ビジネススキル研究所公式ブログ

株式会社ビジネススキル研究所公式ブログ。鶴田 慎一 主宰。営業研修/ビジネス講演/社員教育/社員研修/方針発表会/各種講演に関する最新情報など。営業マインド強化合宿の情報も。公式Facebook

2014年07月

『守破離 --- オリジナリティーへの途』

【カブトムシ】
先日出張先のホテルに前乗りした晩、カターンカタカタという窓を叩く様な音がして、「えっ?!何?!お化け?!」と、ビビリな私はそっとカーテンを開き、、、。
見てみると、そこにはカブトムシ。
開かない窓だったので、捕獲は出来ませんでしたが、しばし窓ガラス越しに観察。
50年程前のご幼少の頃(?!)なら、大興奮&大騒ぎしたことでしょう。

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しかし、今回はカブトムシに縁があって、翌日指導先の幹部が紙袋を持ってきて、「先生少しいる?!」と言うので、覗きこんで見るとナント20匹も入っている。
「なに?!これどうしたの?」聞くと、「社長の自宅に行く用事があって、ふと庭の木を見たら20匹集まってた。」とのこと。
「一本の木で20匹なら、商売になりそう」と、つい事業意欲が掻き立てられます。


【ジイジはスーパースター】
そう言えば先日友人とお酒を飲んでいて、彼が孫たちに一番尊敬された日の話をしていました。
それは、孫たちとカブトムシを取りに行って、くぬぎの木に蹴りを一発入れたら、何匹も落ちてきた瞬間だそうな。
うん、納得。都会育ちの子供たちにとっては、正にミラクルです。
その日から、ジイジはスーパースターになったのです。
今回は、窓に激突したカブトムシのお陰で、しばし少しだけ童心に戻れたような気がします。



【特別ガイダンス授業】
今日は久々に学校での、毎年恒例の特別ガイダンス授業でした。
まもなく社会に出ようとする学生たちに、社会へ出る前のガイダンス授業です。
さすがにいよいよ就職を控えて、学生が急に真面目になったような感もあります。(個人差有りでしょうが)
それはさておき、「自覚に目覚めることへの自覚」のような感じは、みんな来た道でしょうか。
でも、毎年彼らの姿を見る度に、「定例の経営学の授業に戻りたいなー。」と思うのですが、週一の授業をやるには身体がもう一つ二つ欲しいという感です。


【守破離(しゅはり)】
とにかく「基本を大事にする」という話の中で、今日話したことの一つが守破離(しゅはり)。
日本の〇〇道における伝統的師弟関係のあり方で、組織も個人も進化・発展の中で自然にやってきた思想ベースと言ってもいいでしょう。
師匠から指導された型を「守」ることで、修行に入る。
後にその型を自分に合ったものに移行して、より良い型に移行することで既存の型を「破」る。
そして、最後に師匠の型と自分が創り出した型から「離」れて、自由自在にオリジナリティーの領域に入る。


まずは一時も早く「一人前」になり、これをやらせばお前が「一番」という領域をつくり、お前は「一流」だと言われるための努力を重ねていかなければなりません。
どんな道でも、一足飛びに簡単に「一流」になれるほど甘くはないことを、知っておいて肝に命じておけば、少しずつ打たれ強さも身についていくはずです。
今日の学生の中から、何人も「一流」が誕生することを願います。



【自己防衛のためには、見識を高めるのみ】
中国上海の食品工場の問題が連日報道されています。
見れば見るほど、変なことばかりです。
一応、映画撮影経験者の私としては、あれはどう見ても隠し撮りの映像ではなくて、真っ向からのオープンな撮影ですね。
アングルがまとも過ぎで、リアリティー演出にこだわるあまり、結果的に映像もストーリーも出来すぎになっています。

習政権としては、もう二桁成長も望めず、功を急ぐ感ありです。
自作とも思われる各地の紛争も、ICT時代(インフォメーション&コミュニケーション・テクノロジー)には、市民に真実がバレるリスクが高まり、功を急げば破綻も早まると思います。

どこの国であろうと、どんな会社であろうと、絶対安心というのはないし、結局は「高価格高安心」か「低価格低安心」か「ブランド盲信」か、自己防衛のためには自分の見識を高めるしかないのです。

