ビジネススキル研究所公式ブログ

株式会社ビジネススキル研究所公式ブログ。鶴田 慎一 主宰。営業研修/ビジネス講演/社員教育/社員研修/方針発表会/各種講演に関する最新情報など。営業マインド強化合宿の情報も。公式Facebook

2013年06月

『勝利の女神が微笑む、ノウフーの効果性・効率性』

一週間で6日間の出張生活が続行中です。
この間ずっと、単純な勉強会やコンテンツの定まったセミナーではなく、経営戦略・マーケティング戦略・営業戦略など正に筋書きのないドラマです。
思考力・発想力が決め手となりますから、自ずと脳力と体力、双方磨かねばという意識が強まり続けていきます。(回りくどく言わずに、サラッと言えば「誰か脳ミソの疲れの最適な取り方教えてよー」ですが、、)
経営・マーケティング・営業戦略を深掘りしていく時に、思考力・発想力がスパークする時があります。
色々なことの熟慮の過程で、「!」が浮かんだ瞬間です。
先日も1件、特許申請できるアイデアが浮かびました。
間違いなくイケそうなのです。
やはり、「必死で」「前向きに」「諦めないで」「執念を燃やす」ことが、仕事の醍醐味満喫への道なのです。
脳内ホルモンは、最初のうちは「ノルアドレナリン」、そして「チロトロピン」「ドーパミン」に移行していく感じが解りますから、是非チャレンジしてみてください。


ところで先日、以前にもご登場いただいた愛知淑徳大学教授の真田幸光先生から、下記のレポート(ほんの一部を転載)をいただきました。
『日本を取り戻す数値目標としては、まず、
1.為替レートは、市場主義の下、理論値に於ける適正相場で推移させる。
2.日経平均の最高値であった38,915円を目指す。
3.株価時価総額では、最高額であった630兆円を目指す。
4.GDP成長率は最高水準であった13.3%は無理であるとしても、先進国として2~3%の安定成長を維持する。
5.失業率は最悪値である5.5%を意識し、3%前後に低下させ、少なくとも働く意思のある人たちに対して働く機会を提供できるように努力する。
6.GDPは最高値となった539兆円を上回る実績を目指す。
7.経常収支は1981年から32年継続している黒字を今後も維持していく。そして、その結果として、外貨準備高・1兆米ドルを維持し、対外支払い能力の高さを内外に誇示する。
といった点の具現化が具体的な数値目標』

大賛成です!
この7項目を見ただけで、勇気とヤル気が湧いてきます。

我々は、いつまでも不景気病に取りつかれている場合ではないのです。
皆さん、業務知識は山のようにお持ちでしょう。
足りない方は、「慌てずに」でも「急いで」充分な業務知識を身につけてください。
ビジネスは仏教の「経世済民」、つまり経済の語源である「人様のお役に立って、世の中を治める」ことと同時に、「戦いである」という側面があります。
充分な業務知識がないとすれば、丸腰で戦地に出向くようなものです。
その結果は「解説の必要なし」ですね。
「イナーフ ウェポン」とでも言いましょうか、充分なご準備を。

しかし、知識を活かすためには「本人の意識」しかありません。
今の自分が、「確実に勝てる」「そこそこ勝てる」「たぶん勝てる」「何とも言えない」「ダメかも、、」という実力と意識のレベル・チェックを行ってみてください。
出来得る限り「自分に厳しく」です。
これで、自分の人生の行方を決めているのは「自分自身」であることは、明明白白なのです。
「運命」とは「命を運ぶ」と書きます。
自分以外に自分の命を運んでいる人はいません。
「今でしょ!」というフレーズの流行は、「解っていてやらない・やれない人たち」の共感まで取り付けた証左とも言えるでしょう。



意識と言えば、一昨日の指導先でちょうど酷い雨の中、社内の工場間を傘をさしての移動中の会話。
バリバリの技術屋であることを自他共に認めるSさんと、
「Sさん、私の傘に入って、一緒に行きましょうよ!」
「あ、先生すみません、では、、」
と相合傘。
「ところでSさん、数ヶ月前は<こんなの無理!>って言ってたことが、バンバン実現するから、仕事って面白くて仕方ないですよねー!」
「いやー、先生のおっしゃる通り!諦めた奴から負け犬になっちゃうんですよねー!」

