ビジネススキル研究所公式ブログ

株式会社ビジネススキル研究所公式ブログ。鶴田 慎一 主宰。営業研修/ビジネス講演/社員教育/社員研修/方針発表会/各種講演に関する最新情報など。営業マインド強化合宿の情報も。公式Facebook

2013年04月

『もっともっといい仕事をするために、「リフレッシュ」も重要な仕事』

前回の予告通り、今日は爽快な「山頂からの大パノラマ」はじめ、遊び満載の「超リフレッシュ」のお話です。
27日の早朝から、長野県上伊那郡中川村にある友人の別荘にお邪魔しておりました。
2泊3日で、昨日東京に帰ってきましたが、2日半で5日分位遊んだ気がします。

初日は早朝5時半に迎えに来て頂き、途中のパーキングエリアで他の友人たちと合流、山梨でもう一人迎えに行って、到着後にエスニック料理で腹ごしらえ。
テラスで壮大な山々や伊那谷の風景を楽しみながら、実に旨い料理の数々を楽しむ「真昼の酒盛り」でした。
続いて友人の親戚の竹林に向かい、タケノコ掘り。
あっという間に20数本のタケノコを掘って、タラの芽も収穫し、山椒の木も見つけたので、友人の別荘の一角に勝手に記念植樹しました。

続いて隣町の松川町にある「信州まつかわ温泉 清流苑」に行き、温泉三昧。
少しとろみのある泉質がとても気持ち良く、2日連続で通いました。
毎月出張の時に各地の色々な温泉に入っていますが、私のトップ3にランクインするほどの好みの泉質です。
また行きたいです。

その後は別荘の裏にテントや幕を張って、バーベキューの準備ですが、総勢10数名が勝手なことをやりながらも、何人かの働き者によって着々と準備が整っていきます。
実際は、まだ半数が準備をしているのに、我らはすでに酒盛り開始でした。
本格的にBBQ(バーベキュー)が始まったところに、遅れて家主が到着。
何故かと言うと、彼は栃木県の矢板でゴルフをやってから、そのまま高速を走って現地で合流。
驚異的スタミナです。
政治・経済からバカ話まで多彩な話題で、ワイワイガヤガヤのBBQは本当に楽しい食事でした。


この別荘は実にいい立地で、隣には銀河ドームというプラネタリウムがあり、その横には望岳荘という宿泊施設があり、その中のカラオケスナックで賑やかな二次会に突入。
さんざん歌って、踊って、騒いでも、料金は驚くほどのリーズナブルプライスで、あまりに安いからと二倍払って帰りました。
そして、次は別荘の炬燵を囲んで、深夜に及ぶ三次会。
人のことは言えないけど、本当によく飲む人が揃っているものだ。


二日目はプロフェッショナルが作った激ウマ朝カレーを食べて、いざ今回のメインテーマの登山に向かいました。
目指す陣馬形山(じんばがたやま)は、標高1445mというそんなに高い山ではないので、「登山とは大げさだ」と言われそうですが、運動不足を露呈した私には結構しんどい登りでした。
膝が笑うどころか、降りてからの膝は爆笑状態。
でもポジティブ、間もなくやってくる筋肉痛は「楽しい想い出の余韻」なのです。


しかしまぁ、中川村も大パノラマの陣馬形山も大好きになりました。
これはリピート率100%です。
村の家々には、いたるところに私の好きな芝桜が赤・白・ピンク・薄紫の花をつけ、桃やリンゴの花も咲き乱れていました。
どの家も庭先から道に向けて芝桜が咲いていて、道沿いには桃の花、アチコチにリンゴ園。
リンゴの花は白の花弁の元の方がピンクで、とても清楚な花。
ドイツのロマンチック街道の風景を思い出しました。
皆で旅人をもてなすホスピタリティーが感じられて、最高です。


さて、話は陣馬形山に戻って、山頂からの絶景。
中央アルプス・南アルプス・北アルプスを一望できる大パノラマは壮大で、見下ろせば伊那谷に天竜川が流れ、そう滅多には観れない絶景です。
天竜川は長野県の諏訪湖を源流とし、愛知県を経て静岡県の遠州灘へ注ぐのですが、昔から「暴れ川」「暴れ天竜」と呼ばれる川です。
江戸時代には、流域の山林で伐採された木材を筏に乗せて、天竜川を下って江戸の建築用木材として運ばれました。
仕事や心の疲れが溜まった方は、陣馬形山山頂からのアルプス・大パノラマを眺めれば「医者いらず」です。