中国の経済成長のための次なる手は、構造改革と途上国需要開発と、世界人口の五分の一以上を占める自国民の内需です。
内需拡大のためには、海外企業や外資系企業を叩いて、国民に「やはり国産!」を根付かす必要があります。
嘘が前提の戦略と戦術の整合性を取るには、後世にしかバレないほどの大嘘つきでなければならないでしょう。

孫子曰く、「兵は詭道(きどう)なり」 ーーー つまり、「所詮戦は騙しあい」ということで、あれこれと相手にばれないように策を巡らす。
「嘘を事実とするための嘘」や、「事実を真実だと思わせる嘘」等の情報操作は、古来世界で横行してきたものです。
バンドワゴン効果(Bandwagon Effect)を狙い、市民に「時流に乗る」・「これが主流」・「勝ち馬に乗る」という意識を強めるというものでしょう。

「バンドワゴン」とは楽隊の先頭の車のことで、「バンドワゴンに乗る」とは多くの人に受け入れられている「選択」や「流行」という情報によって、その選択への支持を強めようというものです。

ここでの中国政府のやり方には、一見大変な戦略性を感じますが、「策士策に溺れる」の言葉通り、この戦略ミスは内部崩壊を早めることになりかねないでしょう。

新たな世界経済のリスクが膨張をはじめている気がします。
みなさん、クライシスマネジメントは転ばぬ先の杖ですから、その時に動じない対処を考えておかなければなりません。
まずは万全を期すために、自らの見識を高めることにこだわり続けなければ、その判断力が手に入らないのです。



2014.7.31.
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『六中観 安岡正篤先生」』

【エコロジーのために、マッチポンプは止めましょう】
思い起こせば東日本大震災後の夏、皆こぞってエコに省エネにと励んでいました。
ところが、年々喉元を過ぎてきた感があります。
先日、仕事で某一流ホテルに缶詰めになっていましたが、だんだん寒くなってきて、上着を持って行かなかったのを後悔。
冷えた体温めようと、お昼にうだる暑さの街に。

真夏に暖を取りに出掛けなきゃならんとは、エコロジーじゃないですね。

そう言えば、以前ニューヨークでも同じ経験がありました。
ニューヨークはどこもかしこも冷やし過ぎで、冷やしておいて上着が不可欠となると、まるでマッチポンプですね。
マッチで火を点け、ポンプで消火するとは実にエコロジーでない。
考えてみると、マッチ(match)は英語で、ポンプ(pomp)はオランダ語ですから、和製創作外来語ですね。
もっともっとエコロジー社会を実現するために、マッチポンプのような無駄は止めましょう。



【怪我の巧妙】
ホテルから出て、少し歩くとだんだん体が温まり、一人でフラリと珈琲屋さんに入店。
ブレンドコーヒーとミックスサンドなんていう昼食はいつ以来だろう、と思うほど久しぶりでした。
ここのコーヒーがとても旨くて、すぐにおかわり。
寒くて外に出たお蔭で怪我の巧妙というか、今年一番の美味しい珈琲でした。
近くに行ったら、必ず飲みたくなる一杯です。


私としては珍しく、お店の豆を200gお持ち帰りで、今一杯ドリップして飲んだところです。
やはり旨いけど、お店のようにサイフォンで入れた方がもっと旨い気がします。
コーヒー好きの私は、昔はよくサイフォンの下にアルコール・ランプで、お湯が上がっていくのをのんびり楽しみながら飲んだものです。
時にはそういうのんびり感を楽しむようなことをしなければ、いつもいつもせっかちに生きてしまいそうです。
「忙中有閑(ぼうちゅうゆうかん)」---「忙中閑有り」ですね。



【六中観 安岡正篤先生】(致知出版社HPより引用)
一、忙中閑有り。
ただの閑は退屈でしかない。真の閑は忙中である。ただの忙は価値がない。文字通り心を亡うばかりである。忙中閑あって始めて生きる。

二、苦中楽有り。
苦をただ苦しむのは動物的である。いかなる苦にも楽がある。病臥して熱の落ちた時、寝あいた夜半に枕頭のスタンドをひねって、心静かに書を読んだ楽は忘られない。貧といえども苦しいばかりではない。貧は貧なりに楽もある。古人に「貧楽」という語があり、「窮奢」という語もある。