Sさんはある大手企業の凄い技術者だったのですが、定年後にこの会社に来られて、まだまだバリバリ大活躍中のもうすぐ70歳になる大先輩。
未だに退職した以前の会社から時々、「あれが解らない」「これ教えて」と連絡が来るそうですから、凄いですよね。
お付き合いしていてとても強く感じるのは、「その辺の20代の若者より、はるかに若々しくてチャレンジング」なことです。
そうです、「意識」次第で死ぬまで青春(バックナンバー:平櫛田中参照)という生き方ができる。


Sさんと現場を歩きながら、
「Sさん、この装置って、こんな風に使うと電気代20%位節約になるのでは?」
「うーん、先生、惜しいなー。実は問題は起動電力との相関関係なんですよねー。」
「じゃ、ここにインバーターを付けて、こんなコントロールしたら?!」
「あ、考える価値ありかも。」
「じゃ、半日で作ってねー!」
「またかよー。」
55歳のオッサンと70歳間近の大先輩の、ルーティーンな会話がこれ。
今、彼の部門は社内で「ドラえもん部隊」と呼ばれています。



先週、東京ビッグサイトで技術系の展示会がありました。
私が関係する会社も数社出展されていましたから、何とかスケジュールを調整して行ってきました。
その中で私の指導先B社の展示ブースで、昨年私の新人研修を受けた若手のホープの作品。
どう見ても金の延べ棒が、「ご自由にお持ち帰りください」!
積み上げられたインゴットが、何とリッチな気分にさせてくれることか。と持ってみると、
「あ、何だこりゃ?!拍子抜けするほど軽いやんかー。」

「これ、アルミなんですけど、金の延べ棒に見えるでしょ!」
「僕が作ったんで、先生1つ持って帰ってください!」

うん、洒落で笑えるものですが、来場者の専門家たちにはその奥に展示している「凄い技術」が目に入ってくる。
つまり、この「おふざけ」は「凄い技術へのエントランス」になっている。
遊び心やイタズラ心のある仕事こそ、その先に大きな潜在力を持っていますね。
実は私はこの会社の技術を使って、別の指導先のコストを2分の1にできました。

これがシナジーです。

「閉鎖的なノウハウ」よりも、「ノウフー」の方が実は効果性も効率も高まるものです。
こんな事例は枚挙に暇がありません。
まずは情報発信してみることですが、そのやり方こそ新しい時代のノウハウなのです。
今、数社でこれまでにない情報戦略を手掛けていますが、残念ながら守秘義務によりここに書くわけにはいきませんが、、。
勝利の女神は「こだわり続け」「諦めないで」「執念を燃やす」者、そしてその先に出来得る限り「クリアなビジョン」を見据えている者に微笑んでくれます。

3013.6.28.  ビジネススキル研究所  鶴田 慎一  拝

私の手帳の上の「金の延べ棒」!何とリッチな気分になれることか!

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経営戦略・マーケティング戦略・営業研修・営業セミナー・ビジネススキル研修なども、お問い合わせやご紹介をお待ちしております。
年内の日程がかなりタイトになっていますので、来年のお話でもお早目にお問い合わせいただければ幸いです。

『「営業研修」を終えて、「ストラテジック・マインド」溢れる!』

先週は大阪で、どっぷりと合宿の営業研修に浸かっていましたが、参加者にとてもいいヤツが多くて、「疲れるながらも、楽しい営業研修」満喫でした。
当然のことながら、肉体や精神的コンディションなど関係なく、私が「常に120%の営業研修」でなければ、心に言葉が届かないと思います。
あ、今気づいたら既に「営業研修」と4回も書いている。
何故かと自己分析してみると、このところ圧倒的に「経営戦略」「マーケティング戦略」のテーマが続いていたから、「営業研修」の刺激がやけに心地よかったんでしょうね。

「最適調達」「最適生産」「最適価格」「最適ロジスティクス」「最適サービス」など、最適なマーケティングを推進することは言うまでもないのですが、「営業の売る力」こそ全てが結実した「収穫」なのです。
この醍醐味を今一度認識して頂く「営業研修」は、やはり参加者の心の変化が如実に見えてくるから、こちらも参加者に乗せられていくような感じなのです。
営業でも何の仕事でもキャナリゼーション(水路化現象:バックナンバーご参照ください)が怖い。
悪いルーティーンの中に埋没しないように気を付けたいものです。



私は子供の頃、九州の片田舎で育ちました。
近くの同級生の大森君の家が酪農業で、毎朝搾りたての生牛乳を貰いに(ちゃんと買っていましたよ)行って、鍋に入れて沸騰させてから飲むのが日課でした。
実に濃厚で旨いミルクだったのが、生涯の記憶に残りますが、これは良いルーティーンだったと、親に感謝しています。