歩けないという方や体に障害をお持ちの方は、山頂横のキャンプ場まで車で行くこともできますから、山頂まで100mという選択もできます。
是非とも一度、あの絶景をご覧になることをお奨めします。
体力が足りない、時間が足りないと、人によって事情も様々ですが、陣馬形山は見事に「ダイバーシティ(多様性)対応」の山なのです。
山頂には有志の方が設置した望遠鏡もあり、遠く冠雪した尾根を昇る人や山小屋も見えます。


ところで、我が仲間たちの体力・精力は登山では収まりきれず、下山して昼食後に人生初のマレット・ゴルフ。
しかも、アップダウンの山岳コースを1ラウンド。
笑う膝に耐えながらのマレット・ゴルフでしたが、やってみるとこれがまた意外と面白くて、次回は2ラウンド36ホールを廻る予定です。
知らなかったのですが、マレット・ゴルフは国際大会もあるんだそうです。

そしてまた、「清流苑」の温泉三昧経由のBBQ&山菜天ぷらパーティ!
こごみにウドに、あとは書いていたらきりがないほどの、数々の食材全てが最高!
しかし、流石に疲れてきて、2日目の夜は誰一人として「カラオケ行くぞー!」という勇者は出てきませんでした。



途中で友人のご親戚の方(私と同じ「しんちゃん」なので、親しみが湧きます)のお宅の庭を見せて頂き、ズラリと並べられた苔や草花、盆栽の数々に感動。
昔から草花が大好きだった私は、思わず「ウオー、凄い!ウチョウランだー!」と雄叫び。
「先生、帰りに好きなもの一つあげるから、持って帰んなよー。」
「えっ、そそそんなド厚かましいこと、、、ありがとうございます!」
というわけで、苔のところどころから芽を出している「ウチョウラン」を、一鉢頂戴しました。
間もなくやってくる初夏に、小指の先ほどの薄紫の小さな花をつけますが、私が育てていたものは全滅してがっかりしていたところでしたから、もう大喜びです。
花が咲いたら、アップしますから。


草花といってもナメないでください、昔は球根一つが高いものでは1000万で売買されたこともあるのです。
今ではせいぜい一株数千円という価格に収まっていると思いますが、正に「ウチョウラン・バブル崩壊」というものでした。
これは、ちょうど世界最初のバブル経済事件とよく似ています。
それは、近世ヨーロッパ三大バブルの一つといわれる、1637年にオランダで起こった「チューリップ・バブル」で、「チューリップ狂時代」とも呼ばれたほどです。
オスマン帝国から輸入されたチューリップの球根が、異常な人気となって買いが集中し、とんでもない高値がつき、その後バブルが弾けて価格は100分の1以下に下がり、オランダ経済は大混乱に陥ったのです。


「いつか来た道」なのに、「いつかしら、また行ってしまう道」ですね。
関係者は毎回必ず言います。---「今回だけは違うのです」と。
歴史上、全く同じことは起きないけれど、「少しだけ形を変えて、同様のことを繰り返している」という事実がありますから、皆さんもお気を付けください。


さて、徹底的に遊んだ「遊びのフルコース」のような2日半でしたが、往きも帰りも渋滞を避けるために早く出ましたので、昨日は昼にはもう東京で仕事をすることができました。
実に濃厚な時間を過ごし、脳ミソもハートもニュートラルゾーンに入れて、最高にリフレッシュできました。
意識して、意図して、計画的に「リフレッシュ」しなければ、繁忙やマンネリの中に埋没してしまうと思います。
『もっともっといい仕事をするためにも、「リフレッシュ」も重要な仕事』です。


2013.4.30.  ビジネススキル研究所  鶴田 慎一  拝


壮大、絶景、陣馬形山からの大パノラマ
DSC_0082

『姫路城大天守「天空の白鷺(しらさぎ)」マーケティング』

このところ西へ東へと出張の連続ですが、昨夜姫路から帰ってきました。
播州での仕事の前日に早めに移動して、かねてより念願だった「天空の白鷺」に行ってきました。
「天空の白鷺」とは、天守閣を覆う素屋根の内部に設けられた見学施設で、姫路城大天守の美しさを間近に見るという工事期間限定の施設です。
設置されたエレベーターで天守閣の真横まで上がり、工事の様子や職人による匠の技を眼前に見ることができます。