三、死中活有り。
窮すれば通ずということがある。死地に入って意外に活路が開けるものである。うろたえるからいけない。それのみならず、そもそも永生は死すればこそである。全身全霊をうちこんでこそ何ものかを永遠に残すこと、すなわち永生が実現するのである。のらくらとわけのわからぬ五十年七十年を送って何の生ぞや。

四、壷中天有り。
世俗生活の中に在って、それに限定されず、 独自の世界即ち別天地をいう。後漢書方術伝・費長房の故事に出ず。

五、意中人有り。
意中の人というと、恋人の意に慣用するが、 ここでは常に心の中に人物を持つ意。或いは私淑する偉人を、 或いは共に隠棲出来る伴侶を、又、要路に推薦し得る人材をここというようにあらゆる場合の人材の用意。

六、腹中書有り。
目にとめたとか、頭の中の滓(かす)ような知識ではなく、 腹の中に納まっておる哲学のことである。


そして先生はこの「六中観」をこう結んでおられる。
「私は平生窃(ひそ)かに此の観をなして、如何なる場合も決して絶望したり、 仕事に負けたり、屈託したり、精神的空虚に陥らないように心がけている。」と。



何度読んでも深いですね。
思想・哲学・価値観を導いてくれる人や言葉は、生涯の財産だと思います。
致知出版社の人間学を学ぶ月刊誌『致知(ちち)』は、とてもお勧めです。
創刊理念は、「いつの時代にも、人生にも仕事にも真剣に取り組んでいる人がいる。そういう人たちの心の糧になる本をつくろう。」
致知出版社の藤尾社長とは、もう四半世紀のお付き合いを頂いていますし、ずいぶん多くの社員さんたちが「営業マインド強化合宿」を受講していただきました。
自分の尊い命をどう燃やし切って生きるか、「人間学」を学び続け、磨き続けることで人生の幸福感が創られていくのだと思います。



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2014.7.22.   株式会社 ビジネススキル研究所 代表取締役 鶴田 慎一  拝

『「経営」とは「人を育てること」、深く考える「モチベーティブなステージ創り」』

今回も「営業マインド強化合宿」明けです。
私の思想・価値観・哲学に賛同して、前向きな人生のリスタートを切っていただいた参加者の皆さんの一層の健闘を祈ります!
私の研修受講者の方は、「質問」と「相談」の権利を永久付与していますので、「永久不滅ポイント付」なのです。
とことん「人生マーケティング」に励んで、素敵な人生を創ってください。

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【不動明王像】
前回、「経営」という言葉についてチラッと触れましたが、F社の会長から「年寄りのお節介」としながら、
「経営は非常に古い言葉で、たしか平家物語、今昔物語にも出ていたと聞いたことがあります。ご存知のことと思いますが、またいろいろ調べて深い話を書いてくださいね。」と激励メッセージをいただきました。
会長には私がまだ駆け出しの頃から随分可愛がっていただき、現社長をはじめ多くの社員を「営業マインド強化合宿」にご派遣いただきました。
また、毎年の社内研修や業界団体での合同研修など、長年様々なお付き合いをいただいてきました。

会長はご夫婦とも絵を書くのが趣味でいらして、本社の壁には何十枚も飾られています。
伺うたびに、「自分でこんないい絵が書けたらいいだろうなー。」と、羨ましい気持ちになります。(会長、一枚私にも描いてください)
特に圧巻なのは、いつもは重厚なカーテンが引かれている社長室の応接の壁。
カーテンを開くと、会長が社長時代に描かれた大きな不動明王像がお出ましになり、その迫りくる存在感たるや凄いものです。
「このカーテンはなー、幹部に説教する時だけに開けるんや。ワシの後ろに不動明王様がおると、何倍も怖いわなー。ハハハ。」
と悪戯っぽい笑顔を浮かべながら見せてくれました。
とても素敵な経営者です。



【一流経営者への道】
さて、「経営」という言葉のもう少し深い話を。
まず「経済」をはじめ「経営」「組織」「利益」などという言葉は、元々仏教に由来する言葉が多いものです。
「経済」とは仏教の「経世済民」が語源です。
「経世」とは「世の中を治める」という意味で、「済民」とは「民を救う」という意味を持っています。
「経済」という大きなメカニズムの中で、「経営」が存在価値を生み出していくためには、「人々のためにお役に立てる活動によって、社会に貢献していくこと」が大前提であるといえるでしょう。