お店で売っている牛乳は調整されたり加工されたりと、水っぽい牛乳が多いのですが、搾りたての生牛乳はとにかく濃いので、鍋の表面に張った膜はまるで湯葉のようでした。
私は身長が以前は183センチありましたが、現在は縮んで182センチ。
ま、それでも大柄な方なので、
「先生、なんでそんなに大きくなったの?」と問われると、
「子供の頃、毎日搾りたての生牛乳を飲んでいたからかなー。」と答えます。

都会生まれの都会育ちの方には、まず経験のない話でしょうが、早朝に私の部屋の前に牛がいたというのを数回体験しました。
夜中に友人の家の牛舎から逃げ出した牛が、早朝私の部屋の前で「モー」と鳴き、びっくりして飛び起きたという激レアなモーニングコール。
懐かしの田舎生活です。

幼い頃(~4歳)は、福岡県の椎田町という親父の故郷で育ちました。
その頃は自宅に農耕牛がいて、横に鶏小屋もありました。
よく幼い私が行方不明になって家族が探すと、ほとんどの場合は鶏小屋の中で抱卵している鶏から卵を奪い取り、生のままチューチュー吸って飲んでいたそうです。
スギちゃんより、ワイルドだぜーぃ。(あ、スタッフに「今頃、暇になったスギちゃんですかー」と言われ、「余計なお世話だぜぃ!」、、やはり既に旬は「スギ」ちゃん、、)



幼い頃の自然に囲まれた環境は、今の自分が持っている情緒の中核を形成してくれているのだと思います。
土の匂いや海や川の匂い、同じ田んぼでも「田植え」「稲刈り」「農閑期」ではまた匂いが違います。
そう言えば、鶏小屋フェチだった私でも、夏場の食鳥加工工場の匂いはきつかった。
文句を言ってはいけない、鶏肉は大好物、、。
しかし、数百メートル離れたところにいても、風向きによっては直撃されます。
幸い我家には、その独特の臭いが来ることはありませんでしたが、近隣の方々はかなり閉口していたかも知れません。

そんな記憶をたどる中で思い出しましたが、数ヶ月前に読んだ新聞記事に、「梅干し漬け汁が鶏ふんの悪臭を抑制する」という記事がありました。
梅干しの本場である、紀州和歌山の農業試験場の研究成果だそうです。
鶏ふんは肥料に使いますが、発酵する際のアンモニア臭が近隣住民を苦しめることも多かったのです。
そこで、アルカリ性の鶏ふんを、酸性で塩分の濃い梅干しの漬け汁で中性にすれば、アンモニア放出が減るということのようです。

梅干しの生産過程では、梅を塩漬けにした後、シソや蜂蜜成分などの漬け汁で風味付けします。
和歌山県だけでも、年間に1万トンもの漬け汁が捨てられているそうですから、再利用価値は大変大きいものです。
しかも、漬け汁の塩分を抜くための浄化槽処理に、1トン当たり3万円の処理費が掛かるといいます。
単純計算で3億円の処理コストです。

以前にも書きましたが、「リデュース」「リユース」「リサイクル」は攻めの姿勢でやりたいものです。
「30ppmの濃度を環境基準の5ppmに下げる」などの工夫に留まらず、廃棄物から収益源となる「付加価値製品」を創るということを考えて、実現すれば素晴らしい夢の収入源です。
仮に3億円の処理コストを掛けていたとして、それが3億円の利益を上げるものに変身すれば、都合6億円の実質営業利益を生み出したことになるのです。
ついでに、その後はメタンガスを発生させて、発電も。
いやここは、コージェネ(熱電供給)へと進む。
『もう「廃棄物」などと失礼なことは言わせないぞ』と、「梅干しの漬け汁」のニーズに寄り添う。


山本五十六曰く、
「苦しいこともあるだろう。言いたいこともあるだろう。不満なこともあるだろう。腹の立つこともあるだろう。泣きたいこともあるだろう。これをじっとこらえていくのが男の修行である」
とは言え、ここはマーケティング・マインドを溢れ出させて、付加価値を生み出すという攻めに転じたいところでもあります。
攻守のタイミングとバランスこそが戦略論の妙味。

今から2500年も前に孫武によって書かれた「孫子の兵法」、最も優れた勝ち方は『戦わずして勝つ』こと。
次は、『算なきは戦わず』、つまり勝算がないのに無理攻めをするようなことは愚であるということ。
そして、「戦わざるを得ないが勝算あり」ならば、「とっととやっつけてこい!」ということです。
「今は勝てそうにないが、そのうちに勝てるタイミングがやってくる」のであれば、絶対にそのタイミングを逃してはならない。
正にこれが「孫子の戦略論」のエキスであろうと思います。
ストラテジック・マインドを磨き上げて、業績貢献していきましょう!