ご存知の通り、姫路城はその美しさから白鷺城(しらさぎじょう・はくろじょう)とも呼ばれます。
傷みや汚れの激しくなった姫路城の耐震化や、屋根瓦の葺き直しなどを中心に、今回は50年に一度の5年掛りの大改修工事です。
すでに屋根瓦の葺き直しは終わったようで、最近は漆喰壁の塗り直しなどの工事を進めているようです。

前回の「昭和の大修理」は、私が生まれる前年に着工され、8年掛りで解体してから建て直すという大掛かりなもので、完工の時には私は既に小学生になっていました。
その時代の天守閣を覆う素屋根は今とは違い、木造でしたからいかに凄い工事だったことか。
今回は鉄骨を組み上げて、天守の外側をすっぽりと包んでいますが、今回の「天空の白鷺」は人生で二度とこないチャンス到来なのです。

完成間近の姫路城大天守の外観を、見学窓から間近で見ることができるのですから、わざわざ足を運ぶ価値ありです。
お奨めは、ネットで予約を入れておいてから行くことです。
私もそうしましたが、入場待ち・エレベーター待ちの行列をスルーして入ることができますから、全くストレス・フリーで快適サクサクです。


視点を変えてみると、5年にも及ぶ大改修で天守閣内部の見学はできませんから、姫路市としても観光客数・観光収入共にかなりのダメージを想定していたはずです。
流石に工事が始まってからは、平成22年度の姫路市の総入込客数は791万9千人で、前年度比175万5千人減少(18.1%減)で、姫路城の年間登閣者数が45万8千人となり、平成21年度と比べ110万4千人減(70.7%減)と大幅な減少でした。
やはり、明らかに大天守保存修理工事は観光ビジネスには大きな打撃であり、ネガティブ・マターとでもいうものであったでしょう。

しかし、そこで逆転の発想、「今だけしかないものを使って、観光客のニーズを掘り起こす!」ということです。
「ピンチをチャンスに変える」「ネガティブ発想からポジティブ発想への転換」です。
「今だけしか見られない姫路城」=「期間限定の見学施設」=「天空の白鷺」こそ逆転の発想であり、「ニーズの深掘り」なのです。
平成23年3月にオープンした「天空の白鷺」の集客効果は、抜群だったと言えます。
何故なら、平成23年度の姫路市の総入込客数は897万人で、前年度比105万1千人増加(13.3%増)となっています。

「B-1グランプリin姫路」の開催なども、来姫者(姫路に来た人をこう呼びます)増加に貢献しています。
そう、徹底的に地域の「経営資源シナジー」・地域の「ストロング・ポイントのシナジー」を創り出すのです。
来年の大河ドラマで「黒田官兵衛」が順番を繰り上げての決定と聞きましたが、地域という「面のマーケティング」を高度化させていくことができれば、マーケット豹変ということもあるでしょう。。
これは一例にすぎず、あらゆる街で企業で「事業戦略」として考えるべきテーマです。


さて、興味が湧いてきた人のために、もう少しだけ姫路城の歴史を紐解いてみたいと思います。
姫路城は昭和26年に国宝に指定され、平成5年には奈良の法隆寺と共に、日本初の世界文化遺産(世界遺産)に登録されました。
世界遺産にはエジプトのピラミッドやフランスのベルサイユ宮殿、中国の万里の長城などがあるのは、皆様ご存知の通りです。

世界遺産登録事由=「顕著な普遍的価値の評価基準」というのは、「人間の創造的才能を示す傑作であること」「歴史上の重要な段階を語る建築物、その集合体、科学物質の集合体あるいは景観を代表する顕著な見本であること」とされています。
些かアカデミックで難解な表現ですが、、。

