25日(土)には、昨年に続き東京ホタル:TOKYO HOTARU FESTIVAL 2013を観てきました。
「もし、隅田川にホタルがいたなら」というコンセプトで、約10万個の太陽光蓄電LEDの『いのり星』を隅田川に放流するというものです。
一緒に行った人の中には、隅田川に「本物のホタル」を放流すると思っていた人がいて失笑を買っておりましたが、これはご愛嬌で。
文末に写真を貼りますが、実に幻想的な青い光のインスタレーション・アート(Installation Art)です。
インスタレーションとは、1970年代頃に現れた現代アートの表現手法の一つです。
屋外や室内で空間全体を作品として創作するという新しい芸術手法で、映像や音響などで空間を構成するなど、新たに様々なイベントが企画されています。
言わば体感型のアート・イベントですから、現場に立ってみることに意味があります。
まだ観ていない方は、来年いらしてみてはいかがでしょうか。
私は来年は、「屋形船で友人たちと一杯やりながら」か「隅田川に面したお店で友人たちと一杯やりながら」というのも検討中です。
最大の問題は、仕事のスケジュールなのですが、、、。
5/15に書いたお祭りネタの『「超前向き・楽しい祭り」「フレッシュ・イベント」の実践で、業績も盛り上がる』もご参照いただきたいのですが、何かやれば物凄い観客動員を成し遂げる東京は、地方都市の方から見れば羨むばかりのことでしょう。
当日の来場者数は279,140人といいますから、「千葉県市原市や北海道函館市の住民全員が集合したほどの人数」ですから凄い。
ついでに言えば、「大阪府茨木市や茨城県の県庁所在地である水戸市の住民全員が集合しても足りない規模」と言う方が、比喩としてはイメージが湧くかも。
昨年の日本の人口減少数は過去最大で、28万4千人ですから、これもほぼ同じ規模。(修辞法としては、例がネガティブなので却下。)
そして、ついに「戦後生まれ」は1億33万6千人となり、日本の総人口の78.7%を占め、初めての1億人超となったそうです。
私も戦後生まれですが、まだ私が幼い頃にはリアリティーのある「戦争の実話」がよく耳に入りました。
昔、「戦争を知らない子供たち」という曲が大ヒットしましたが、「知らないレベル差」がどんどん拡がってきています。
ビジュアルな面でも、橋のたもとで物乞いをする「傷痍軍人さん」もよく見かけました。
薄茶けた服に薄茶けた雑嚢(ざつのう)姿で、憔悴しきった表情が未だに瞼に焼き付いています。
古代ギリシア時代から、戦争による傷痍軍人は社会問題であったというのに、未だに世界では戦争や紛争が絶えないとは、残念ながら人類の学習力の無さの証でしょうか。
もしくは、戦争を起こす人は傷痍軍人になることがなく、懲りない戦争仕掛人が蔓延っているのか。
戦争を起こしてはならないということを、もっともっとリアリティーのある教育で浸透させなければならないと思います。
記憶にないモノは、新たな記憶としてインプットしていく必要があります。
会社の創業からの歴史も似て非なるもので、「いつどんな形で創業され、どんな経緯で今日に至っているか」を、あまりご存知ない社員も時折いらっしゃいます。
創業の精神・家訓・経営理念などを軽んじることは、目的を捨てることに他ならないと思います。
ここに企業としての「価値観」があるのですから、「何故、熟知して、何故、墨守すべきなのか」は重大な教育テーマなのです。
これこそが「心の経営」であり、「理念の経営」を実現させるためのキー・ファクターなのです。
今日は、ある企業の全社マーケティング研修のプログラミングをしながら、その合間に来客との打ち合わせをこなしていました。
10年以上続けていることですが、初めて来られたお客様には、私が抹茶を点てておもてなしをしています。
好評なので、止められませんね。
若干脳ミソがよじれるような疲れを感じていますが、マーケティング・コンサルテーションは思考こそが最重要業務なのです。
その前提となる準備として、クライアント企業の歴史・創業の精神・経営理念・社長方針をはじめ、製品・技術・組織・ストロングポイント・課題などを、かなりの時間をかけて徹底的に理解していきます。
時には、その会社の社員さんより私の方がよく知っていることもあるほど、徹底的に理解する努力をして初めて、社員さんたちとの「前向きな議論」が成立するのだと思います。
そして、準備を尽くして、必ず業績の向上と社員の方々の幸福へ歩を進めなければなりません。
昔から言われる通り、つくづく「段取り八分・仕事二分(だんどりはちぶ・しごとにぶ)」だなと実感です。
2013.5.30. ビジネススキル研究所 鶴田 慎一 拝
東京ホタル:TOKYO HOTARU FESTIVAL 2013
神田須田町郵便局の入り口で、ウチのスタッフが撮ってきた「ホスピタリティー溢れるショット」。
まだまだ捨てたものではない「日本の心」です。