確かに「企業経営」といえば、「事業目的」達成のために「P(プラン)」「D(ドゥ)」「C(チェック)」「A(アクション)」というマネジメント・サイクルを展開し、ゴーイング・コンサーン(企業の継続性)を追求していくことが必要です。
常に「正しい意志決定」を行い、「しっかりした計画」「着実な実行」「結果の検証と反省」を踏まえて、事業遂行の管理をすることが大切です。
そのためにも「経世済民」という大前提を踏まえていなければ、カネだけを追求して組織も人もおかしくなってしまいます。

私は経営者対象の講演などで、「三流経営者は私腹を肥やす」「二流経営者は会社を儲けさす」「一流経営者は人を育て、人財を残す」とよく申し上げます。
「経世済民」という大前提も、「経営」という言葉が持つ「縦糸をつなぐ」という意味を踏まえれば、「縦糸=人」であり、強い組織を創るためには「強い糸=強い人財」を育成することであり、キラキラと輝くような素敵な会社を創るには「イキイキ、キラキラ、ハツラツと頑張る人」を創ることなのです。


そう考えれば、本来の「経営」の意味は「人を育てること」となります。
そのためにも、経営者も社員も「自分自身の経営」に向き合う必要があります。
だんだん哲学的テーマになってきますが、「自分の人生をどう生きるか?」「組織の中で自分をどう活かすか?」ということの追求です。
そして、企業はそのための「共育(教育)機会」を創り、「イキイキ、キラキラ、ハツラツと頑張る」ための「環境」「人事」「処遇」などで、モチベーティブなステージを創っていくのです。

社員の「エンプロイアビリティー」(<エンプロイ=雇用>+<アビリティー=能力>の造語)が高まることへの「オプティマイズ(最適化)」を図ることが、一流経営者への道であると思います。

「エンプロイアビリティー」は、「自分の雇用継続力を磨く」という意味合いが大きいものです。
ところが、会社のステージの作り方次第では「頑張っているフリをしながら」「他社への転職力を磨く」というモチベーションを与えてしまいます。
「こんな会社なんて、とっとと辞めて、もっと頑張れる会社に行こう!」というモチベーションが高まっていくと、幹部や管理職や将来性のある社員が「退職までのXデーまでの頑張り」を見せることになるのです。


「アイツはよく頑張っていると、私は評価もしていたのに、まさかアイツが裏切って退職するとは思わなかった。良くしてやったのに、飼い犬に手を噛まれた。」とおっしゃる社長を、私は過去に何人も見てきました。
辞めた社員のことも今いる社員のことも、「飼い犬」と表現したり思ったりしているようでは、「経営」の意味が解っていないということですから、この状態を脱することはできません。



【モチベーティブなステージ創り】
「モチベーティブなステージ創り」は、前述のように「環境」「人事」「処遇」など様々ですが、同じシステムを作ったとしても「運用」で全てがダメになるものです。
例えば、つい最近の報道で改めて呆れた1日32万人が利用する「名古屋市営バスの事故隠し」。
2011年8月に発覚、名古屋市交通局の内部調査では、事故隠しはこの10年で少なくとも1989件といいます。
しかも、その事故隠しの歴史は実に25年以上に及ぶそうです。

事故隠しだけでなく、長年にわたって「負のモチベーティブ風土」が形成されてきたことは明らかです。

「無事故表彰制度で、各営業所間での競争を促す」と導入された表彰制度は、このシステムの運用によって「事故隠しがエスカレート」していく結果を生んでいます。
事故を起こした時の「罰」も、日常的にチラつかせていたようですから、「信賞必罰」の誤った運用です。
そうやって「経営」から「正義」が消えて、「誤った成果主義の風土」が完成していきます。
「助役選考試験」でも、交通局の労働組合幹部の合格率が100%という事実も判明したと言いますから、これは労組を骨抜きにするための組合対策人事の運用具体策でしょう。
遠慮して言っても、「開いた口が塞がらない」という間違いだらけの経営具体策です。