以下はご参考のため、姫路城の歴史(姫路市HPより)です。

1333年 (元弘3年) 赤松則村(円心)、護良親王の命により挙兵。京に兵をすすめる途中、姫山に砦(とりで)を築く。
1346年 (正平元年) 赤松貞範、姫山に本格的な城を築く。
1441年 (嘉吉元年) 嘉吉の乱。赤松満祐父子、六代将軍足利義教を謀殺し、自害。山名持豊、姫路城を治める。
1467年 (応仁元年) 応仁の乱。赤松政則、姫路城を陥落し、領国を回復。本丸、鶴見丸を築く。後に一族の小寺氏、その重臣の黒田氏が城をあずかる。
1580年 (天正8年) 羽柴秀吉の中国攻略のため、黒田孝高、城を秀吉に献上。秀吉、3層の天守閣を築く。翌年完成。
1585年 (天正13年) 木下家定、姫路城主となり16年間治める。
1600年 (慶長5年) 関が原の戦の後、池田輝政が姫路城主に。
1601年 (慶長6年) 池田輝政、城の大改築を始める。9年後完成。
1617年 (元和3年) 池田光政、鳥取城へ移る。本多忠政、姫路城主に。三の丸、西の丸、そのほかを増築。
1639年 (寛永16年) 松平忠明、姫路城主となる。
1649年 (慶安2年) 榊原忠次、姫路城主に。その後、松平、本多、榊原各氏が城主に。
1749年 (寛延2年) 酒井忠恭、前橋から姫路へ。明治維新まで酒井氏が城を治める。
1869年 (明治2年) 酒井忠邦、版籍を奉還し、姫路城は国有に。
1931年 (昭和6年) 姫路城天守閣、国宝に指定される。
1951年 (昭和26年) 新国宝に指定される。
1956年 (昭和31年) 天守閣、国費により8か年計画で解体修理着工(昭和の大修理)。
1964年 (昭和39年) 天守閣群の全工事完了。
1993年 (平成5年) ユネスコの世界文化遺産に登録される。


姫路城は美しいだけでなく、本来の城の機能性に優れたものでした。
つまり要塞としての縄張(設計、構成、仕組み)は、抵抗(防御)線が3重の螺旋形になった複雑巧妙なもので、これは江戸城と姫路城にしか類例を見ないと言われています。
文字通り、「難攻不落の要塞」であったことは、城内を見ていると色々なところで感じられます。

前述の黒田官兵衛(「孝高」、出家後は「如水」の号)に献上され、羽柴秀吉(豊臣秀吉)が居城し、その後大出世を遂げたことから「出世城」と呼ばれます。
また、幕末に新政府軍に包囲されたり、第二次世界大戦では大天守最上階に落ちた焼夷弾が幸運にも不発弾となって、奇跡的に焼失を免れたことなどから「不戦の城」とも呼ばれます。


上記の表には廃藩置県により国有化と書かれていますが、実はもう少し物語があります。
明治に入り各地の城は、もはや「無用の長物」として、次々に廃棄されて売りに出されました。
言うまでもなく、維持・管理・保存に巨額の経費が掛かるためです。
姫路城も例外ではなく、競売されています。

その結果、市内の金物商の神戸清一郎という人が、わずか23円50銭で落札したそうです。
今の貨幣価値の23円50銭じゃないですから、「わずか」というのも何でしょうが、、、現在の貨幣価値に換算しても約十万円ですから、やはり「わずか」。

金物商ですから、城の古鉄や瓦を売るのが目的であったといいますが、買い取ったものの一般家屋に転用するには城の瓦は大きく重過ぎて、解体にも莫大な費用が掛かるため、権利を放棄したとのことです。

あまり同列に並べたくはないのですが、お役所の天下り団体が各地に何百億円も投じて建てた施設を、何万円という安値で売り飛ばそうとしても固定資産税や改修費用が莫大になるので売れなかったという話と似ています。
お城の文化的価値とは比較にならない低レベルなことですが、その「A級戦犯」は退職金が毀損することもなく、ぬくぬくとした余生を過ごしておられるのでしょう。(あー、腹立たしい!)


そうそう、今日はもうこの辺で、、これからまたすぐに出張に出掛けて、3日間の旅。
帰ってからは、精力的に(遊びですが)すぐに春山登山に行く予定ですから、体力を温存しなければ、、。
次回は、爽快な「山頂からの大パノラマ」のお話にでもしましょうか。

2013.4.23.  ビジネススキル研究所  鶴田 慎一  拝

姫路城大天守「天空の白鷺(しらさぎ)」
20130421_152642


















天守最上部(いい仕事してますねー)
20130421_144923


















ところどころに古墳から掘り出された石棺も使われています
20130421_144257

『「良い<体験>をする」「良い<人>に出逢う」「良い<書>に出逢う」』

以前ここにも書かせて頂いたイギリスの元首相:マーガレット・サッチャー氏が先週お亡くなりになりました。
未だに「あなたたちの旗は赤でしょうが、私の旗はユニオンジャック(イギリス国旗)です」という言葉が思い出されます。
つまり、「あなたたちは自分たちのことばかりを訴えているかも知れないが、私は国家のことを考えている。あなたたちの都合より、私には国家の方が大事だ。」という、≪価値観≫の違いを見せつけている。
滅多には現れない女傑だと思います。謹んでご冥福をお祈りします。


