ビジネススキル研究所公式ブログ

株式会社ビジネススキル研究所公式ブログ。鶴田 慎一 主宰。営業研修/ビジネス講演/社員教育/社員研修/方針発表会/各種講演に関する最新情報など。営業マインド強化合宿の情報も。公式Facebook

2012年02月

「新しい価値」「新しいシナジー」

相変わらず寒い日が続きますが、昨日は二十四節気の「雨水」でした。


地方にもよりますが、降っていた雪が雨に変わってくる時ということです。


次の節気の「啓蟄(けいちつ)<虫が這い出してくる頃>」に向けて、春一番が吹き、鶯の鳴き声が聞こえてくるという春の訪れを実感し始める季節ですね。

春の兆しの「定番のシナジー」です。



世界経済の春はなかなかやってきませんが、若干の円安誘導によって1ドル80円に近づき、日経平均株価も久々の1万円突破も目前という状況です。

アナリストによって見方が違いますが、1万130円辺りまでは上げてくるのではないでしょうか。


ハイレベルの安定をしてくれれば、日本経済もホッと一息で、復興需要の景気押し上げ効果にも拍車が掛かると思います。



しかし東北の復興工事などは急激な需要増によって、材料費や人件費などの経費アップで、取りたい仕事も取れないといったジレンマが生じています。


また、官公庁の競争入札も、談合防止のためにやっていた参考価格などのガイドラインの発表も、返って「くじ引き受注」の激増や「入札不調」という結果も招いています。


ここにきて最適な受発注の図式を、官民ともに考えなくてはならないでしょう。


特に被災地復興では「がれき処理」「道路」「港湾」「制震・免震」「液状化対策」、原発問題では「除染」「汚染物質の仮置き場」「汚染物質の処理」「原発廃炉処理」と「ビジネスのネタ」には事欠かないのですが、「どういう発想」で「どういう技術」、「どんなJV」などを考えていくことであろうと思います。


「定番のシナジー」だけでは乱世の経営課題は解決できません。


柔軟な発想で「生み出していく新しい価値」「生み出していく新しいシナジー」を創造することです。


私は震災直後から言ってきましたが、「これまでのJVスタイル」「これまでの下請け・孫請けの重層構造」の見直しもやることです。

地方ゼネコンを中心にした「JV」なども、震災から1年経とうかという頃に国土交通省が考えているようでは遅すぎます。



兎にも角にもバックボーンは「社会正義」と「お役立ち」です。


しかし、しっかりと利益を稼ぎ出す「お役立ち」でなければ、本質的・戦略的観点からは「役立たず」なのです。


そして、「特需あるところに必ず暴力団あり」ということも、看過できないファクターです。


「社会正義」と「利益」を確実に実現するためにこそ、叡智を集めるべきテーマです。



さて、今日から長い出張に出掛けます。


これから鹿児島空港経由で熊本の人吉へ、中小企業大学校(内容は先日書きました)に入ります。


その後は新八代から新幹線で北九州、そして下関に行き、帰りは北九州空港発で羽田へ。


一週間羽田に車を置きっ放しなのですが、往きが第二ターミナルで帰りが第一ターミナルですから、到着のターミナルのパーキングに停めて、バスで出発のターミナルに行くという面倒臭いことになってしまいました。


移動の間に「読むもの」「聞くもの」「学ぶもの」はたっぷり準備しましたので、また帰りましたら書きたいと思います。



2012.2.20.  ビジネススキル研究所  鶴田 慎一  拝

『不』のマーケティング

昨日は新潟で、大光銀行さんの経営者セミナーでした。

降りしきる雪の中、70数名の様々な業種の経営者がお集まりいただき、大変熱心に受講される姿がとても好印象でした。

「トップがなすべき戦略構築と幹部・社員の育成」という内容で、<価値創造経済の時代>に経営者が何を重視して、どんな努力が必要なのかについてお話しました。


キーワードを列挙すると、
● いかに経営理念・方針に結束するか --- 価値観とは何か
● MISSIONに凝り固まることの重要性 ● 3C分析(Customer Competitor Company) ● 形式的マネジメントから本質的マネジメント ● 2ウエイ&メニー・ストローク&ディープ・コミュニケーション
● PDCA(マネジメント・サイクル)と目標達成力 ● 少し負荷の大きい目標に挑ませる ● 戦略性を共育(教育)する7つの視点 ● SWOT分析と差別的優位性の構築 ● 地理的条件を乗り越えるホームページ・チューンナップ
などです。