【「モチベーティブなステージ創り」は、「モチベーティブなコスト削減」という効果も生む】
孫子の兵法にある通り、
『しばしば賞するは、窘(くる)しむなり。しばしば罰するは、困らしむなり。』
「将軍が「賞罰」を連発・乱発するのは、「行き詰まり」の証拠である。」
ということですね。

どんな組織でも基本は、
『上下欲を同じくするものは勝つ』
「主君と民の心が一つになっていれば、勝てる組織になる。」
つまり、思想・価値観・理念で強い一枚岩が形成されれば、会社は必ず強くなっていくということです。
逆に、どんどん心が離れていく手を打ち続ければ、「城は内から落ちる」の言葉通り、組織は必ず内部から崩れていきます。

「モチベーティブなステージ創り」ができれば、「モチベーティブなコスト削減」もできます。
大事なのは「表面的で闇雲なコストダウン」ではなく、皆の心が一つになっている「モチベーションを犠牲にしないコストダウン」であり、「皆で前向きに捉えるコストダウン」なのです。
前回書いたように、ここにも多くの「オポチュニティ・コスト」(前回の新着お役立ち情報をご参照ください)が存在します。
「モチベーションを犠牲にしないコストダウン」、否、「モチベーションを高めるコストダウン」という選択肢はたくさんあります。
「本質」「真実」「本音」を基準に置いて考えていくことです。
本質を外している「反面教師」である、「バスの運営」と「システムの運用」に学びましょう。



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2014.7.14.
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『悲しき「オポチュニティー・コスト」、「ディシジョン・メイキング(意思決定)」のミス』

【大山鳴動して鼠一匹】
いつもこの新着お役立ち情報を書くのは出張帰りですが、先月は仕事の電話に夢中で飛行機に乗り遅れ、今週は福岡で「ニューオータニ」を予約していたのに、私の思い込みで「オークラ」に行ってしまいました。
しかし、フロントの人の対応が素早くて、「鶴田さま、本日のお泊りはニューオータニさんのようですよ。次回は是非、また私共にお泊りください。」と。

おまけに今回はWifiのルーターをどこかで失くしたと思い込んで、アチコチに電話して尋ねました。
ところが、何度も見たつもりのカバンの一番奥の方から見つかり、「大山鳴動して鼠一匹」みたいなことに。
「うっかりミス」「凡ミス」は、「時間」も「労力」も「ハイコスト」ですから、皆さんもお気を付けください。(自戒の念)

ところで、私が九州にいた時には50年ぶりの大雨で、移動の多い私はこのところの天候にはヒヤヒヤさせられます。
というか、梅雨が明ければ本格的台風シーズン到来で、次はまた冬がやって来て雪の心配という様に、フルシーズンで交通のリスク対応から気が抜けません。



【マメ三原則】
まあ、前述のようなリスクやミスやクレームといったものを、いかに「クライシス・マネジメント」をしておくかも、正に「経営の要諦」の一つです。
「経営」という字の意味は、「宇宙の教え」を「実務に展開する」と解してもいいと思います。
真理と真実を追い求めて、それが本当に正しい理念として、ビジョンや目標、戦略・戦術に落とし込まれているのか、と言えば悩ましさも出てきますが。
「経営理念の実践」が重要な企業活動であるという、「原点」は見失わないようにしたいものです。

どんなに努力しても、どんなに勉強しても中々たどり着けないものであるからこそ、真理と真実を追い求め続けるのだと言うこともできるでしょう。

だからこそ、目の前の小さなことにも「気づいて」「気を利かせて」「気に留める」という、私の口癖「マメ三原則」。
何気にやり過ごしていることや、目の前の異変に気づかないままということもよくあります。
随分以前、あるスーパーマーケット・チェーンの指導をしている時に、社長と店舗の巡回をする機会がありました。
店舗の中や人の動きなどをいろいろと見渡しながらも、私がゴンドラエンドに置かれた商品のラベルを表向きに揃えていると、社長も黙々と一緒にやってくれました。
ゴンドラとは商品陳列棚、ゴンドラエンドとはGondola End Displayのことで、ゴンドラの端に置くディスプレイや商品には、お客様の目が集まりやすいものであるから、ゴンドラエンドは重要な戦略ポイントです。