ところで、前回の「お役立ち情報」の最後に、歌舞伎座(の地下)で500円のペットボトルのお茶が跳ぶように売れていたという話をチラッと書きました。
そして、「売る」と「買いたくなる」には違いがあるとも書きましたが、いい例だと思いますので、もう少し書きたいと思います。
あのボトルは、上についている蓋の部分がお湯呑で、中のキャップをグイッと廻すと抹茶が落ちてきて、シェイクすると出来上がりです。
「歌舞伎座限定販売」(5月からはアチコチのデパートで売るようですが)ですが、会社は名古屋で、抹茶は福岡県の八女茶だそうです。

確かに抹茶としては手軽で旨いし、1本500円という価格は高いのですが、観光地などで飲む抹茶はだいたいこの程度の価格だから、さしたる抵抗感もなし。
ワンコインの値付けは敬遠されるどころか、「じゃあ、2本で1000円ね。もう一本頂戴。」ということで、売れていくのです。
当然、こけら落とし公演ということもあって、お祭りムードでお客様の財布のひもも緩いのも確か。

このお茶のマーケティングは、きっと「When:いつ」「Where:どこで」「Who:誰が」「Whom:誰に」「What:何を」「why:何故」の6Wが、じっくりと時間を掛けて練られていると感じます。
そして、「How:どのように」も「How to:どんな手立てで」「How many:どんな数量を」「How mach:どんな価格で」を、今回の「コト」に合わせて練り上げていったのだと想像します。

「そうだ、来月の「営業マインド強化合宿」のマーケティング・ミックスのケーススタディにしよう!」と思っているところです。
マーケティング・ミックスは戦略4P・戦術4P・3Rなどに踏み込まなければならないので、これはまた次の機会に。
「他社の題材で検討を行い、自社の実務に置き換えて練り込む」というのは、とても合理的ケーススタディの研修手法になりますから、常に社内研修ではこうした実務の視点を盛り込むのがいいと思います。

それにしても、我ながら「限定販売」には弱い。
「今」「ここにしかない」「数量に限りあり」「少し高いが、納得の範疇」「トピックとしても面白い」、、、
そう、「マーケティングは心の法則」なのですから、お客様の心の動きを読み切る。
あるいは、「心理戦を制する者がマーケティングを制する」と言ってもいいでしょう。
「お客様が喜びそう」「何かいいことができそう」「何か使い道がありそう」「売るとすれば、どうすれば面白い」「どうすればウケるか」などと、やんちゃな心を丸出しにして楽しく悩む。

つまり、「悩み込まず」に「考え抜く」という微妙な差は、ハートの中では「大差」なのです。
仕事は「面白くした者の勝ち」・「楽しんだ者勝ち」です。
マーケティング・ミックスをアカデミックに小難しく捉えずに、明るく・楽しく・イキイキと「考え抜く」!
今さら言うまでもないことかも知れませんが、「好きなことを一所懸命にやっていたら、それでメシが食えるようになって、一流と言われるようになっていた」という例が、「プロ」の世界では限りなく多いということですね。


ちょうど新入社員のシーズンなので、私も例年ご依頼いただいている団体や企業の新入社員研修にせっせと伺っています。
時期的にも、余計に「プロになるって何?!」ということを意識してしまいますが、、。
「この道に進みたくて、死ぬほど頑張りました」「この仕事をしたくて、ずっと必死に勉強しました」という人は、素直に凄いなと思います。
私の大学の先輩のKさんも「どうしても新聞記者になる」と言って、よく夢を語っていました。
残念ながら、一度目の入社試験では夢叶わず、わざわざ大学の後期試験で自ら1科目だけ落として留年。
夢を一本に絞り込んで精進を重ね、翌年見事に新聞記者になりました。
今も大手新聞社の社会部長・副編集長として活躍されています。
「VISIONを持ちたい」という気持ちを植え付けてくれましたので、私は本当に良い人と出逢いましたし、生涯の付き合いをしていく人です。

しかし、まだその頃の私にはそんな夢も強い想いもなくて、ただ漠然と「俺、何したいんやろ?うーん、わからん。」
私同様に「とにかく就職を」「とりあえず自立を」「まずは食わなきゃ」ということで、就職した人の方が圧倒的に多いのだと思います。