お話したいことはまだまだ山のようにあったのですが、時間の制約もあり、また次回には違う側面からの内容をお話したいなと思っています。

終了後の懇親会では、次々に名刺交換に来て頂き、短い立ち話の中でも随分新たな価値創造の切っ掛けができたとおっしゃっていただく方もあり、エキサイティングなひとときでした。

せっかくの新潟だから、「象門の二虎」--長岡藩小林虎三郎のお話も、そうなるともう一人の虎--吉田松陰、師匠の佐久間象山からつながる勝海舟、坂本竜馬、、、そして上杉鷹山、恩田木工民親、、、なんてお話もできたらよかったのですが、またの機会に譲るとしましょう。



昨日は新幹線で新潟入りしたのですが、群馬を過ぎてトンネルを抜けると、正に雪国。

暖かい車中から見える真っ白な雪景色は、とても風情に富んでいて、まるで水墨画の中を進んでいるような気もしてきます。

しかし、豪雪地帯の経済活動は大きな制約を受けますし、毎日続けざるを得ない「雪かき」「雪下ろし」は想像を絶する重労働で、特に降雪の多い今年は本当に御苦労されているはずです。


昨日はお話する時間が足りなかったので、ここで書きたいと思いますが、業績影響要因の<環境要因><競合要因><自社要因>の中で、環境については不変的要素です。

こちらから変えることができないのなら、厳しい環境も逆手に取って、それを「資源」とするなら「どんな価値が創造できるか」と考えてみなければならないでしょう。


私の人脈の中に、様々なハンディキャップを抱えている方が何人もいらっしゃいますが、例えば五感の中の何かが失われたり、著しく機能低下したとしたら、「その機能を補うこと」や「残った機能を研ぎ澄ますこと」、「それを逆手に取ればどんな価値が生み出せるのか」と考えることであろうと思います。

かく言う私も、昔から左耳が難聴で、時折コミュニケーションに支障を感じる時がありますし、目は「近眼&老眼」で不自由を感じることもしばしばです。

この程度の機能低下は、「人生円熟のプロセス」「健全なプラチナ世代へのファースト・ステップ」とでも、ポジティブに表現するのが妥当でしょう。



WHOで定めている「高齢化社会」というのは、全人口に占める高齢者(65歳以上の方)割合が7%以上になったことをいいます。

14%以上になれば「高齢社会」、21%以上になれば「超高齢社会」と呼び、御存知の通り日本は「超高齢社会」の世界トップ・ランナーです。

この環境は変えられないのですから、この不自由さや不利さこそ絶好のマーケティング・テーマと考えたいものです。



『不』の付く言葉は数々あります。

顧客の「不便」「不満」「不自由」「不利」「不審」、、、顧客サイドに立って丁寧に親身に考えれば、既存事業をブラッシュ・アップするにも、新規事業を検討するにも新たな着眼点が見つかるはずです。

たまに「『不』のマーケティング」をテーマに、研修依頼をいただくこともあります。

みんなでワイワイガヤガヤと知恵を絞るので、参加者の皆さんもとても明るく・活気が出てきます。

教育は「共育」です。

「『不』のマーケティング研修」は、事業内容・取扱い商品やサービスの内容などをしっかり踏まえて研修コンテンツを創っていきますので、ご興味のある方は是非メールを頂ければ幸いです。



2012.2.9  ビジネススキル研究所  鶴田 慎一  拝

最強の営業チームの作り方(中小企業大学校)

今月21日~23日まで中小企業大学校人吉校で、「最強の営業チームの作り方」という研修を行います。

親しい社長から、「このところ新着お役立ち情報の頻度が落ちたねー。ま、忙しいのによく書いてるなーと思ってたけどね。」なんて言われてしまいましたが、確かにずっと研修やセミナー・講演のテキスト書きばかりしていたような、、、。

私の場合は90分の講演でも必ずテキストを作るようにしているので、いつも「原稿締切」が仁王立ちで立ちはだかっているのです。


中小企業大学校の話に戻りますと、「営業幹部・管理職が価値観とスキルで部下を束ねて、最強の営業チームを創ろう」というコンセプトの研修です。

よく営業の仕事ほど「ブラックボックス」になり易いと言いますが、強いチームを作っていくためにはまず上司と部下が「価値観」を共有して、風通しの良い風土を形成していくことが肝要です。

営業形態は業種や業態によって多種・多様な違いがあります。

新規開拓に比重を置く「狩猟型」と、ルート営業中心の「農耕型」では手法は大きく違ってきます。

この講座ではその違いや特性とやり方も加味して、何より「営業幹部・管理職」として「いかに屈強な営業軍団」を作って、業績を生み出していく具体的な必須スキルを講義や演習・グループワークを交えて磨き上げていこうというものです。