2013.6.18.  ビジネススキル研究所  鶴田 慎一  拝

あ、先日の予告通り、待望のウチョウラン開花宣言!ホント、可憐で可愛い花です。
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『事業ドメインの「変化対応」と「進化創造」』

4月30日に書いた、長野で頂戴してきた「苔のところどころから芽を出しているウチョウラン」の鉢ですが、先日ついに花芽が上がりました。
間もなく、小指の先ほどの薄紫の小さな花が咲きそうです。
本当に可憐な花ですから、咲いたらまた写真をアップしたいと思います。
これから大阪出張で、土曜の夜に帰りますが、帰ってきたらもう咲いているんだろうなー。楽しみ。


写真を撮り忘れていたのですが、このところベランダのアマリリスが「白」「赤」「オレンジ」などの花を順番に咲かせてくれて、大いに楽しませてくれました。
アマリリスの花は手のひらを大きく広げたより大きくて、存在感たっぷり。
以前、ビジネススキル研究所の節目の年に、開業以来お世話になった企業にアマリリスの花を贈らせていただきました。
その時に、ちゃんと自分用にも数鉢をキープしましたから、毎年その美しい花を見せて(魅せて)くれています。

ちょうど私の顧問先の会社が南アフリカから輸入するというので、相乗りでまとめ買いをさせていただきましたから、リーズナブル・プライスで手に入りました。
輸入した時のアマリリスは開花調整をしているので、年末に皆さんにお送りしておくと、新年初出社の時に大きな花が咲くという、めでたい感じ。
アチコチの会社から、「デカい花が咲きましたよー!」と新年早々に連絡を頂いて、とても嬉しかったのを記憶しています。

アマリリスは生命力や成長力が凄くて、球根が年々大きくなっていき、放っておくと球根の成長力で鉢が割れてしまうほどです。
しかも、球根の数も増やしながらですから、球根を分けながら、だんだん大きな鉢に引っ越しさせてやらなければなりません。
勘のいい方はお解りでしょうが、お世話になった企業に贈ったのは、その会社がアマリリスの如く「逞しく成長・発展すること」の祈りを込めてのことでした。


企業も植物も人間も、ある意味共通ですが、いい種を撒き、その種に合うように適度に日に当てて、その種に合う水や肥料をあげると、成果は出てくるのです。
いい種やいい球根とは、正に企業の創業期の「事業ドメイン」、つまりしっかりした生存領域の確保ができていないと、「芽も出ない」・「花も咲かない」・「実もならない」ということにもなります。

年月を掛けて企業が成長してくると、創業期の「事業ドメイン」や「技術」「サービス」などが陳腐化することもあります。
だからこそ、長寿企業の多くは時代の変化に応じて、「変化対応」を繰り返し、「事業ドメイン」や「技術」「サービス」などの陳腐化を脱する手段としてきたのです。
これまで多くの企業とお付き合いしてきましたが、あらゆる業種で実感するものです。
「変化」「変革」を拒めば、衰退か淘汰という「市場からの厳しいジャッジ」を受けることになるのです。


特に現代のような「乱世」においては、「変化」「変革」への取り組み方が企業の生死の境を左右します。

「遅れないように」且つ「拙速にならないように」するために、「マーケティング・リサーチ」をしなければならないのです。
市場の規模などを調べて、リサーチしたと思っている方も多いのですが、それは「マーケット・リサーチ」でしかなく、「マーケティング・リサーチ」とは別物です。

古き良き時代の「治世の論理」を捨てきれずに、「何かがおかしい」と言いながら衰退していく企業もあります。
経営中枢に「治世の論理体系」を持つ人が、大きな影響力を持っている場合は特に要注意です。
常に論理的且つ説得力を持って、「変化」「変革」できない理由が理路整然と並べられると、それが正しいと思ってしまうこともあります。

過去の経験則は重要な財産ですが、「考働(考えて働く、考えながら活動する)力」を磨いて、メシのタネ創りをするのが「マーケティング・リサーチ」なのです。

「変化」「変革」できない理由は、「社風」や「幹部」の中に潜んでいることが多いものです。
逆に言えば、「社風」や「幹部」が大変身を遂げてこそ、「変化」「変革」が始まるのです。