私と一緒にラベルを表向きに揃えながら、社長が、
「先生、ここまで几帳面にやらなくても、POPも立てているし、、、」
「社長、我々は極めて作為的に、この商品を売りたいとゴンドラエンドに陳列していますよね。確かにPOPに客引きをさせて、一番いい場所を与えて、さぁ買えよ!ってな感じですよね。肝心の商品がそっぽ向いていては、お客様が真実のニーズに目覚める確率が下がると思いませんか?商品が整然と並んでいると、商品そのものがPOPになるんですよ。」
「今日は社員に、やれ!という業務命令を下すのではなく、私と社長が真実を追い求めていることに気づいてもらうようにして、明日の店長研修で議論して、皆の気持ちを一つにしていきましょうよ。」

「業務命令だけでは、人は本気で動きませんよ。気づきと行動が腹落ちすれば、みんな率先してやってくれるはずです。意味もなくやるのではなく、意義に確信を持ってやるなら、お客様に対するメッセージ性は格段上がりますし、買っていただきたいという気持ちも強くなりますから、さりげなくお勧めの一言も出るようになりますよ。」
人は本質的に、人によって変わることはないのです。
自らの意志決定によって変わるのですから、その意思決定情報をタイムリーに差し上げるのが私のミッションです。
これは「社長研修」でも「幹部研修」でも「課長研修」でも、「新人研修」でも本質は同じなのです。



【「全く足りない気づき」、「勝手な先入観での的外し対応」】
昨年もこの時期に東京ビッグサイトでの「機械要素技術展」に行きましたが、昨年も書いていますので是非バックナンバーでお読みください。
私の親しい企業がいつも数社出展していることもあり、先週またスケジュールをやり繰りして出掛けてきましたが、ちょうど最終日だったため駐車場に入るだけでも一苦労でした。
機械要素とは、様々な機械装置を構成する最小の機能単位のことで、ギア(歯車)やボルト・ナットなどのねじ、カム機構、軸、軸受、継手、スプリング、ローラーチェーンなどいろいろ。

先月にも、「用即美」という言葉、つまり「用=極限までその機能性を追求したもの」は、「即美=すなわち、それは必ず美しい形のものになる」という意味と書きましたが、とことん追求されていった機能はアートに他ならないと感じます。

本当に磨き上げた技術は美しい。

4時間近く掛けても、とても全ブースを見ることはできませんが、いくつか私の指導先で使えそうなものや、新たなアイデアを刺激してくれるものもありました。
今日はいろいろと書けないので、今日の論旨に合うお話を。
それはある企業のブースで、興味津々な技術を発見して、私は食い入るように見ていたのです。
出展社の「営業課長」の名札を付けた方が、すっと私の横に近寄ってきました。
そして、露骨に私の名札を覗き込みました。

そこで私が感じた彼の心の声。
「チッ、社長だと思って期待したら、コンサルかよ。買わね―よな、こいつは。」

彼は他に接客する相手もいなかったのに、さっさと私から離れていきました。
「これを指導先の製造ラインに導入したら、今抱えている課題解決につながるかも。」と考えながら見ていた私も、たちまち興ざめして、とっとと他のブースに行きましたが。
導入すれば千万単位の売上になるものを、彼はくだらない先入観でチャンスを消してしまったのです。



【「気づく人は傷つきやすい。気づかない人は傷つけやすい。」】
ホントに「全く足りない気づき」、「勝手な先入観での的外し対応」、この会社の社長が知り合いだったら教えてあげたい。
「気づく人は傷つきやすいが、気づかない人は傷つけやすい。気づきを磨いていかないと業績も傷つき、そのうち自分自身も傷つけてしまう結果になる。」
どんなに良い技術や製品があっても、ディスプレイ、見せ方、魅せ方、何より「人の気づき」を磨かないと、「オポチュニティー・コスト」だらけになってしまいます。

「オポチュニティー・コスト(機会費用)」とは、経済学では「ある選択によって失われる他の選択可能な行動の最大利益」。
つまり、「こうだと思ってやった結果」、「やっておいた方が良かったことが選択されず」、「選択しなかった方をやっておけば、得られたはずの利益が犠牲になる」ということです。
「ディシジョン・メイキング(意思決定)」のミスにはありがちなことでもあるから、改めて重要要素として肝に命じたいものです。



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