後述のカリキュラムをご参照いただけば、「当然だ」「当たり前だ」「基本中の基本じゃないか」とお感じになる方もいらっしゃるでしょう。

しかし私の経験で申し上げれば、「そこが甘いから部下も育たず、強いチーム営業が推進できない」というケースが最も多いのも事実なのです。

上に立つ者としてもっと力を付けたい方・もっと部下たちを育ててやりたい、そしてもっともっと業績貢献できるチームを作りたいとお考えの方は、社長をはじめ幹部候補生・新任管理者の方までが強く意識していただかなければならない内容です。


人吉は周囲を山に囲まれた盆地で、あの上杉鷹山の弟が養子に入った人吉藩・相良家のお膝元です。

景色は最高、空気も旨い、学校内の大浴場は天然温泉という大変気持ち良く学べる環境です。

今からでも申込みは間に合うようですから、宜しければ是非中小企業大学校のサイトからどうぞ。

カリキュラムの概要(若干変更しますが)は、

【 基調講義 】
(1) 「経営の本質」「営業の本質」を語り、まずは「価値観統一」を図れ!
(2) あなたの部下は、いやその前にあなた自身は「自分のミッション」を完璧に答えられるか!?
(3) 「狩猟型営業」と「農耕型営業」の違いと強化テーマ
(4) お客様に好かれ、頼りにされる6大ポイント
(5) 業績影響要因と3C分析
(6) プライオリティ(優先順位)の鉄則と、ブレない実行力を身に付けてこそ本物の幹部だ!

【 リーダーシップと部下指導 】
(1) まず徹底的に「ビジネスマナー」を磨け!
(2) 自ら「プレゼンタブル・チェック」せよ! 第一印象≪命≫だ!
(3) 挨拶・名刺交換・顧客対応のしぐさ・動作・目線・声! 手も気も抜くな!  プレゼンタブル・チェック&評価と決意事項
(4) 部下を伸ばすには「ファシリテーター」になれ!
(5) 部下を「過負荷の状況」に置くストロング・マネジメント
(6) ロジカル・ポジティブ・ポシブリーシンキング ---  長所伸展法 

【 新規顧客開拓力 】
(1) 「顕在ニーズ」「潜在ニーズ」「ウォンツ」を見る目を鍛えろ!
   組織ニーズ対応と個人ニーズ対応
(2) 顧客ニーズを引き出す質問力を磨け!
   拡大型・限定型・事実・意思・解釈の質問手法
(3) 狩猟型の新規開拓・農耕型の新規開拓
(4) ターゲット・セグメンテーションとマーケティング・ストーリーの展開
  あなたが考えるターゲットとストーリーは?
(5) 新規見込客に対する「アプローチ ~ クロージング」具体策策定
   カスタマー・リレーションシップ・プロセスの整理と具体策

【 営業戦略とPDCA(マネジメント・サイクル) 】
(1) 戦略発想力・戦略構築力とは
(2) 手段を目的化させるな! 戦略・戦術・戦闘の違いを教え込め!
(3) 戦略の6大要素と強化具体策
(4) 強者の戦略と弱者の戦略の違いと打つべき手立てとは
(5) PDCAの本質をしっかり理解させなければ、成果の少ない「上滑りマネジメント」になる
(6) まず目的、次にビジョン、そして「主体的目標設定」が解れば、いとも簡単に「目標達成力」が手に入る!
(7) 上司が抱く「部下への悩み TOP5」とホウレンソウ強化具体策
(8) 「朝令暮改」「朝令昼改」「朝令朝改」で、部下に陰口言われるようでは幹部じゃない! 絶対条件は部下からの「リスペクト」! 

【 まとめ 】  ~ 将の五徳 ~  智   信   仁   勇   厳 



明日は長野の佐久平で仕事ですが、超寒そうです。

明日が節分、明後日は立春ですが、一年で一番寒いのを実感する時でもあります。

とは言え、雪解けを待つことなく芽吹き始める「ふきのとう」の如く、新しい業績を芽吹かせましょう!

経営も自然から学べることがたくさんあると思います。

このところの経営環境の厳しさを肌で感じている方へ一言、

≪ 暁(あかつき)の来ない闇(やみ)はない! ≫

熱きハートをたぎらせて、明るい夜明けに向かいましょう!



2012.2.2  ビジネススキル研究所  鶴田 慎一  拝

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