「やはり何だか合わない」「元々やりたかった仕事じゃない」「隣の芝生が青く見えた」など、様々な理由で新人たちのリタイアも多いものです。
ケースバイケースですし、全否定も全肯定もできませんが、「やりがいは自分で見つけ出していくもので、滅多に他人から与えられるものではない」ということを知っておけば、もう少し我慢する価値があったのかも知れません。

その仕事をして、お金をもらう限り「プロ」なのです。
会社の中で色々な仕事をキャリアしながら、「ゼネラリスト」になっていくのもいいし、その道一筋に「スペシャリスト」になるのも凄いことです。
まずは、「プロであることの自覚を持つことから」だと思います。
新人諸君!30年以上も前に同じ経験をした先輩からのアドバイスです。
『今の仕事にとことん打ち込んでみなさい。きっと自ずとビジョンが見えてくる日がやってくるはず。焦るな!しかし、適度に急げ!』

新人諸君(でなくとも)!私が30年程前に「頭の中に<!>が出た」と思った言葉をプレゼントします。----『尽人事而自拓道』
「人事を尽くして天命を待つ」という座右の銘をお持ちの方も多いので、否定するわけではないのですが、少し違う私の解釈。
「人事を尽くしているつもりでも、尽くし終えてはいない、だから天命は待たない」。何故なら、「尽くし続けた人にだけ、自ずと道が拓けてくるから。道が拓けていないのなら、尽くし足りないか、尽くし方が間違っているか。だから、道が拓けるまでは決して手は緩めない」。
本当に実感しています。

「良い<体験>をする」「良い<人>に出逢う」「良い<書>に出逢う」ことが、人生を良い方向へ向けてくれます。
そこからレベルの高い価値観を得るから、正しい判断力が研ぎ澄まされていくのです。



イタリア南部の市では、市の職員が常習的に「タイムカードの代理押し」を行って集団サボリをしていたそうで、17人が詐欺容疑で摘発。
他の78人も捜査中とのことです。
国のピンチも何もあったもんじゃなく、「他責人間集団」が社会も税も食い尽くそうとしています。


ところが、これはどこにでも「ないようであること」です。
私も10数年前に、指導に入って間もない会社で、「何かおかしいぞ。」と思い調べてみたら、すぐに「タイムカードの代理押し」が発覚したことがありました。
みみっちい不正で受けた処分によって、本人たちの不利益はその何百倍・何千倍になりました。
主犯の「悪い人」に出逢わなければ、、、そんな「悪いサボリ」に同調しなければ、、、「俺は嫌だ」と言えていれば、、、すべて後の祭りです。

<良い体験><良い人><良い書>に出逢うには、「そうでありたい」という自分の意志が必要ですし、自ら求めて動くという行動力も要ります。
<良い体験><良い人><良い書>に出逢う努力をしましょう。

2013.4.17.  ビジネススキル研究所  鶴田 慎一  拝


某パチンコ屋さんの店内の張り紙です。ホント悪い奴はいるものだ。
下記専門用語をご存知なら「通」ですね。
DSC_0073

『Version2013 「利他主義」を貫く!幹部・管理職のリーダーシップ』

昨日「新着お役立ち情報」でリリースした研修のコンテンツです。
名だたる企業の倒産実例や、衰退している元優良企業のマネジメント実態に憤りながら、「本当にエンプロイー・サティスファクション(従業員満足)」を実現していけるマネジメントを念頭に書き上げました。
リリース直後にいきなり、「早く中身を送ってほしい!」とのお問い合わせを、数社からいただきました。
ありがとうございます。
取り急ぎ、コンテンツを公開させていただきます。

3013.4.10.  ビジネススキル研究所  鶴田 慎一  拝

25年間『居眠り受講者ゼロ』記録更新中!渾身のプログラム
~ あなたは部下を「面従腹背軍団」にしてはいないか?! ~
「利他主義」を貫く! 幹部・管理職のリーダーシップ  Version2013
~ 「追い風参考記録の業績」に甘えてはならない!「創る業績」 ~
~ 「本物のマネジメント」「経営者魂」、名だたる企業でも本物は2割 ~ 

◎ 「仕事は頑張っているが、会社や社長は好きではない」という管理職が急増中!
正しいマネジメントとは?!幹部のミッションとは?!部下を幸せにするとは?!
◎ 「強い社風」を確立する!幹部・管理職の≪価値観確立≫
◎ 会社に「努力する能力」を根付かす!部下がついてくる「上司の哲学」


◆ 対象
後継者候補、役員・幹部・管理職
 もう一度原点に立って会社を見つめてみたい経営者は、複数名の幹部と共にご参加ください!