そこで手を緩めていてはダメです。
もう一つ「事業ドメインの進化創造」を進めることです。
ここでも前述の通り、「考働力」です。
徹底的に思考を深めて、考え抜いて手を打つ --- 「着眼大局着手小局」ですが、現代社会においては、これにプラス「スピード」が要求されます。


我社の「事業ドメイン」や「技術」「サービス」などの「進化を創造する」とは、簡単なことではありません。
「昔からこれで食ってきたんだ」という思考と、「このままではもう食えないんだ」という思考を戦わせていくのです。
産みの苦しみですが、過去いくつもの会社で共に考え、共に挑戦してきたことです。
少々大げさに聞こえるかもしれませんが、正に死ぬほど考えて、意見もぶつかり合いながら、要は「実績こそ最大の説得力」というゴールを目指す。
成果が見えてくると、社員の反対分子も減っていき、モラールも高まっていき、成功の勢いが加速していきます。



これからまた大変なタイト・スケジュールに突入です。
そんなスケジュールの間にも、打ち合わせや視察を入れていくので、自分で組んだとは言え厳しさ満喫です。
さて、そろそろ新幹線で大阪に向かわねば。
年間12万本を運行する東海道新幹線は、平成23年度の1列車あたりの平均遅延時間は36秒です。
天候や地震の影響などを除けば、数秒の遅延に留まります。
「事業ドメインの進化創造」の継続が、この圧倒的世界一の記録を続けさせているのですから凄いものです。
しかし、昨日は地下鉄のホームから人が落ちたのを、荷物が落ちたと勘違いした駅員が「後で拾いますから」と言って、列車を発車させてしまったそうな。
人の進化が一番の課題であり、企業戦略のコア・テーマですね。

2013.6.12.  ビジネススキル研究所  鶴田 慎一  拝

ウチの事務所から徒歩5分。少し前にできた有料喫煙所。あまり新しい話ではないですが、これもまた変化対応ですね。
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『ギャップを埋める!DNA連鎖を創る卓越した経営哲学』

昨日は、さいたまの大宮での講演でした。
ニュースでご存知でしょうが、3月に国の研修施設予定地で文化財の発掘調査中に、旧日本軍の不発弾1発が見つかりました。
お昼前に、大きな爆音と茶色の土煙が高く上がった映像が、各ニュース番組で取り上げられていましたから、ご覧になったでしょう。
それにしても、爆破処理に備えて重さ1トンの土嚢を100個以上積み上げていたそうですが、土煙と共にいくつかの土嚢が跳ね上がっていましたから凄い爆発力です。

戦中から数えれば、既に70年以上も経つというのに、まだまだ歴史の負の遺産は毎年たくさん見つかっています。
特に沖縄では大量に不発弾が出ていますから、迷惑この上なしです。
不発弾処理のため、JR東日本は東北・秋田・山形・上越・長野新幹線や京浜東北線・湘南新宿ラインなど、計159本が運休で乗客約9万人に影響が出ました。
近隣の駅では随分混乱もあったようですが、私はかなり前から主催のJAPAN PRESIDENT NETWORK(経営ソフトリサーチ社)のご担当者T氏からご連絡を頂いていて、全く不安なく移動できました。
まさかに備えて予定より1時間以上前に大宮入りしましたから、やはり「楽観的でありたきゃ、悲観的に準備しろ」ということですね。



そう言えば、昨日はどこに行っても「JAPANのユニフォーム」ばかりが目につき、「あ、そうか、今日はオーストラリア戦だ。」と思い出しました。
「あ、そうか、だから18時半ピッタリにパーティーお開きなんだー。スタジアム近いしー。」というのは、穿った見方でしょうが、、。
ゲームセット寸前の劇的なPKゴールで引き分けとなり、ワールド・カップ出場が決まって、まずはメデタシメデタシです。
予選が免除される開催国のブラジル以外では、日本がワールド・カップ出場一番乗りですから誇らしいし、来年の本番の活躍に期待です。

ところで、皆が着ていたあのレプリカ・ユニフォームって、結構高いんですね。
ネットで見てみたら、2万円くらいでしたから、埼玉スタジアムのスタンドを埋めた6万人超のサポーターの7割が着ていたとすると、8億4千万円!
「待てよー、アチコチのスポーツパブなどにも、ユニフォーム姿が溢れていたなー、推定軽く10億オーバーか!」と独り言を言っていましたが、、。

