムローンで、借り手の収入確認もほとんどしないままのずさんな貸付によって、貸し倒れ率は9%に達しています。
FRBが利上げを行うと、ローン金利が上がり、利払い負担増で貸し倒れが増えるという「負の連鎖」で、中古車市場にはリース後車輌も含めて、多くの中古車が流れ込んでいきます。
当然、需要と供給のバランスは崩れ、中古車の相場は50%下がるという試算もありますから、これが新車販売の足を引っ張るのは自明です。
底入れするまでのしばらくの間は、米の新車販売台数は落ち続け、多方面に影響が出るでしょう。
経済は一種の連想ゲームですから、サブプライムローンに力を入れてきた金融会社や、リース会社の採算悪化、新車の販売低迷など、景気に暗い影を落としそうな事態です。
何故またもやこのような問題が起こるのか、それは「金で金を生み出そう」つまり、一定の利回りが稼げれば多少の社会問題など気にしないという無思想・無節操な企業や企業人が増えているからです。
つまり価値観の基準から、「正義」が抜け落ちているのです。
経済の語源は「経世済民」、つまり「人助けによって、世の中を治める」ということですから、何事も原点を大切にして、愚直と言われるほど真面目に、真っ直ぐに正しい仕事をしていきたいものです。
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2017.6.28.
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