◇ 日程・会場 
■ 東京開催 : 2013年 7月 17日 (水)  (10:00~17:00)
  ホテル ルートイン東京東陽町 (地下鉄東西線東陽町駅 徒歩2分)
■ 大阪開催 : 2013年 7月 23日 (火)  (10:00~17:00)
  新大阪コロナホテル (JR新大阪駅 徒歩2分)

※ お申込み・お問い合わせは、メールか電話(03-5820-2075)FAX(03-5820-2076)で承っております。
※ 社内開催ご希望の場合も、上記同様にお問合せください。


≪プログラム≫

Ⅰ. 経営の原点・マネジメントの本質 <経営能力の基盤>

● 経世済民・経営・組織・利益とは何か
● 幹部必須!「乱世のマネジメント・スタイル」
● 健全な事業の存続社会正義の実現
● 経営理念・戦略・戦術・行動基準
● 過去の出来事管理では、人は動かない
 「他責論」「利己的管理」からの脱却、「自責」「利他」の哲学

Ⅱ. クライシス・マネジメント <危機管理能力>

● 「新しい日本型経営」の形と、変革のポイント
● 長寿企業特性!「変化対応力」「進化創造力」
 「長学歴」「高学歴」の知識より、「見識」「胆識」
● 「形式的マネジメント」「本質的マネジメント」
● 経営資源の「先行管理」「未来管理」

Ⅲ. 部下が変わる本当のPDCA <マネジメント・サイクル>

● 中期戦略経営計画が形骸化していないか
● 「主体的目標設定力」を磨け
● 幹部・管理職の人間力向上も計画に盛り込め
● 「人生観」「仕事観」「業務遂行」のバックボーン
● 部下を「過負荷の状況下」に置いて指導する
● 上司の悩みTOP5

Ⅳ. 三現主義の確立 <現場力>

 「自主性」「自発性」「自律性」ある現場づくり
● 皆で「努力する能力」を根付かす
 「現場力」が際立つ、幹部の「ストロング・ウイル」
● お客様の現場に立ち、「ニーズを読み切る極意」
● 「プライオリティの鉄則」、重点主義・集中主義

Ⅴ. 事業創造・顧客創造 <マーケティング・マインド>

 「日本再マーケティング」「優れたプロセス・マネージメント」
 「売り込む営業力」、「買いたくなる営業企画力」
● 「少量(可能な限り大量)」、「多品種」、「高品質」、「高利潤」
● マーケティング・ミックスを「リ・ミックス」せよ

Ⅵ. まとめ

 「管理のための管理」、「アリバイ作りの管理」は不要
 「自社なりの常識」を基準にするな
● 改革・革新を阻む「抵抗勢力」「反発分子」を振り向かす「信念の力」
● 「人財創り」に向けた「教育システムの改革」

『「利他主義」を貫いていく!新しい幹部・管理職研修』

新企画の公開研修や他の原稿に追われて、前回から少しインターバルが空いてしまいました。
新企画の公開研修というのは、『「利他主義」を貫いていく!新しい幹部・管理職研修』を創り出そうという試みです。
幹部・管理職リーダーシップ研修 2013年バージョン(仮)です。

私の経営コンサルタント人生の中で、このところしみじみ感じる幹部・管理職教育の課題をプログラミングしようということです。
これまでも多くの幹部研修や管理職研修を手掛けてきました。
しかし、名だたる企業の幹部でも、「本物のマネジメント」が身についている人は2~3割ほどではないかということを感じます。
幹部・管理職は「経営者魂」を持つことが必須であろうと思いますが、それを併せ持つ人は意外に少ないと感じるのです。

色々な原因があると思いますが、一つは事業規模の大小の違いはあるにせよ「仕事がシステマティックになった」こと。
「仕事は頑張っているが、会社や社長のことは好きではない」という管理職が急増中です。
何かがおかしい。
システムで動いていることと、建前を守ることが染み付いてしまっていて、今更の革新・変革に拒絶反応を示してしまうことが散見されます。

「私は真面目に管理職やっています」---もしかしたら、「管理という仕事をキチンとやっているアリバイ創り?!」と感じることがよくあります。
何を管理しているのかというと、業績や工場のラインの稼働状況など人的・物的・金銭的・情報など、つまり「過去の出来事」を管理していることに留まっている例です。

当然「過去の出来事」を管理することは、経営情報として不可欠のことです。
しかしながら、「では、その状況を踏まえてどうする?何をやる?」に至らないのでは、「明るい明日」「素晴らしい未来」を築いていくことになりません。