ここは、マーケティング・コンサルタントとしては目も気も離せないところです。
「2万円のユニフォームが本日2割引き」というお得感で売りたい人、「定価じゃ売れない」と考える人が多いのですが、これがデフレ病です。
ここは「モノを売る」、ましてや「値引きする」なんて発想を持ってはダメです。
「埼玉スタジアムでは、日本代表はW杯予選・本大会を通じて15戦無敗!皆で一体感を持って応援しよう!」という「コト」を売る方がいい。
「はっぴを売らずに祭りを売る」「祭りというイベント(コト)を売る」方が、はっぴが売れる売り方です。
スタジアムでも、パブでも、自宅でも、このユニフォームに袖を通して、気分は自分もバーチャルA代表。
A代表とは、「年齢制限のないベストメンバーによる代表」のことですから、バーチャルA代表のオジサン・オバサンも大盛り上がりです。



さて、「クダラナイことばかり書くな」と言われそうですから、守秘義務に抵触しない範囲で少しだけ昨日の講演のことを書きます。
ご参加いただいたのは、素晴らしい技術を持つ企業の経営者ばかりで、講演後のパーティで色々とお話させて頂いて、聞けば聞くほど「三現主義(バックナンバーをご参照ください)」の血が騒ぐ。
「工場見学させてください!ショールームも!」
「いつでも見に来てください。」
皆さんにご快諾を頂き、見学に伺うのが楽しみです。
「スケジュール調整して、見に行くぞー。」と、力みたくなるほど素晴らしい企業の集まりでした。


私はいつも講演や研修に伺う時に、だいたい1週間前位を目安に主催者にテキストをお送りしていますが、可能な範囲でご参加企業の名前を事前に伺って、わかる範囲で各企業のホームページも、つぶさに見させていただくようにしています。
そして、当初予定していた講演内容の大項目は変えないで、前日や当日にでも内容の最終見直しをして話のコンテンツを変えます。
極端な時は、講演中にも業種の事例などを変えることもあります。
「業界」「業種」「業態」「業務」「役職」など、様々なファクターで「出来得る限り、そこにフォーカスする努力」「ハートも接近する努力」が、共感性を高めてくれると思うからです。


経営者ならずとも、管理・監督職にも、「部下は何故、俺の気持ちが解らないんだろう?!」とおっしゃることも多いのですが、答一発「簡単には解らない」のです。
だから私が企業の指導に入る時には、ある意味での「日本語⇒日本語」の通訳をすることも多々あります。
「解るための努力」というのは、意外と大変なのです。
創業者はもちろん、経営者は「社会や顧客や社員」に対して、強烈なメッセージを出します。
しかし、そこには「理解度のギャップ」や「実務遂行上の都合」などが生じてきます。

ギャップを埋める!---大切な仕事です。
ある私の指導先の社長は、ギャップを埋める達人だと感じます。
親父さんが創業社長で、優秀な後継者だと周りも認めていたのですが、ある時取引先が集まる会合で、
「皆さん、こいつは経営者の器じゃない!後継者は他の人間だから、そのつもりでいて下さい。」
あまりに突然、予期しないことで、気が遠くなったとおっしゃっていました。
「謙虚に」「謙虚に」「謙虚に」、先代の口から出た言葉を噛みしめて、必死で考えたと述懐(悪い意味ではなく)されていました。

「自分に足りないもの」「組織の中に強化したいこと」「社員の将来の幸せのために、今何としてもやっておくこと」を、私のような「外部ブレーン」や「この人は思想共有できる、と思う社内外の人財」に補完してもらうんだという強い意志をお持ちです。
「驕らず」「偉ぶらず」、足りないものは補って、組織を最適化する。
時に「会社の中で一番仕事が解っているのは俺だ」「一番仕事ができるのは俺だと」思っている経営者もいますが、一人で何とかなる訳でもなく、自分が1000年も生きていられる訳でもないのです。
大切な会社の永遠の命と、次々とつながっていくDNA連鎖を創っていくことこそ、卓越した経営哲学だと思います。

2013.6.5. ビジネススキル研究所  鶴田 慎一  拝

事務所の近くにお店がオープンしたそうで、ここ数日毎日「ちんどん屋さん」が練り歩いています。
珍しい光景になりました。正にその名の通り、鳴り物・太鼓・サックスで、曲は「木綿のハンカチーフ」。重ね重ね懐かしい。
それにしても、撮り直しなしの一発決めのポージングは見事!
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