読売新聞のO記者が、非常に的確に私の著作意図を記事にしてくださいました。
本日の山口版に掲載されましたので、是非拡大してお読みください。

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武田信玄の戦略・戦術を記した軍学書である「甲陽軍鑑」に「武士道」が登場して以来、江戸時代に山鹿素行が武士の存在価値を突き詰め、武士は身分制度ではなく封建社会全体への責任を負う立場であると定義しました。
山鹿素行は、幕府への絶対的忠誠の義務を示した「朱子学」より、武士階級の倫理を天から与えられた倫理だとして「天倫」を訴えましたが、幕府の「朱子学」を批判したため播磨国赤穂藩へお預けの身となり、そこで赤穂藩士の「山鹿流軍学」の教育を行ったのです。

江戸城松之大廊下において、浅野内匠頭長矩は吉良上野介に対して刃傷事件を起こして即日切腹。
赤穂藩筆頭家老の大石内蔵助も山鹿素行の門弟であり、赤穂浪士四十七士が吉良邸に討ち入って主君の仇を討った「忠臣蔵」が人形浄瑠璃や歌舞伎の演目として大ヒット。
興行の客足が落ちたら、必ず「忠臣蔵」をやったというほどの人気ぶりです。
これによって、山鹿流は「実戦的軍学」という評判が立ったのです。


その後、「山鹿流軍学」は弱冠九歳で長州藩校明倫館教授を務めた吉田寅次郎(松陰)はじめ、多くの武士に学ばれていきます。
松陰は山鹿流に止まらず中国古典や陽明学など数千冊の書に学び、幕末武士道の思想を纏めていったのです。
松陰の刑死後、明治時代になって山岡鉄舟などによって、武士道精神は日本人の道徳としての規範となっていきます。
明治32年に、新渡戸稲造がアメリカのフィラデルフィアで英文で著した【BUSHIDO: The Soul of JAPAN】(武士道:日本の魂)が世界中で翻訳・出版されて、日本人の精神性は世界に認知されたのです。

稀代の名君:毛利慶親に支えられ、村田清風・葉山左内・佐久間象山などの多くの師と、多くの書から思想の確立をしていった吉田松陰(寅次郎)の物語を、日本人の精神性を学び直すためにも読んでいただきたいと願っております。
ペリー来航によって保身のために迷走する徳川幕府と、新技術や新しいビジネスモデルなどの出現や戦略ミス・不正行為などによって屋台骨にひびが入る企業とは似ています。
是非とも行間に込めた私の想いを読み取っていただき、不正や偽装や不祥事のない企業体質を創るための一助としていただければ幸いです。



拙著『師・寅次郎と主君・慶親』~幕末を疾走した男と維新を果たした名君~(日本橋出版 星雲社発売)、バックナンバーに【あらすじ】もアップしていますので、是非ご参照の上お読みいただければ幸いです。
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#吉田松陰 #毛利敬親 #長州藩
2019.9.13.
 株式会社 ビジネススキル研究所 代表取締役 鶴田 慎一  拝


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