例えば、現状で「アベノミクス効果で少しずつ受注が伸びています」というのであれば、正しくは「追い風参考記録」です。
確かに今のところ「円安」「株高」は順調に進んでいますが、本物の景気浮揚かといえばまだまだの段階です。
日経平均株価13,000円突破で、「15,000円も行ける」「いやいや18,000円は行くだろう」と、その恩恵に与る人たちには久々の暖かい春となっています。

100万円を超えるような高級時計などの贅沢品の売上が、このところ伸びているのも事実です。
長いことキャピタル・ロス(capital loss)、つまり株価が下がって損ばかりしていたのが、久々のキャピタル・ゲイン(capital gain)、つまり株式など資産の価格の上昇による利益を得て、「久しぶりに贅沢品を買うかー」と財布のひもが緩んだということでしょう。
ところが、景気の実態では資源・原材料・輸入品の値上がりによって、価格転嫁も難しく、苦しんでいる業界も多く存在します。
ですから日本全体としたら、安定感に乏しい景況感と言えるでしょう。

さて、話を幹部・管理職研修に戻して、<幹部・管理職のミッション>とは「過去の出来事を管理すること」ではないとは、前述の通りです。
「明るい明日・素晴らしい未来を築いていくこと」とその「プロセス・具体策」を管理していくことです。
そのためには、人的・物的・金銭的・情報などの先行管理、未来予測と未来管理を「寝ても覚めても考える」というタフな使命感が要求されるのです。

だからこそ、幹部・管理職は「自分が楽ならいい」とか「責任は他者に押し付け、手柄は独り占め」という利己主義では、そのうちに破綻してしまうのです。
「会社をもっと良くする」「周りを皆幸せにする」という、言わば「利他主義」を貫いていく人財であれば、頑張っていたら気づけば役員だったということにもなるものです。

常々私がこの「お役立ち情報」に書いている通り、強い社風を確立するためには≪その企業の価値観確立≫が不可欠です。
その≪価値観≫とは、経営者の経営哲学にはじまり、その企業全体が社風として創り上げていく「人生観」「仕事観」「実務遂行のバックボーン」です。
幹部、そして管理職・監督職、一人一人の末端の従業員まで浸透させていくものであり、それを成し得た企業が他社が羨むような強い社風を確立できるのです。

「強い会社」の「強い社風」を確立させていくには、抵抗勢力に潰されずに、人として社員としての「正義をストロング・ウィルで貫き通す」ことです。
「高学歴」「長学歴」によって、知識としては様々と持っている方が多いです。
しかし、≪価値観≫が「自分の中に確立」していないために、大事なところで部下たちの心を一つに束ねられないのはとても不幸なことです。

是非とも役員から複数名でご参加することをお奨めします。
また、社内研修で行う場合もお問い合わせ頂ければ幸いです。
会社に「努力する能力」を根付かすには、一番大事なポイントになると確信します。
部下は「上司の哲学・価値観」についてくるのです。
「業務命令に従う」とでも思っていれば、部下たちは「面従腹背軍団」になってしまうでしょう。


細かいプログラムは後日に譲るとして、日程と場所は、
東京:7月17日(水) ルートイン東京東陽町
大阪:7月23日(火) 新大阪コロナホテル
で、10:00~17:00の予定です。
もう一度原点に立って会社を見つめてみたい経営者、将来の後継者候補の方、本物の幹部として管理職としての自分を確立したい方、幹部を目指す方々の道標を提供したいと思っています。


2013.4.9.  ビジネススキル研究所  鶴田 慎一  拝


4/2に行きつけの銀座の床屋さんに行きました。
銀座三越の隣ですから、おそらく日本一地価の高いところにあるヘアサロンです。
20代で独立開業する時に大家さんから「10年早い!」と断られたため、止む無く日本橋に出店し、開店以来の付き合いです。
次いで神田店もオープンさせて、ついに一昨年10年越しの夢を叶えた店「ヘアモード・キクチ」です。
夢もロマンもビジョンもある男です。立派!

ついでに歌舞伎座のこけら落としを外からチラ見。
ちょうど歌舞伎座限定と書かれていたペットボトルの抹茶を購入。
一本500円の抹茶ボトルが跳ぶように売れていました。
「売る」と「買いたくなる」の違いが解る事例ですね。
DSC_007020130403_183805

タグクラウド
QRコード
QRコード
記事検索
  • ライブドアブログ