先週は一週間、鹿児島・人吉・北九州・下関で35時間位喋り、帰ってから二日間声が出なくなるという事態になってしまいました。
何でも「やり過ぎ」はいけませんね、、反省しきりです。
しばらくハード・スケジュールが続きますが、出来得る限り「新着リリース」は続けたいと思います。
ところで、2/26(日)は日本最大のマラソンレースで日本初の賞金レース(優勝賞金800万円)「東京マラソン2012」でした。
リベンジに燃える藤原新の活躍も目を見張るものがあり、「最強の市民ランナー」として注目された川内優輝の給水ボトルは、アフリカ人のペースメーカーが飲んじゃったという噂で、あの川内君の動揺した姿は可哀想でなりませんした。
真偽は定かではないにしても、ペースメーカーが給水ボトルを掴む瞬間が映像に映っていたらしいですから、負けて頭を丸めた川内君の心中いかばかりかと思います。
また、50歳代の男性ランナーが港区内で倒れ、一時心肺停止状態となったそうですが、たまたま近くを走っていた看護師資格を持つ別のランナーが、AEDを使って処置して、その場で蘇生し命に別条はなかったそうです。
ホントに気を付けなければ、、、。
「東京マラソン2012」は今年で6回目を迎えて、東京の一大イベントであり、風物詩であり、すっかり<巨大な祭り>となりました。
今回も、約36000人が東京の街を駆け抜け、沿道の応援や7時間超のTV中継を見た人までカウントすると、物凄い数です。
日本中の市民マラソン・ブームにも火をつけました。
参加料はマラソンが10,000円、10km走は5,000円ですが、抽選に外れた人もフルマラソンのみの先着3000名のチャリティランナー(10万円以上の寄付)に応募すると、金色のゼッケンを貰えたとか。(2011年は寄付金総額7325万3580円)
「東京マラソン2012」サイトを見ると、「チャリティランナーの募集は12月16日(金)午後5時をもちまして終了しました。」とありますから、今年も凄い集金力です。
「尚、寄付金については2012年3月31日(土)午後5時まで受付けています」と寄付金は継続募集という、しっかりしたツメですね。
非常にしっかりしたマーケティングができている事例の一つです。
想い想いのファッションでアピールするランナーたちは、さながら仮装行列の様相を呈して、中には十字架を背負って裸足で走るイエス・キリストに扮する人も。
私の友人のY社専務の臼井さん(自他共に認める「営業力の塊」)が、57歳にして見事に5時間14分53秒で完走したのですが、どうやら裸足のイエス・キリストの方が速かったらしく、「来年は4時間で走ってやる!」とリベンジを誓っておりました。
しかし、やっと完走してもゴール最寄りの駅が大混雑で、一駅歩いて電車に乗ったというオマケつきで、それでも応援団が既に酔っぱらって待つ打ち上げ会場に、颯爽と現れたのは凄い。
しかも翌日も私と一緒に飲んだのですから、恐るべき体力。
5kmごとにやってくる関門での、シャットアウトにギリギリセーフの人や、目の前でロープを張られてレースストップとなり泣きじゃくる人、、、単なるイベントではない数々のドラマが、事前に周到に仕組まれているから、多くの感動を生み出し発展を続けるのです。
企業においても、<お祭り>は社内の活気を創り、社員の元気を湧き上がらせます。
「QCサークル活動」や「○○キャンペーン」「○○大会」など、クソ真面目にやるよりは、まず<お祭り実行委員会>を立ち上げて、「楽しさ」「面白さ」「喜び」「ノリ」「どや顔」をどうやって創り出すかを考えることです。
真面目過ぎがアダになって、「QCサークル活動」が「休止サークル活動」になっている会社も多いものです。
<お祭り実行委員会>と<お祭り>そのものが、社員教育にもつながっているという気付きがとても重要なのです。
是非、「どんな祭りを創るか」「何をもっと面白い祭りにするか」を考えてみて頂きたいと思います。
それこそが重要なマーケティングの一つになるのです。
さて、明日は立川で講演をしてから、そのまま滋賀に移動して、明後日は大手メーカーC社の幹部研修です。
まずは幹部が率先して「楽しさづくり」と「お祭り騒ぎ」を考えて、明るくイキイキした社風創りに邁進していただきたいですね。
今回も大幅な業績向上を確約してきたいと思います。
2012.3.1. ビジネススキル研究所 鶴田 慎一 拝